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作者紹介
臼井吉見 〜筑摩書房草創期を支えた名編集者〜
長野県南安曇郡三田村(現・安曇野市堀金)出身。
旧制松本中学校(現・長野県松本深志高等学校)、旧制松本高等学校(現・信州大学)を経て東京帝国大学国文科(現・東京大学)を卒業。
県内外で教鞭をとる傍ら、親友・古田晁の興した筑摩書房の経営を助けました。
1946(昭和21)年、筑摩書房「展望」の初代編集長に就任し、多くの作家や評論家を世に出す一方、自らも近代文学を中心に個性的な文芸評論を発表。
1974(昭和49)年、10年の歳月をかけて完結させた『安曇野』全5部作により、第10回谷崎潤一郎賞を受賞しました。
略歴
年 | できごと |
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1905年 |
南安曇郡三田村(現・安曇野市堀金)の臼井貞吉の二男として生れる。 |
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東京女子大・東京高等学校で教鞭をとる傍ら親友、古田晁の興した筑摩書房の経営を助ける。 |
1943年 |
陸軍少尉として応召し、九十九里浜の伐木隊長として終戦を迎える。 |
1946年 |
「展望」の初代編集長として、多くの作家や評論家を世に出す一方、近代文学を中心に個性的な文芸評論を発表する。 |
1953年 |
郷里の堀金中学校の校歌を作詞し、芥川也寸志の作曲により、今日に歌い継がれている。 |
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「現代日本文学全集」・「日本短編文学全集」・「明治文学全集」などの企画編集に、敏腕ぶりを発揮する。 |
1956年 |
現代日本の主要な文学論争を批判した「近代文学論争」により、芸術選奨文部大臣賞とNHK放送文化賞を受賞する。 |
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「人間と文学」・「大正文学史」などの作家論文学史論を発表する。 |
1974年 |
10年の歳月をかけて完成した『安曇野』全5部作により、第10回谷崎潤一郎賞を受ける。 |
1975年 |
芸術院会員に推される。 |
1977年 |
川端康成の自殺を扱った「事故のてんまつ」を発表、続いて明治維新の青年群像を描く大作「獅子座」の執筆に取り組む。 |
1987年 |
病気のため82歳で亡くなる。 |
1991年 |
堀金上堀に臼井吉見文学館が開館する。 |