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コンセプト

記事ID:0055413 印刷用ページを表示する 掲載日:2019年8月7日更新

 当館は、貞享騒動の義民らの業績を称え、史実を蘇らせ、その精神を顕彰していくと共に、郷土の歴史や文化に触れることのできる場として建設されました。
 貫くテーマは「生きる権利の主張」です。特徴的な建物は、抑圧に抵抗した義民たちの信念と力強さを表すと共に、優しく暖かい雰囲気を兼ね備えて、訪れる人々を迎えてくれます。一連の展示と、目の覚めるような美しい映像で貞享義民騒動を演出した『貞享義民物語』を夢道場(シアター)でご覧いただき、三百三十年ほど前、この郷土で実際にあった出来事を見据え義民たちが我が身を顧みず、訴えたかったものを心に刻んでいただけたらと思います。
 この会館建設の精神は、『設立趣旨』としてプレートに刻み常時展示しています。
 

 多田加助の最後は「年貢はニ斗五升!ニ斗五升!」の絶叫であった。時に貞享3年11月22日。爾来三百年余年、義民たちの農民を救う血の叫びは勢高、出川の刑場から村々を越え、江戸時代を越えて語り継がれ今日まで人々の中に生き続けてきた。
 私たちは貞享義民記念館設立に当たり、義民の訴え二斗五升は、「生きる権利の主張」であるととらえ、記念館の主テーマに据えて展示を行った。
 今ここに、訪れる皆さんが義民の叫び「二斗五升」を改めて脳裏に刻み、互いが夢を持ち、志を立て不断の努力で人々の幸せを世界に広げえ、未来につなげることを願うものである。

平成4年11月

『設立趣旨全文』


 館入口には、「世界人権宣言第一条」と「日本国憲法第十一・十二条」を刻んだプレートが来館される皆さまをお迎えします。

「世界人権宣言」を刻んだプレートの写真
「世界人権宣言」を刻んだプレート