ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

収蔵作品紹介(満天星花)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年10月29日更新

収蔵作品詳細
満天星花
【満天星花】

作品名(英語):Flowering Stars of the Heavens
種類:漆屏風
制作年:1992年
サイズ:1760×1730mm

天に満ちる星の花、題名もロマンチックな作品である。高橋節郎の語るエピソードに次のようなものがある。
安曇野では本当に星がよく見える。天空に目を凝らし眺めているとその夜空に吸い込まれていくような感覚に襲われ、星々が怪物や妖怪などいろいろな姿に見えてくる。そんなイメージが作品となって生まれてくるのかもしれない、と。
この作品の前に立って感じる圧倒的な迫力は、たしかに満天の星空を仰いだときの感覚に似ているように思う。少年時代の空想の力は、故郷を離れ時がたった今でも芸術家の心に新鮮さを失わずに生き続けている。
作品全体から受けるスケールの大きさと迫力の印象に影が薄くなってしまいがちかもしれないが、パンジーの花と貝殻や勾玉を結んだ星座、のびのびとしたポーズをとる人かた、螺鈿の玉とその周りの円や点で示される星の輝き、人かたのモチーフを運ぶ気球などからは、のびやかな遊び心が感じられる。ワクワクするような少年の心が映し出す星空の幻想だろうか。