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市長あいさつ(平成27年9月定例会)

記事ID:0011515 更新日:2015年10月29日更新 印刷ページ表示

皆さま、おはようございます。本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本日、平成27年安曇野市議会9月定例会を招集させていただきましたところ、議員全員のご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

また、前年度の決算審査意見書の報告を行うため、千國代表監査員に出席いただいておりますので、よろしくお願い申し上げます。

まず初めに、来庁者の皆さまを気持ちよくお迎えするとともに、職員自身が執務する庁舎の環境整備と職員の一体感を培うことを目的として、5月の開庁前から本庁舎2階・3階のベランダを利用し、栽培に取り組んでおりましたサフィニアが咲き誇っております。
本庁舎の木の外壁とマッチし、華やかな雰囲気を醸し出しており、この職員の主体的な取り組みは、次年度以降も継続して欲しいと考えております。

また、緑化に関連して、今月20日、県と松本、大町、塩尻、本市の中信4市合同で、国内最大級の緑のイベントであります「全国都市緑化フェア」の平成31年度招致を目指し、国への要望活動を決定いたしました。

実現できれば、県内への観光客等がもたらす経済波及効果が期待できるものと思っております。

さて、本年は、期待した夕立もほとんどなく、35度を超える猛暑日が続く、例年にない暑い夏となりました。しかし、夏の風物詩であります恒例のイベントは各地域で開催され、実行委員会の方々のご尽力と多くの市民の皆さまのご参加により、大盛況の内にも、想い出に残る夏を楽しくお過ごしいただけたことと思います。

一方、国政に目を向けると、本年は終戦から70年という節目の年でありますが、今国会で最大の焦点であります安全保障関連法案が、衆議院本会議で与党などの賛成多数で可決、参議院に送付され審議されております。

国論を二分するような問題であり、国民の民意をしっかりと見極め、戦後70年間続いた平和国家として、再び戦争に巻き込まれることのないよう、慎重に判断されることを望みます。

また、成長戦略の要と言われております「環太平洋パートナーシップ協定」いわゆるTPP交渉は、加盟国の足並みが揃わず、現在のところ合意には至っておりません。
TPP交渉の行方は、国民生活に直結する重要な課題であり、特に、本市の主要な基幹産業の一つであります農業のみならず、労働、医療など、幅広い分野に大きな影響を及ぼすものであります。

国は、協定が地方経済や国民生活全般に与える影響等を十分考慮し、国民への約束であるTPPに関する国会決議の実現に向け、粘り強く交渉を重ねるよう望むものであります。

それでは、市の喫緊の重要課題等について、若干述べさせていただきます。

まず、市まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、市民・事業者の皆さまから多くのご提案やご意見を頂戴いたしました。また、議員の皆さまからは会派を通じてのご提案をいただきました。

提案や意見は、地方創生の目的達成と今後5年間での実現性の視点から、庁内で慎重に検討させていただき、総合戦略に盛込める提案は積極的に盛り込み、素案としてまとめさせていただきました。
今後は、パブリックコメントの手続きを経て、10月末までに成案を策定する予定としております。

次に、安曇野市ふるさと寄附につきましては、8月31日現在、寄附件数が1,994件、寄附金額は344,912,200円となっております。
昨年度の件数が211件、寄附金額は総額で5,162,000円から、昨年度と比較し、約60数倍と飛躍的に増加しました。

増加理由としては、6月からお礼の贈呈品の種類を4品目から24品目に増やして内容の充実を図るとともに、安曇野産にこだわった特産品、製造品をご用意させていただいたこと、また、ご寄附をいただく方からの申込からお支払いまでの手続きについて、インターネットのクレジット決済で簡単に出来るよう、利便性を図ったことが大きな要因と思っております。

お寄せいただいた寄附につきましては、市議会6月定例会の最終日のあいさつでも申し上げましたが、本定例会において、「安曇野市ふるさと寄附基金」の設置に関する条例を、議案として上程させていただきました。

この基金を設置することにより、本市を応援するためご寄附をお寄せいただいた方々の思いに応えられるよう、施策の展開を図って参ります。

続きまして、南安曇農業高校との連携協定締結についてであります。

平成25年度より、市と南安曇農業高校は、「リンゴの新品種導入試験事業」や「職農教育推進団体活動支援事業」など、市の農業再生協議会の事業を通じ、協力体制を整えて参りました。

この度、更に協力連携を強化するため、「本市の農業・農村振興」と「健康で教養豊かな科学的農業人を育成すること」を目的に、この9月8日に連携協定を締結する運びとなりました。

これにより、新たな特産品になりつつあります「夏秋イチゴ」や「タマネギ」などを、都内で展開する市のアンテナショップで生徒が実習販売等を行う中で、首都圏で売れる農産物や加工品開発のヒントが得られることを期待しております。

南安曇農業高校の卒業生は、約8割の生徒がUターンして、周辺の企業に就職、又は農業に従事していると伺っております。
この連携が、将来、農業をはじめ、地域を支える人材育成に繋がることを期待するものであります。

次に、本年度の5つの重点事業の主要政策の進捗状況をご説明させていただきます。

まず、一つ目は「活力あふれるまちづくり」であります。

昨年度より懸案でありました「しゃくなげの湯の整備事業」につきましては、8月10日・11日に執行しました一般競争入札の結果、建築・電気・機械設備工事いずれも落札となり、本定例会に工事請負契約議案を上程させていただきました。

また、市制施行10周年記念事業の一環であります「プレミアム商品券」につきましては、販売前に事前申込を行ったことが功を奏し、大きなトラブルもなく事前申込をされた方への商品券の販売は終了しました。しかし、申込数が販売予定数の5万3千セットに満たなかったことから、追加の2次販売の申込みを行い、8月10日までに2次販売分も合せ、予定数の販売は全て終了しました。

「プレミアム商品券」の利用は、7月17日から来年の1月16日まで、市内の約750の登録店で利用が可能ですので、市民の皆さまには積極的な利用をお願いします。

また、雇用対策としては、7月7日に就職面接相談会を市内で開催し、参加企業38社に対し、120名もの求職相談者が来場されました。
今後も機会を設け、就職面接相談会の開催に取り組んでまいります。

工業振興策としては、来庁者の皆さまに安曇野市内で生産される工業製品を宣伝紹介するため、本庁舎の1階ロビーを利用して、工業製品の紹介コーナーを設置しました。
現在、市内12社の製造品を展示しておりますが、最終的には、市内13社の製造品を3ケ月間の予定で展示いたしますので、是非、多くの市民の皆さまにご覧いただきたいと思います。

また、産業振興の面では、8月17日、産業ガス大手のエア・ウォーター株式会社が、年度内の完成を目指し、「(仮称)安曇野木質バイオマスエネルギーセンター」の建設に着手しました。

この施設は、地域の未利用木材や枯損木を原料とする木質バイオマスエネルギーを、安曇野菜園のトマト温室へ供給することを目的としております。
市といたしましては、このプロジェクトが、本市の農業と林業の活性化モデル事業として、農業振興面では、年間を通したトマトの安定生産と出荷の拡大に、また林業振興面では、松枯れ材の有効活用と、地域の林業者と連携した未利用材や間伐材の有効利用に大いに貢献するものと期待をしているところであります。

二つ目は、健康長寿のまちづくりであります。

市では、本年度から3カ年にわたる第6期介護保険事業計画を策定し、計画の核となります「地域包括ケアシステムの構築」に向けた取り組みを進めているところです。

特に市民の皆さま方にご理解をいただくことが重要であることから、「介護保険事業計画の内容」や「地域包括ケアシステムの柱の一つである認知症対策」等をテーマに、説明会や講演会、出前講座を開催し、市民の皆さま方への丁寧な説明に努めております。

三つ目は、豊かな人材を育むまちづくりについてであります。

生活困窮者対策として、本年4月1日より「生活困窮者自立支援制度」がスタートした件につきましては、市議会6月定例会の冒頭でご説明させていただきました。

市では任意事業としまして、今年度、夏休み期間を利用して、中間教室に通う児童・生徒17名を対象に、東日本大震災被災者への学習支援を継続的に行っている大学生による「子ども学習支援事業」を実施いたしました。

今後も、対象者の範囲等を含め内容等を検証し、継続できればと考えております。

四つ目は、環境を守り、安全・安心なまちづくりであります。

8月28日・29日の両日、全国水環境保全市町村連絡協議会との共催によります「全国名水サミットin安曇野」をスイス村サンモリッツにおいて開催いたしました。
特に、「名水シンポジウム」には、全国各地から大勢の皆さまをお迎えするとともに、市議会議員の皆さま始め、市民や事業者の皆さまなど約600名の方にご参加いただき、盛会の内に終了することができました。

このサミットの開催により、多くの皆さまに水の大切さや尊さを再認識していただくとともに、安曇野の豊かな自然と美しい景観、並びに、昭和の名水百選に選ばれた「安曇野わさび田湧水群」を全国に発信することができたと確信しております。

次に、有害獣防止電気柵の適正な管理についてであります。
7月に静岡県の西伊豆町で農作物を有害獣から守る電気柵の漏電により2名の方が死亡するという、大変痛ましい事故が起こりました。

これを受け、早速、市内7箇所に設置した広域獣害防護柵、約15.9kmについて、県の指導のもと点検を実施したところ、適正に維持管理がなされていることを確認しました。
また、市の防護柵等資材購入補助により個人が設置した電気防護柵も86箇所あることから、設置者宛に自主点検を依頼すると共に、職員による点検も実施いたしました。
断線による漏電箇所は確認されておりませんが、危険表示板の無い防護柵が数カ所ありましたので、表示板の設置をお願いしたところでございます。

併せて、7月22日の市のホームページによる注意喚起掲載に続き、9月2日発行の「広報あづみの」での、市民の皆さまへの周知徹底を図り、今後も安全対策の啓発を随時行っていきたいと考えております。

続きまして、都市基盤整備についてであります。

穂高川に架かる「常盤橋」の架け替え工事が終了し、7月21日には市主催による開通式を実施いたしました。「常盤橋」は、昭和36年建設で老朽化が著しく幅員も6mと狭かったことから、県が平成24年度より架け替え工事に着手し、ようやく、架け替え工事が終了したことで、市北部の東西地域を結ぶ幹線道路の「主要地方道穂高明科線」の安全性と機能性が高まるとともに、利便性も向上いたしました。

また、水道事業においても、「常盤橋」に架かる延長約105mの水道管添架工事の完成により、北穂高地区への配水を開始しました。
さらに、三郷地域の水源転換を行う第一次拡張事業では、昨年度に実施した送水管布設工事箇所の舗装本復旧を行い、4路線、約9,500平方メートルが完了しました。

今後も水道水の安定供給のため、豊科真々部配水場のろ過装置設置工事、三郷地域のポンプ場などの外構工事への着手、老朽管の布設替え工事などとともに、穂高・明科地域の漏水調査や堀金地域の岩原配水池耐震化補強工事の早期完了を目指し、事業を進めてまいります。

五つ目は、協働によるまちづくりと行政サービスの向上であります。

「(仮称)自治基本条例」の制定につきましては、多くの市民の皆さまに関わっていただくことが重要と考え、1月から6月まで市民ワークショップを6回開催し、「市民、議会及び市の役割と責務」について活発なご議論をしていただき、7月6日には、協議内容を報告書として提出いただきました。

さらに、より多くの市民の皆さまの声を条例に反映させるため、市民の皆さま方2,000人を対象にアンケート調査を8月から9月初旬まで実施しており、アンケート結果については、条例策定のための貴重なデータとして活用させていただきます。

また、7月11日には穂高会館講堂において、「市制施行10周年記念 安曇野市男女共同参画フォーラム」を開催いたしました。
当日は、約150人の皆さまにご参加をいただき、男女共同参画コミュニケーターの皆さまによる紙人形劇、前長野県副知事の加藤さゆりさんの講演やトークセッションなど、男女共同参画社会の実現に向けた啓発を行いました。

次に、支所庁舎等の整備につきましては、7月27日 支所機能を含む三郷公民館・保健センター耐震改修・講堂音響改修工事の起工式を、また、堀金支所等改修工事につきましては、8月24日に起工式が行われ、支所・図書館・公民館を備えた複合施設として改修工事が進められています。
両工事とも、平成28年3月の完了を予定しております。

最後に、既にマスコミ等で報じられておりますとおり、本年1月末に発覚しました三郷地域の体育館使用料等の公金横領事件について、一部容疑が固まったとして、8月20日に元職員が逮捕されました。

昨年度の度重なる職員不祥事は、大変残念でありますが、それぞれの事件を教訓とし、自治体職員として更なる自覚とモラルの向上に努め、市民の皆さまの信頼回復に努めて参りますので、今後もご支援ご協力をお願い申し上げます。

なお、昨日、平成27年度 市総合防災訓練が開催されました。

当日は、あいにくの天候でしたが、全市域の自主防災組織の皆さま方をはじめ、防災関係機関・団体の皆さま方のご参加とご協力によりまして、「自主防災組織を中心とした共助の充実強化」、「市民一人ひとりの防災意識の高揚」、「防災関係者による実践的な訓練」といった当初の目的を達成することができました。

結びに、本定例会に付議しております議案概要を、説明させていただきます。

議案は前段でご説明しました、「ふるさと寄附基金条例」を含む条例制定が2件、条例の一部改正が12件、補正予算関係が8件、決算の認定が15件、契約案件が4件、市道認定が1件でございます。
補正予算及び条例等の議案につきましては、各所管部長に説明をさせますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げまして、本定例会の開会のご挨拶とさせていただきます。

どうぞよろしくお願い申しあげます。
ありがとうございました。

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