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(1)平成28年度安曇野市一般会計補正予算(第3号)について
(2)小中学校の新入学児童生徒への就学援助について
(3)人権のつどいの開催について
(4)拾ケ堰の世界かんがい遺産の登録について
皆さん、こんにちは。
暖冬の影響か山には雪が少ないようです。いよいよ12月定例議会を迎える時期となりました。マスコミ関係の皆さま方には、体調にご留意をいただき、引き続きご支援をいただきたいと思います。では、着座にて失礼をさせていただきます。
本日、午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、福島周辺各県では震度5の揺れが観測(安曇野市は震度2)され、津波警報が発令されて住民が高台に避難をしています。先月の記者会見でも鳥取県で地震が発生した話をしましたが、本市におきましても、糸魚川-静岡構造線が縦断をしており、直下型地震への備えはきわめて重要であります。市民の皆様も、いつ起こるか分からない災害に備えて、いざという時のご準備を改めてお願いいたします。
平成28年度一般会計補正予算(第3号)の概要について、説明させていただきます。
今回の補正予算は、4,500万円を減額し、補正後の予算額を431億6,500万円とし、本年度予算の執行において、不足が見込まれる予算の増額、不用となった予算の減額補正を主として行うものでございます。
歳入補正につきましては、市税、普通交付税、国県支出金や市債等の補正を行ないます。
歳出補正につきましては、11月1日から高校、大学等への進学者向け入学準備金の貸付け申請受付を開始しておりますが、今回の補正予算では、義務教育における就学援助施策として、29年4月に小・中学校へ入学を予定するお子様の保護者に対し、新入学の学用品費を入学前に支給出来るよう、小中学校合わせ、就学援助の対象となる入学予定者182人を見込み、401万円を追加計上いたします。
つぎに、ふるさと寄付の関係では、現在、バイオパソコン、特産品など、お礼の品42種類を揃えましたところ、本年度予算の5億円を超える寄付の申し出があり、好調に推移しております。
今後、安曇野産の米など24品目を追加することを予定しており、昨年並みの7億円程度の寄付が見込まれますことから、お礼の品等に1億1,529万円を増額するものであります。
その他、繰越明許費や債務負担行為について、補正を行います。
説明は以上でありますが、今申し上げた内容も含めまして詳細は、お配りしてある「平成28年度 一般会計補正予算(第3号)の概要」をご確認いただきたいと思います。
補正予算の中で触れました小中学校の新入学児童生徒への就学援助費「新入学学用品費」の事前支給について、少し詳しくお知らせします。
高校・大学等への進学に必要となる経費の支出が困難な保護者に対し、入学準備金の貸付けを無利子で行う「入学準備金貸付制度」につきましては、すでに条例等を定め、11月1日から施行しておりますが、この制度のほかに、小中学校の新入学児童生徒への就学援助費のうち、入学時の学用品費を事前に支給するよう事業内容を変更いたしました。
これまでは、4月入学当初に申請をいただき、6月の所得確定後に認定して7月に支給しておりましたが、今回、子ども・子育て支援事業を推進し、未来を担う人材育成に資するため、経済的な理由等による就学援助の要件に該当し、入学前の3月中に事前支給を希望される保護者へ「新入学学用品費」を支給します。
支給額は、国の示す国庫補助予算単価に合わせ、小学校入学予定のお子様は20,470円、中学校入学予定のお子様は23,550円とし、12月補正予算に、小学校入学予定申請者87人、中学校入学予定申請者95人を合せて401万9千円を追加上程いたしました。
なお、事前支給申請期間に申請が無い場合でも、4月入学当初の申請をいただければ、従前どおりに7月に支給します。
今後、12月中に保育園、幼稚園、小学校を通して市内の該当する皆様にお知らせや申請書の配布を行うほか、12月発行の広報あづみのやホームページに掲載し周知を図ってまいりますので、ぜひご利用ください。
人権のつどいについて、ご案内いたします。
12月4日から10日は人権週間です。
安曇野市では、一人ひとりがお互いの人権を尊重する意識を持ち、全ての人の人権が守られる、住みよい社会の実現を目指して、12月11日(日曜日)午後1時30分から豊科公民館大ホールにおいて「人権のつどい」を開催いたします。
当日は、はじめに全国中学生人権作文コンテストの優秀作品の表彰式と作文発表を行います。本年度は、例年に増して安曇野市内の中学生の入選作品が数多く選出されております。
続く講演会においては、松本サリン事件で大変な人権侵害をご経験され、後に無実が証明された河野義行(こうの よしゆき)さんをお迎えし、「報道と人権」と題してご講演をいただきます。詳細は、お配りしましたチラシをご覧下さい。
このお知らせは、11月16日発行の広報「あづみの」のほか、ホームページにも掲載しておりますので、併せてご覧いただきたいと存じます。
このたび、拾ヶ堰が、インド・ニューデリーに本部があります「国際かんがい排水委員会」において、世界かんがい施設遺産に登録されることが決定いたしました。
この世界かんがい施設遺産は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を認定・登録する制度であります。
拾ヶ堰は、平成26年度に申請がなされましたが、日本国内委員会で候補から漏れ継続審査となりました。平成27年度には、日本の候補施設11施設の一つとして、国際かんがい排水委員会へノミネートされましたが、惜しくも登録には至りませんでした。その後、同委員会から詳細な資料提供を求められ、拾ヶ堰土地改良区及び長野県が連携し対応してきた結果、本年11月8日火曜日にタイ・チェンマイで開催された国際かんがい排水委員会第67回国際執行理事会において、5か国25施設の一つとして登録されることとなりました。
市といたしましても大変光栄なことであり、これを契機に関係機関・市・市民が一体となって施設の保全はもとより、観光面など様々な取り組みを検討してまいりたいと思います。
本日、ご用意しました内容は以上であります。