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安曇野には心癒す空間が残っている

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年10月29日更新

大切なのはそこの暮らしをよく知り理解すること

人物写真

信州登山案内人 自然体験活動リーダー
NPO安曇野ふるさとづくり応援団理事
横田耕太郎

 「自然も豊かだし水も綺麗でいい所に住んでますね」とよく言われます。
「そうだいね。でも猿が出てきて作物も花もみんな食われちまうだよ」と答えると大概の人は笑いますが、“野菜は自給自足”と考えていた私にはがっかりでした。

 また“赤松林の中でのんびり温泉ライフ”と、穂高温泉郷に土地と家を求めました。
確かに温泉ライフは楽しめますが、アカマツの落ち葉に苦労しますし北アルプスに近い山麓なので小雨がぱらつくことが多く、“洗濯物やくつろぐ場所は屋根の下”。

公演の写真

 情報化時代ですからネットや雑誌からいろんな情報が得られます。また、山登りでよく信州には訪れていましたし、安曇野も何度か訪れたことがありました。“住んだことがなくても暮らしていけそうだ”と思ったのが安曇野でした。旧町村が合併して1年の安曇野市の新鮮さに惹かれたことも安曇野を選んだきっかけでした。

 移住の決断について、自分は比較的恵まれていたと思っています。両親を含めた家族もいませんし、不動産収入という両親が残してくれた財産がありましたので、サラリーマンとしての仕事に見切りをつけることも、土地の場所についても自分ひとりで判断できました。

 知り合いも誰もいない土地でやっていけるのか?土地それぞれに風習がありますし、人づきあいが得意ではない私にとって新しい土地で暮らしていくことが一番ハードルが高かったと言えます。でも、市の委員会に公募委員として参加した時に土地探しでお世話になった宮崎さんと一緒になり、安曇野ふるさとづくり応援団という仲間の活動を通していろんな仲間と知り合うことができました。また、やまたみという松本のガイド協会主催の登山学校に参加したことから、ガイドの仕事についても深く勉強し、私も信州登山案内人というガイド資格を取りました。さらに自然体験活動の指導者や町の観光案内など人とのつながりを通して自分の生活の幅も広がってきました。

 隣に松本市という中核都市がありますので、ベッドタウンとなってきた地域もあります。旧町村それぞれの特徴は残っていますので地区によっては人づきあいが密な場所もあります。でもどこに住んでも大切なのはそこの暮らしをよく知り理解することだと思います。地域行事も多く役員になると大変ですが、自分を知ってもらう上で必要な活動もあります。

 どこに住んでいても苦労はあります。でもここには心を癒してくれる空間が残っています。こんな場所をさらに住みよくしたいというのが今の私の生活です。