ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 観光・産業・ビジネス > 農林水産業 > 生産者向け情報 > 農業生産に由来する使用済みプラスチックの適正な処理について

本文

農業生産に由来する使用済みプラスチックの適正な処理について

記事ID:0055150 更新日:2019年7月25日更新 印刷ページ表示

 近年、プラスチックごみによる海洋汚染が国際的な課題として注目されるなか、農業⽣産においても、農業⽤ハウスやトンネルの被覆資材、マルチ、畜産のサイレージラップのほか、肥料成分を合成樹脂等の膜でコーティングした被覆肥料など、⽣産資材としてプラスチックを使⽤していることから、プラスチック問題に対して適切に対応する必要があります。

 つきましては、以下を参考に、使用済みプラスチックの適切な処理について徹底をお願いします。

プラスチックと賢く付き合うための農業生産現場での取り組み [PDFファイル/431KB](農林水産省資料)

 

農業由来廃プラスチックの適正処理

 農業由来廃プラスチックは農業廃棄物であるため、関係法令に基づき農業者が自らの責任で適正に処理する義務があります。

 また資源の有効利用の観点から、適正処理はリサイクル処理を基本とします。回収した農業由来廃プラスチックはリサイクルしやすくなるよう正しく分別しましょう。

1 回収

 農業由来廃プラスチックの回収を徹底しましょう。また、農業由来廃プラスチックの不法投棄や不法焼却(野焼き)は関係法令で禁止されています。

2 分別と異物の撤去

 塩化ビニルフィルム(農ビ) 、ポリオレフィン系フィルム(農P 0 、農酢ビ、農ポリ)など、種類別に分別して資源の有効利用に努めましょう。その際、土砂、木片、金属などの異物は取り除き、定められた方法で梱包するようにしましょう。

3 地域での適正処理

 分別方法や回収方法は地域によって異なるので、市に確認の上、正しい方法で分別・回収することにより、地域での適正処理を徹底しましょう。

 

農業由来廃プラスチックの排出抑制

 農業用フィルムについては、無駄な使用を減らすとともに、排出抑制に資する資材を利用する、まだ使える資材を再利用すること等により、農業由来廃プラスチックの排出抑制に努めましょう。

1 中長期展張フィルム等による長期利用

 中長期展張タイプの被覆材は、耐久性が高く3から5年継続して利用ができるため、張り替え作業を毎年行う必要がありません。その結果、中長期にわたる生産コストを比較すると、張り替え作業の省力化や張り替えコストの削減などにより毎年張り替える場合よりも低いコストでの農業生産が可能となります。

2 生分解性マルチの利用

 生分解性マルチは、土壌中の微生物の働きにより最終的には水と二酸化炭素に分解されるため、作物の残渣と一緒にすき込むことができます。その結果、作物栽培後の重労働であるマルチの剥ぎ取り作業が不要となるため、回収作業の省力化が図られるほか、農業由来廃プラスチックの排出を抑制することができます。一方、収穫後に放置していると、風で飛散して分解が進まないことが懸念されることから、収穫後は飛散や流出しないよう、速やかにしっかりとすき込む必要があります。

3 まだ使えるフィルム等の再利用

 バンカーサイロの被覆材に用いるフィルム等を再利用することにより、資源の有効利用が可能となります。

 

被覆肥料の被膜殻の流出防止

 樹脂由来の被膜を用いた被覆肥料を利用している場合は、被膜殻をほ場外に流出させないよう、浅水代かきを行うほか、代かきや田植え前の強制落水を避けるなどの水管理を行いましょう。

1 流出させない水管理

 浅水代かきや代かき・田植え前の水位調整を強制落水ではなく自然落水で行うことにより、被膜殻だけでなく、濁水や肥料成分の流出を防止することができます。
 また水田の水管理において、代かき等の作業前に畦畔等からの漏水がないよう、点検・補修しましょう。

2 他の機能性肥料の活用

 上記1 の管理が難しい場合等には、被覆肥料以外の機能性肥料として、肥料成分を水に溶けにくくして分解速度を調整したものや、硝酸化成抑制剤を加えて肥料成分の利用率を高めたものを活用することを検討しましょう。

 

 

 

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?