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収蔵作品紹介(星空円舞)

記事ID:0001952 更新日:2015年10月29日更新 印刷ページ表示

収蔵作品詳細
星空演舞
【星空円舞】

作品名(英語):The Waltz of the Stars
種類:漆屏風
制作年:1991年
サイズ:1760×1730mm

夜空を横切る星々の群、あるいは闇夜へと立ち上る星座のうねり、非常にスケールの大きい世界である。遠方に見える山の稜線と螺鈿の月が、そのダイナミックさをさらに強調する。
アンモナイトのようなもの、化石のようなもの、埴輪、勾玉など初期の作品から受け継がれる故代への興味の表現が、空間だけでなく時間的な無限をも感じさせる。
高橋節郎自身の言葉にもあるように、漆の仕事は非常に根気のいる細かい作業であるが、その細かさが表現内容の小ささにならないようにイメージはあくまで大きく、なのである。漆の黒はそのまま、吸い込まれるような闇夜の黒、宇宙の黒ととらえられ、無限の広がりを感じさせる働きを持つ。
漆という素材の持ち味と作品のテーマが絶妙なコンビネーションを組み、これだけの迫力を生み出しているのだろう。円舞のうねりからこぼれ落ちる星屑のような、白と赤の螺鈿の玉が美しいアクセントとなっている。