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令和3年度 自転車での健康づくり実証実験の結果を報告します!
令和3年度 自転車での健康づくり実証実験
公募市民を対象に検証
自転車を日常生活で活用することで、健康増進につながるか、健康づくりのためにはどのような自転車の乗り方が効果的なのかを検証するため、市では松本大学との連携により令和元年度から3年間の実証実験を行っています。
今年度は、34人の公募により参加された市民の皆さまに、GPS付腕時計型活動量計を貸与し、4月から11月までの7カ月間、通勤や買い物など日常生活で自転車を積極的に活用していただきました。
実験期間中には月に一度教室を開催し、松本大学による運動指導や栄養指導、また、元マウンテンバイクオリンピック代表の小林可奈子さんによる自転車指導等を行いました。初回と最終回に体力測定を行い、自転車を日常生活で活用することで、どのような健康効果があらわれたのか検証しました。
運動習慣がなかった64歳(男性)の方は、筋トレとストレッチが習慣となり、2021年には109回の自転車を利用したワークアウト(サイクリングなど)を実施しました。この結果、教室の最終回で行った体力測定では、体重が5.7kg減、体脂肪率が3.6%減という効果がありました。このことは、サイクリングや的確な運動の習慣化が健康づくりに大きく寄与する可能性を十分に窺わせるものでした。
運動指導の様子 サイクリング指導の様子
最後のサイクリング指導での記念撮影
(左:平日コース、堀金総合体育館、右:土曜コース、有明山神社)
参加者と日程
参加者
◆参加者 | ||
年代 | 男性 | 女性 |
30代 | 1人 | 1人 |
40代 | 10人 | 3人 |
50代 | 9人 | 4人 |
60代 | 6人 | 0人 |
合計 | 26人 | 8人 |
34人 | ||
※平均年齢 51.6歳 |
令和3年度の日程
月 | 平日 | 土曜 | 時 間 | 内 容 |
4月 | 10日 | 17日 | 終日 | ・初回体力測定 |
5月 | 8日 | 15日 | 午前9時から正午 | ・食事管理アプリ「NAOシステム」の説明 |
・自転車指導 | ||||
6月 | 22日 | 19日 | 午前9時から正午 | ・運動指導「トレーニングを日常に取り入れよう」 |
7月 | 13日 | 17日 | 午前9時から正午 | ・運動指導「運動を行うための身体のメンテナンス」 |
・自転車指導 | ||||
8月 | 3日 | 7日 | 午前9時から正午 | ・運動指導「体幹を鍛えてブレない身体づくり」 |
9月 | 21日 | 23日 | 午前9時から正午 | ・運動指導 |
・自転車指導 | ||||
11月 | 7日 | 14日 | 終日 | ・最終体力測定 |
※栄養指導については、新型コロナウイルス感染症の防止のため、動画配信に代えるものとした。
検証結果
4月と11月に体力測定を行い、測定結果を比較しました。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により外出の機会が減ったため、自転車に乗る機会も減ってしまいましたが、脚筋力など、複数の項目で改善が見られました。
また、参加者からは「サイクリングを通じて人間関係が広がった」という声が少なくありませんでした。教室の様子を見ていても、参加者の方から「最後のサイクリングのときに、みんなで有明山神社まで行こう!」という目標を提案があり、「このための身体作りとして、教室で習った運動を日常生活に取り入れている」という話をお聴きしましした。
自転車は、サイクリングという運動の効果が見込めるのはもちろんですが、その他にも、仲間作りや、運動の習慣化に対する動機付けになると余地があります。自転車のもたらすこのような効果は、安曇野市が「自転車のまちづくり」を進めていくうえで、たしかな足場となるものとなりました。
松本大学からの詳しい結果報告書を下記に添付しますのでご御覧ください。
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