ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市の紹介 > 市長の部屋 > 市長の部屋 > 市長あいさつ(平成28年6月定例会)

本文

市長あいさつ(平成28年6月定例会)

記事ID:0029816 更新日:2016年7月1日更新 印刷ページ表示

本日、平成28年安曇野市議会6月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましてはご多忙の中、ご出席を賜り誠にありがとうございます。
開会にあたりまして、一言、ご挨拶させていただきます。

冒頭に議員各位へ報告すべきことがございます。

昨日の朝7時過ぎに、穂高の市道交差点で、市の非常勤嘱託職員がプライベートでの自家用車運転中に、自転車で通学途中の高校生と出会い頭に衝突し、その高校生が肩の骨を折ってしまうという交通事故が発生してしまいました。

早速、経過等について確認しているところでありますが、事故に遭われた高校生には、心よりお見舞い申し上げます。

また、一日も早く回復することを祈っております。

 

まず、去る4月14日の夜から16日の未明にかけて発生した、熊本県熊本地方を震源とする熊本地震は、益城町と西原村を最大震度7の激震が、その他の地域と隣接する大分県の一部を震度6以上の烈震の連鎖が襲い、一円に未曾有の被害を及ぼしました。

被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げますとともに、犠牲となられた多くの皆さまのご冥福をお祈り申し上げ、加えて、被災地の1日も早い復旧・復興を願うものであります。

 

さて、今回の地震に対する本市の取り組み状況についてですが、4月18日から本庁及び支所などで災害義援金の受け入れを開始し、4月19日には、県、市長会等の基本協定による支援として、備蓄していたアルファ米3,000食を提供しました。4月21日には、庁内において「熊本地震災害支援対策本部会議」を設置するとともに、全市的な連携協力体制を整えました。

 

4月22日には、本市も構成自治体に名を連ねる武蔵野市交流市町村協議会からの要請を受け、熊本市の北隣に位置し、岩手県遠野市と友好都市の関係にあります菊池市へ、レトルトカレー1,020食をお送りしました。なお、災害義援金につきましては、6月2日までに1,994,588円の浄財が寄せられ、日本赤十字社を通じて全額を被災地へお送りしています。

小さなお子さまからご年配の方まで、本当に多くの皆さまにご協力を賜り、感謝を申し上げますとともに、今後ともご支援をお願い申し上げます。

 

ここで、本市における震災を見据えた取組などについて、説明させていただきます。

市では昭和56年以前に建設された住宅について、今後予想される地震災害から市民の皆さまの生命・財産を守るため、平成20年1月、「安曇野市耐震改修促進計画(第1期)」を策定し、平成19年度の木造住宅の耐震化率70.3%を平成27年度末には90%にすることを目標に取り組んでまいりましたが、平成28年1月時点で79.5%と目標の達成には至らなかったことから、事業期間を更に5年間延長し、平成32年度までに耐震化率を90%とする「安曇野市耐震改修促進計画(第2期)」を策定しました。

 

この計画では、耐震化促進を図るための施策として、従来から行っていました昭和56年5月以前に建築された木造在来工法住宅の無料耐震診断と耐震改修に対する補助に加え、鉄骨造や鉄筋コンクリート造など木造在来工法以外の住宅の耐震診断、耐震設計、耐震補強工事、更には地域防災計画で避難施設に指定されている地区公民館などの耐震診断についても、新たに補助メニューに加え、更なる耐震化の促進を図ることとしました。

 

ところで、今回の地震では地域防災計画で想定した何倍もの避難者が発生し、避難施設では受入れが追いつかなかったとのことでした。

本市の場合、避難所として指定している施設は、被災者が一時的に避難する場所である指定緊急避難場所が155箇所、収容人員は約36,000人、被災者が一定期間避難生活をする施設である指定避難所が27箇所、収容人員は約17,000人、要配慮者が避難する福祉避難所が5箇所、収容人員は約330人分を確保しております。

 

最新の県の被害想定では、本市が被災した場合の避難所への避難者数は、被災二日目の12,330人が最大と示されておりますので、想定を超えた避難者が発生しても対応できるものと考えておりますが、今後、避難生活の長期化に備えた態勢の構築に向けて検討してまいります。

 

また、交通網の寸断により支援物資が避難者まで届かず、数日間を僅かな食事で過ごさざるを得なかったとの実態も明らかとなりました。他地域との往来に際し、河川の横断が必要な本市の地理的状況を鑑みると、身に摘まされるものがあります。

備蓄は災害復旧までの数日間を自活するためのもので、これまでは、災害発生から3日も経てば外部からの支援が期待できると考えられてきましたが、災害が長期化することを想定すると、できれば最低1週間分は備えておく必要があります。

 

それから、国土交通省は5月30日、千曲川と犀川の流域で、過去に観測された降雨量を基に、想定しうる最大規模の降雨による浸水想定区域図を公表しました。これは、過去に観測された最大の降雨または1,000年確率の降雨のいずれか大きい降雨を想定したもので、従来の2倍以上の降雨を想定しております。

市は、100年確率の降雨に基づく犀川の浸水想定区域図を防災マップに掲載して注意を呼びかけてまいりましたが、想定を超える水害に備えるため、ハザードマップの作成を検討してまいります。

 

いずれにしましても、今回の大地震を教訓として、市は災害に対する危機管理体制の一層の強化を図るとともに、市民の皆さま一人ひとり災害への備えを心掛け、備蓄行動することの大切さを再確認いただけるよう、危機意識の高揚に努めてまいります。

 

それでは、国、県の動向及び北信越市長会、並びに、ゴールデンウィーク期間中の観光客の入込状況について、若干触れさせていただきます。

まず、国政に目を向けると、外交面では、5月26日及び27日、伊勢志摩にておいて、先進7か国の首脳が集まり、安倍総理の議長のもと、世界的な課題を議論するG7伊勢・志摩サミットが開催されました。サミットでは、新興国経済の減速や原油価格の下落等による不透明な経済やテロ対策、北朝鮮情勢等の外交問題に対して、各国が連携して取り組んでいくことが確認されました。

 

また、5月27日には、G7出席のために来日されたオバマ・米(アメリカ)大統領が現職のアメリカ大統領として初めて被爆地広島を訪れ、原爆慰霊碑に献花し、黙とうを捧げるとともに、被爆者の皆さまの前で所感を述べ、広島への原爆投下について「空から死が落下し、世界が変わった」と表明し、「核兵器のない世界追及」を訴えました。

 

一方、内政面では、「1億総活躍社会」を目指すための中長期的な政策指針として1億総活躍プランの概要が示され、「強い経済」を後押しするため、正社員と非正規の不合理な賃金格差を是正する「同一労働同一賃金」実現に向けたガイドラインの策定や定年延長に向けた支援を含め働きやすい環境の整備、「子育て支援」「安心につながる社会保障」として、賃上げや処遇改善等による保育士、介護士等の人材確保により、雇用を2020年度までに117万人を増やし、名目国内総生産(GDP)600兆円を目指すとしました。

 

しかし、安倍首相から、社会保障に充てる消費税10%への再増税については2年半延期する旨の発言がなされるなど、取組みを実現するために必要な財源の確保や、将来を不安視し、節約傾向にある個人消費の回復、社会保障費の抑制など、1億総活躍プランを実現するためには多くの課題が山積していることから、今後の動向を注意深く見守りたいと思います。

 

県政では、今年度、安曇野建設事務所において、長年の懸案事項でありました一般県道豊科大天井岳線の、「岩原山神社」から「烏川渓谷緑地環境管理事務所」までの狭隘区間のトンネル事業化(須佐渡トンネル)に向けて、既存概略設計の確認作業を、また、安曇野市南部の東西幹線軸となる重要な路線であります国道147号拾ヶ堰北交差点以西の道路計画、通称国道147号バイパス先線について、事業化に向けた効果等の調査費がそれぞれ予算化されたと伺っております。

 

市としましては、この調査結果を踏まえて、県・地元と調整を進め、早期事業化に向け取組んでまいります。

 

次に、第168回北信越市長会は、5月12日(木曜日)、13日(金曜日)の両日、安曇野スイス村サンモリッツを主会場として開催されました。

12日の総会一日目には、全国市長会長の森 民夫長岡市長をはじめとする、福井、石川、富山、新潟、長野の北信越5県69市の市長が一堂に会し、北信越市長会として要望事項の取り纏めに向けた協議が行われました。

各分科会は会場を市役所庁舎に移し、3部会に分かれ活発な議論が交わされました。

 

13日の総会二日目では、地方行財政制度の充実強化や都市基盤等の整備促進など計25議案が採択され、10議案に整理後、第74回北陸新幹線関係都市連絡協議会で採択された決議案1件を含む決議案4件とともに全国市長会に提出することとしました。

 

続きまして、最大で10連休となりました今年のゴールデンウィーク期間中の観光客の入り込み状況でありますが、5月1日から15日まで穂高神社におきまして、7年に一度の式年遷宮祭と「穂高人形大飾物展」が開催されました。

 

今回は各地域の皆さまのご協力をいただき、本市における伝統文化の一つであります「お船まつり」をテーマに、豪華で勇壮な飾り物を誇る穂高人形の展示に加え、市内から国・県指定の無形民族文化財であります「お船」四艘を展示することができました。

穂高神社には、22万人の方々に訪れていただけましたが、これも、穂高人形やお船等の制作に携わられた皆さまのご尽力のお陰と、深く感謝を申し上げます。

 

また、市内の主要な観光地である大王わさび農場では、来訪者が昨年を2割上回り、国営アルプスあづみの公園でも前年比9%増の来場があり、多くの観光客に訪れていただいたところですが、残念ながら山岳観光については、4月28日夜半からの降雪やその後の天候不順、北アルプスでの山岳遭難の多発が影響し、前年比80%程度の入込でした。

 

山の日の施行を目前にする今、多くの登山客にお越しいただくため、駐車場や公衆トイレ等の環境整備に努めてまいります。

それでは、市制施行10年を経て新たなステージを迎えた市政について、若干触れさせていただきます。

 

はじめに、新たなビジネスモデルの構築に向けた取組として、市内の地ビール醸造所と地元農業団体が連携し、遊休荒廃地を活用しての安曇野市産のホップ、大麦、水を使ったオール安曇野市産のクラフトビール作りが始動し、4月には、栽培の先進地であります岩手県遠野市から指導者を招いて、ホップ株の定植作業が行われました。

 

市としましても、地域産品を活用した安曇野ブランドの商品化に向けた支援を図り、来年の7月から9月にかけて開催される信州デスティネーションキャンペーンにおける、新たな観光資源として今後につなげてまいりたいと考えております。

次に、賃金引上げの恩恵が及びにくい高齢者の方を経済的に支援するため、4月21日から「年金生活者等支援臨時福祉給付金」の受付を開始しました。

6月2日現在、6,857件の申請があり、申請率は79.8%となっております。

受付は7月21日までとなっておりますが、申請もれがないよう周知徹底を図るなど、万全を期すよう努めてまいります。

 

その他、豊かな人材を育むための中学生海外ホームステイ交流派遣事業では、帰国報告会が参加者毎の中学校で開催されるとともに、5月29日には庁舎大会議室において、参加された中学生14名全員により、映像を交えた体験報告が行われました。

参加された中学生にとっては、オーストラリアでの生活を通じて文化の違いを肌で感じるとともに、英会話能力やコミュニケーション能力の向上はもちろんのこと、今回の貴重な経験により、自分の将来を考えるうえで非常に役立ったのではないかと思います。

 

また、本市における自治の最高規範である「(仮称)自治基本条例」の制定に向け、昨年度から100人規模の市民ワークショップの開催や市民2,000人を対象とするアンケートを実施し、それぞれの報告書やアンケート結果をもとに、昨年12月に、自治基本条例制定市民会議を設置するとともに、3月まで5回に及ぶ協議を重ねていただき、自治基本条例制定市民会議検討中間報告がまとまりました。

 

この中間報告は市の広報誌とホームページに掲載するとともに、市内5か所で市民報告会を開催し、また、5月27日の市議会全員協議会においてご報告をさせていただきました。

今後はいただいたご意見を参考に、自治基本条例制定市民会議において、検討してまいります。

 

続きまして、将来負担を考慮し、合併特例債等を活用した各種施設整備事業の進捗状況について説明します。

 

はじめに、建設中の安曇野しゃくなげの湯は、現在、内装工事に取り掛かっております。冬期間の積雪等で若干の遅れが生じましたが、品質管理や安全管理の徹底を図りながら、10月1日のオープンを目指し、急ピッチで工事が進められております。

今後、開業に向けて市民の皆さまをはじめとして広く積極的な告知活動を展開し、多くの方々に訪れていただき、賑わいの創出や健康と癒しの拠点となるよう、準備に万全を尽くしてまいります。

 

次に、昭和42年の開館以来、大ホールを有する公民館として、地域の皆さまの学習活動や交流の場とし利用されてきました豊科公民館の耐震補強・大規模改修工事は、平成26年9月の工事開始から1年半の年月をかけ、このほど無事に完了し、3月27日竣工式を迎えました。

 

リニューアルした公民館は、大規模災害時の避難施設としての利用も視野に、建物の耐震性を高めるとともに、全ての方にとって利用しやすいユニバーサルデザインを設計に採り入れ、エレベーターや多目的トイレを新たに設置し、ホール部分については、座席幅を広げて座り心地に配慮しながら、最大702席を確保するとともに照明も一新いたしました。

 

また、本ホールは内部に音響を阻害するようなデコレーションが一切無く、そのために優れた音響条件を備えております。

日本を代表する著名なヴァイオリニストで、この5月28日の「第33回ハーモニックドライブコンサート」に出演された徳永二男さんからも、会場の音響が大変良いとお褒めの言葉をいただきました。

 

生まれ変わった豊科公民館には、「教育支援センター」を新たに開設し、いじめや不登校、その他教育に関する相談に対応できる機能も備えたことから、生涯学習活動の拠点とし、今まで以上に愛され、利用されることを願っております。

なお、新たに設置したコンサートグランドピアノのお披露目を兼ねた大ホールの杮落しには、お父さんが堀金三田の出身で、「題名のない音楽会」などでお馴染みの青島広志さんをお招きし、7月17日(日曜日)に行う予定です。

 

次に、保育園等建設事業では、新市発足後8園目となる「アルプス保育園」の園舎本体が4月に完成しました。本年度は引き続き、園庭や駐車場など外構工事を進めていきます。

また、穂高幼稚園の改修工事につきましては、3回に及ぶ変更契約のご承認をいただくなど、ご心配をおかけいたしましたが、ようやく本年5月末に工事が完成し、6月2日に両園のお披露目式を執り行なうことができました。

 

それから、この4月に市内では初めてとなります認定こども園の「認定やまぶきこども園」が、社会福祉法人七つの鐘により開設されました。

特に近年、市としても対応を求められている3歳未満児の保育につきまして、31名の定員枠を設けていただきました。

建設に際して、市も財政的な支援をさせていただきましたが、今後も3歳未満児の受け皿確保を含め、民間による保育の取組を積極的に支援してまいります。

 

また、市としても、昨年3月に策定した「子ども・子育て支援事業計画」に基づき、今回、平成29年度から公立保育園全園を認定こども園化する方針をまとめました。

このことにより、幼児期からの教育を希望する第1号認定のお子さんの受け皿が確保できることから、保護者の皆さまにとっても、幼児期の教育、保育の選択肢が広がるものと考えております。

 

続いて、支所整備並びに関連事業については、3月25日に堀金支所等改修工事が完了し、4月1日にテープカットセレモニーを行い、支所、図書館、公民館機能を合わせた複合施設としてリニューアル・オープンいたしました。

2階の新堀金図書館は旧図書館と比べ、面積で約3倍、蔵書数も28,237冊と充実が図れたことから、4月の利用者は、対前年度比330パーセントの2,784人でした。

 

なお、平成28年度当初予算に計上しお認めいただいた、旧堀金公民館・講堂耐震改修等工事に伴う旧図書館等の解体工事につきましては、当初計画を一時中断し、将来の文書館整備を見据え、当該施設の活用と転用について、精査を指示しているところです。

 

三郷交流学習センターの建設につきましては、三郷公民館・保健センター耐震改修及び講堂音響改修工事が3月25日に完了し、4月11日より三郷支所が三郷公民館内の新事務所で業務を開始したことから、5月上旬から旧支所の解体工事に入り、現在はアスベスト除去作業中ですが、7月からは本体の解体工事に入る予定です。

 

穂高支所につきましては、冬季間も順調に工事が進められたことから、計画通り本年7月の工事完了と、8月1日オープンを予定しております。

各庁舎等の工事に当たっては、道路の交通規制や騒音等により市民の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

 

また、長年の懸案でありましたユアサ産業の悪臭問題については、平成28年3月31日をもって事業者が撤退し、土地の明け渡しが行なわれた明科南陸郷にある廃棄物処理施設跡地について、調停条項に基づく土壌汚染調査を実施したところ、調査地点全てにおいて基準値以下という結果でありました。

このことにより、早々に建物等の解体撤去に着手し、期限内に地権者の皆さまに土地を返還できるよう進めてまいります。

 

今回の廃棄物処理施設の閉鎖により、この4月から穂高生活雑排水処理場で全市分の生活雑排水の受入れを開始いたしましが、この件につきましては、穂高生活雑排水処理場がある地元橋爪区の皆さまのご理解とご協力のお陰と、深く感謝申し上げます。

 

上水道事業では、三郷地域の水源転換を行う第一次拡張事業としての、豊科真々部配水場のろ過装置設置工事、三郷地域の黒沢浄水場解体工事やポンプ場などの外構工事が完了しました。

これにより、平成24年度から平成27年度までの4年間、総事業費として約21億3千万円をかけて実施した水源転換事業に係わる施設工事が全て完了したことから、4月26日(火曜日)、三郷農業環境改善センターにおいて竣工式典を執り行いました。

 

その他として、農業振興関連について触れさせていただきます。

生産者とお客様を結ぶ地産地消の拠点として、6月5日にオープンを迎えるJAあづみ直売食育センター「安曇野スイス村ハイジの里」が竣工しました。

市は、農山漁村活性化プロジェクト支援交付金を活用することで、当該施設の建設を支援するとともに、施設に併設される市民農園を連携して活用することで、交流人口の増加に努めてまいります。

 

また、去る5月24日、エアーウォーター農園株式会社が三郷トマト栽培施設内で建設を進めておりました「安曇野バイオマスエネルギーセンター」が完成し、本格稼働に向けて準備がすすめられております。

この施設は、地域の間伐の未利用材等を燃料とし、「バイオマスエネルギー」に転換することで発生する温水を農園に供給するとともに、発電による売電収入により維持管理の負担軽減を図るという、木質バイオマスのコージェネレーション施設として注目されております。

燃料として、松枯れ材や未利用材が活用されることから、市としましても出来る限りの支援をしてまいりたいと考えております。

 

最後となりますが、環境省が「名水百選(200名水)」の選定30周年を記念して、平成28年2月から3月に実施した「名水百選選抜総選挙」で「安曇野わさび田湧水群」が「観光地」「景観」の2部門で日本一に選ばれたことから、水に関係するイベントについて、触れさせていただきます。

 

まず、5月28日、市役所庁舎東側に於きまして、「第1回安曇野ドリンクフェスタ」が開催されました。安曇野の水を使った日本酒、ワイン、地ビール、ミネラルウォーターなど約80種類の商品が提供され、豊科近代美術館バラ祭りとの同時開催ということもあり、大勢のお客様にご来場いただきました。

 

今回の企画は、市内の飲料メーカー、販売店、飲食店などの有志の皆さまが中心となって開催されたわけですが、携わられました皆さまの心意気に改めて敬意を表するものでございます。

このドリンクフェスタが益々発展し、「安曇野の水のおいしさ」がより一層全国に向けて情報発信され、地域の観光、産業の活性化につながることを期待しています。

 

また、農林水産省関東農政局主催によります「農業用水シンポジウム」が、8月1日に、安曇野市「サンモリッツ」において開催されることとなりました。

農業用水は、食料生産基盤の源としてはもとより、洪水調節機能、地下水涵養など多面的機能があります。

農業用水の大切さを改めて考えていただく良い機会ですので、是非、多くの方にご参加いただければと思っております。

 

さて、来る6月12日(日曜日)「第2回信州安曇野ハーフマラソン」が開催されます。

全国からご応募いただきました多くのランナーが、新緑の安曇野を駆け巡ります。

安曇野の魅力を全国に向け発信する大会ですので、どうか、当日のご声援をよろしくお願いいたします。

 

 以上、市政における状況について報告させていただきましたが、今定例会の付議案件は11件で、条例の一部改正が7件、補正予算関係が2件、市道の廃止・認定がそれぞれ1件でございます。

 慎重・審議の上、ご承認を賜りますようお願い申し上げまして、本定例会の開会のご挨拶とさせていただきます。

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?