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市長あいさつ(平成28年9月定例会)

記事ID:0033101 更新日:2016年10月3日更新 印刷ページ表示

 本日、平成28年安曇野市議会9月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましてはご多忙の中ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 さて、今年の夏は例年にも増して、猛暑の夏となりました。

 このような中、あづみ野祭やわさび祭、ヨサコイ安曇野、ふるさと夏祭、そして、安曇野花火大会など、夏の風物詩であります恒例のイベントが各地域で開催されました。
 中でも、安曇野はひとつをテーマにはじめられ、今年で第10回目を数えます「安曇野花火大会」は、市商工会青年部を中心とした実行委員会により、8月14日、明科犀川河川敷内において盛大に開催されました。
 当日は、安曇野花火の象徴である音楽花火やスターマインなど約12,000発の花火が夏の夜空を彩り、県内外から訪れた約25,000人の皆さまが夏の夜のひとときを堪能されました。
 各種イベントが盛況の内に開催できましたのも、多くの市民の皆さまの参加に加え、裏方としてご尽力いただきました実行員会の皆さま方のお陰と感謝を申し上げます。

 それでは、まず、熊本地震被災地への支援についてご報告いたします。

 6月定例会においても報告させていただきましたが、全国市長会の要請に基づき、熊本地震被災地に職員を派遣いたしました。
 第1次から第3次派遣が、6月19日から7月16日まで各2名ずつ計6名を益城町に、また、第4次から第6次が、7月14日から本日まで各2名ずつ計6名を熊本市にそれぞれ派遣しております。
 派遣職員は、罹災証明書の発行の基礎となる家屋被害の調査にたずさわりました。
 今後も被災地の支援につきましては、要請にもとづき対応してまいる所存であります。また、派遣した職員から被災地の状況報告を受ける中で、少しでも安曇野市の災害対策に生かせればと考えております。

 次に、県民豊科運動広場を会場に9月4日の日曜日に開催する、市の総合防災訓練についてであります。

 今回の訓練は、大規模災害を想定して、医療救護活動、避難所及び福祉避難スペースの設置運営、水防訓練、電気・通信回線の復旧、災害情報の収集と配信等の訓練に松本広域消防局をはじめ、陸上自衛隊、安曇野警察署のほか、多くの組織に協力をいただくとともに、自主防災組織からも大勢の皆さまに参加をいただきます。
 日頃から、こうした防災訓練等を通じて多くの経験を積むことが、いざという時の落ち着いた避難行動に繋がることから、是非、市民の皆さまにおかれましては、積極的な参加をお願いします。

 なお、防災行政無線の屋外拡声子局からの放送については、住宅内では聞こえない、天候や風向きによって聞きづらいといったご意見が多く寄せられているうえ、本年6月に公表された全国地震動予測地図2016年版では、糸魚川静岡構造線を震源とする地震発生確率が19.1%から29.5%と10.4ポイントも上昇するなど、大規模災害に備える必要性や緊急性が増しております。
 市はこうした状況を憂慮し、メール配信サービスやホームページを利用しての情報の入手が困難な方々へ、あづみ野FM放送を利用して避難情報等を確実にお伝えするため、緊急告知機能付き防災ラジオを既に導入している先進地を調査研究してまいりました。
 また、市議会よりも情報伝達手段の一つとして整備することを強く要望されていることから、導入を進めることとしました。

 詳細な事項、制度設計は、今後、担当課で調整してまいりますが、緊急告知機能付き防災ラジオの購入にあたっては、自らの安全は自ら守るという自助の精神に基づき、一定程度の自己負担をお願いせざるを得ないと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

 

 さて、8月11日には16番目の国民の祝日として山の日が制定されことを記念する全国大会が、上高地において盛大に開催されました。
 当日は、皇太子同妃両殿下並びに愛子内親王殿下のご臨席のもと、環境大臣、長野県知事、関係自治体の長をはじめ、関係者約500名が参加して、「山の日」を記念する式典が執り行われました。

 本市としましても山の日の制定を祝して、7月9日、10日の両日、安曇野スイス村サンモリッツを会場に「北アルプスパノラマ銀座山岳フェスタ2016」を開催したところ、二日間で延べ3,800人を超える方々が来場され、改めて山への関心の高さをうかがい知る機会となりました。
 山の日の制定を契機に、北アルプスや手軽にトレッキングが楽しめる光城山や長峰山等の一層のPR活動を展開するとともに、登山道や駐車場等の環境整備を図り、観光客や登山客、外国人旅行者の獲得と満足度の向上に努めてまいります。

 

 続いて、国政に目を向けますと、先月の10日には、昨年6月17日の公職選挙法の改正に伴い、選挙権年齢が20歳以上から、高校生を含む18歳以上に引き下げられて初めてとなる、第24回参議院議員通常選挙が行われました。
 特に長野県選挙区では、定数4改選数2から定数2改選数1となったことで、激しい選挙戦が繰り広げられました。
 長野県選挙管理委員会の発表によると、県下19市の18歳、19歳の投票率は、18歳が51.23%、19歳が37.92%との結果で、安曇野市では、18歳が53.31%、19歳が40.02%で、いずれも県下19市の投票率は上回りましたが、市全体の投票率62.62%を下回る結果でした。

 今回の選挙では、参議院における与党の議席は146議席となり、安倍首相はこの結果を背景に、アベノミクスを加速させデフレ脱却に全力を尽くす考えを強調しました。
 一方、アベノミクスの経済政策については、企業も国内景気の先行き不安から投資を手控えたため、企業利益の蓄積である「内部留保」は過去最高額となったと報じられていますが、従業員の賃金アップや設備投資による消費拡大といった、経済の好循環には繋がっていないとの見方も根強くあることも確かです。
 8月3日には「未来チャレンジ内閣」と命名された第3次安倍第2次改造内閣が発足し、経済を最優先に掲げ早期のデフレ脱却に努める考えを強調するとともに、同一労働同一賃金の実現に向けたガイドラインについては、年内をめどに策定し、その後、早期に関連法案を提出すると語ったことから、今後の動向を注視してまいります。

 

 それでは、市の喫緊の重要課題やいくつかの主要事業の進捗状況等について、若干述べさせていただきます。

 地方創生に伴う市まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、市民の皆さまや企業の皆さま、そして議員の皆さまから多くのご提案やご意見を頂戴し、昨年の10月20日に策定にいたしました。
 その中で、具体的施策62事業に数値目標を設定し、毎年度の効果検証と検証結果を踏まえた数値目標の見直しや事業の改善を図ることとしました。

 この8月18日には、平成27年度の進捗状況を議会全員協議会において報告させていただきました。策定から僅か半年間の取組ではありますが、具体的施策の20%に当たる13事業で数値目標を達成いたしました。
 今回の国勢調査よる人口95,297人は、市人口ビジョンの2015年(H27年)推計値94,833人を464人上回りましたが、次回の国勢調査に当たる2020年おける人口が人口ビジョンの推計値92,889人を上回るよう、今後も、総合戦略に掲げた事業を効果的に展開してまいります。

 例えば、新たな雇用を生み出す具体的施策として掲げた、安曇野インター東の周辺開発につきましては、6月定例会の一般質問でもお答えしたとおり、開発が可能と見込まれるエリアについて、県関係部局と協議を開始いたしました。
 また、地元においても、新たに「南花見田まちづくり協議会」が発足し、既に数回の議論が重ねられたと報告を受けております。
 今後も開発に当たっての課題解決に向け、地元の皆さまと連携を図りながら、県をはじめとする関係機関との協議や調整に努め、事業の実現に向け取り組んでまいります。

 

 続きまして、市は、年々増加する医療費の抑制を図るため、重症化する前の予防として人間ドックを含めた特定健診の受診率向上に力を注いでおり、受診率は25年度が38.0%、26年度が41.5%、27年度推計値が42.7%と着実に伸びてきております。また、一人ひとりが健康で生き生きと暮らすため、健康体操も奨励しており、現在、自主的に健康体操等を実施している市民の皆さまの活動も、62グループが結成されました。
 この度、昨年10月に制定した市歌「水と緑と光の郷」の一層の啓発を図るとともに、年齢を重ねるごとに衰える骨や筋肉の運動機能を向上させ、健康で生き生きと暮らすことを目的として、市歌に合わせた健康体操を制作し、市民の皆さまへの普及を開始しました。
 市歌に合わせた健康体操は、安曇野の風景を思わせる水の流れや風に揺れる稲穂、リンゴの収穫作業などをモチーフにした動作を採り入れ、小さなお子さんから年配の方まで、誰もが無理なく体を動かすことができる体操ですので、是非、日々の暮らしの中に取り入れ、健康増進に繋げて頂くことを期待しております。

 

 次に、公立保育園の民営化についてであります。

 平成27年10月29日に行政改革推進委員会に諮問をいたしました、公立保育園の民営化につきましては、「公立保育園の民営化に関する基本的な考え方について」と題して、行政改革推進委員会より、この6月30日に答申をいただきました。
 答申内容は、多様な保育ニーズへの対応、行財政改革の観点から保育園運営に民間活力を導入することを検討していく必要があるというもので、市はこの答申の内容を尊重しながら、急激な民営化は避け、公立・私立のバランスを考慮しながら、保育園を民営化していくための、基本的な方針をまとめる作業を進めてまいります。
 また、老朽化により建替えが急務となっております「三郷北部保育園」につきましては、平成29年度中の完成を目指し、敷地の造成工事に着手いたしました。

 

 次に、私自身が学校教育の現状を見させていただくとともに、児童・生徒と直接対話することにより、子どもたちが市政に関心を持ってもらうため、学校訪問事業「ようこそ市長さん」を新たに開始いたしました。

 7月21日は、穂高北小学校の授業を見学し、給食を一緒に食べた後、小学校6年生の皆さんと、市の将来像について意見交換をさせていただきましたが、児童の皆さんからは、「平和を願う気持ちを未来につなげていきたい」、「安曇野の豊かな自然環境を守ってほしい」といった積極的なご意見をいただき、大変頼もしく思うと同時に、その意見にわれわれ大人もしっかりと耳を傾け、応えていかなければならない責任の重さを強く感じた次第であります。

 

 続きまして、第26回を数えます恒例の薪能につきましては、例年、明科地区龍門淵公園にて開催してまいりましたが、公園に隣接する旧明科公民館取り壊し工事の準備のため、今年は「信州安曇野能楽鑑賞会」として、初めて屋内での開催となりました。
 会場の豊科公民館ホールにお集まりいただいた約550名の皆さまは、従来の野外とは雰囲気、趣が異なる能舞台での能楽を満喫されておりました。
 また、市制施行10周年を記念して募集を行いました、第5回田淵行男賞写真作品についましては、全国から88点におよぶ応募がありました。
 その中から、猛獣であるツキノワグマに極限まで接近して撮影された勇気と、ツキノワグマの真の姿を私たちに分かり易く示された技量が高く評価され、東京都八王子市の澤井俊彦さんが田淵行男賞を受賞されました。
 自然界の美しい姿を見つめながらも、科学者としての視線をお持ちになった田淵先生の功績を讃える賞に、相応しい作品が選ばれました。

 

 次に、この8月1日に、関東農政局主催による「農業用水シンポジウム」が安曇野スイス村サンモリッツにおいて開催され、長野県立歴史館長の笹本正治さんから「安曇野の農業用水と景観」というテーマで、先人が築いた数々の堰の歴史や農業用水ばかりでなく、災害時に機能する広域排水施設が地域の安定的な生活を支えていることなどの講演をいただくとともに、私もパネリストの一人として参加したパネルディスカッションが行われました。

 当日は、県内外からの約530名の皆さまが参加され、市としても「安曇野の水」や「風さやか」のおにぎりを無償配布するとともに、特産品のPRを兼ね、安曇野のワイン・米・土産等を販売し、来場された皆さまから好評をいただきました。
 また、8月7日には安曇野あかしな農産物加工交流ひろば(えべや)がオープンしました。オープンに際しては、味噌づくりを中心に加工活動に取り組んでこられた明科地域の農村女性の皆さまにご尽力をいただきました。
 当施設の特徴は、「みそ」や「餅」といった一般的な加工品から、「おやき」「五平もち」、「野菜乾燥」用の機具も装備しているところです。
 どうかこの機会に、多くの市民の皆さまに当該施設を利用していただき、農産物の加工をとおした交流や、地域農業の活性化が図れることを期待するものであります。

 

続きまして、庁舎等の整備についてであります。

北部地域包括支援センターが入居する新たな穂高支所が、議員各位や地域の皆さまのご臨席のもと、7月27日に竣工式を挙行し、8月1日より新庁舎での業務を開始したことから、本市における、本庁舎及び支所庁舎の整備が全て終了しました。
 庁舎整備にあたっては、合併特例債を活用したことで市の負担を軽減できたとともに、地域の防災拠点として耐震化が図れたことで、安全・安心な庁舎を計画通りに整備することができました。
 それから、旧堀金公民館施設の文書館への転用については、現在、耐震診断などに着手しており、年内を目途に判断をお示しできるよう進めてまいります。
 また、新総合体育館につきましては、7月24日から8月1日にかけて、市内5会場で計6回にわたり「新総合体育館整備に関する市民説明会」を開催しました。本年11月頃に予定しております、「新体育館整備基本計画」(案)では、規模・機能、建設場所、維持管理費などについてお示ししたいと考えています。なお、建設場所につきましては、豊科南部総合公園のテニスコートや安曇野ハーフマラソン開催など、公園機能を低下させないためにも、周辺に用地を求めていかなければならないと考えています。

 

 最後に、平成26年8月に増田建設産業有限会社より申請がなされておりました一般廃棄物処分業の許可更新につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律上の許可要件に適合しているものと判断しております。
しかし、市が行なった壁の調査結果に基づく、有限会社増田建設産業への壁の補強補正の改善要望に対する対応状況や、廃棄物処理施設の許可権者である長野県の動向の変化を注視する中で、一般廃棄物の保管場所が西側壁から切り離されたことなどにより、このまま不作為状態を継続していくことは、行政として法の趣旨にも反するため、この度、一般廃棄物処分業の許可の更新を行ないました。

 

 さて、8月6日よりブラジルのリオデジャネイロにおいて第31回オリンピック競技大会(リオ2016オリンピック)が開催され、連日、日本人選手の活躍がテレビや新聞紙面を賑わせました。

 特に、今回のオリンピックでは長野県関係選手の内、陸上50km競歩の荒井広宙選手、シンクロナイズドスイミング団体の箱山愛香選手、バトミントン女子シングルの奥原希望選手が銅メダルを獲得されました。
 中でも、地元大町市の奥原選手が銅メダルを獲得されたことは、非常に喜ばしい出来事でした。
 8月22日には、17日間にわたって熱い戦いが繰り広げられたリオ2016オリンピックが閉幕し、オリンピックフラグが2020年の開幕都市東京へと引き継がれました。
 そしていよいよ、9月7日からリオ2016パラリンピック競技大会(第15回夏季大会)開催され、本市からは、樋口政幸選手が車いすの陸上トラック競技5000メートル、1500メートル、800メートルへ出場を予定しております。

 市では、本庁舎の東側玄関に樋口選手を紹介するコーナーを設けるとともに、横断幕を設置し、樋口選手の活躍を応援しております。
 7月19日には樋口選手が市役所を訪れ、リオパラリンピックに向けた決意を熱く語ってくださり、市はリオパラリンピックでのご活躍を祈念して、激励金を贈呈させていただきました。
 改めて、リオパラリンピックでのご活躍を大いに期待するとともに、市を挙げて応援してまいります。

 それでは、本定例会に付議しております、議案の概要について、説明をさせていただきます。今定例会の付議案件は26件で、条例の設置及び一部改正が3件、補正予算関係が6件、決算関係が15件、市道の廃止・認定がそれぞれ1件でございます。
 まず、一般会計補正予算(第2号)につきましては、4億円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ432億1千万円とするものです。
 主な内容は、今議会に条例案を提出しております高等教育機関への進学者を対象とする「安曇野市入学準備金貸付」と、本年10月からの、B型肝炎ワクチンの定期接種化に伴う接種委託料の補正追加で、豊科支所跡地整備事業とファインビュー室山の大浴場改修事業については、「債務負担行為」を追加し、2か年の事業とするものです。

 

次に、平成27年度の決算状況についてであります。

 平成27年度一般会計及び13の特別会計の予算額689億1,557万円に対して、歳入決算額は688億7,586万円、歳出決算額は673億798万円で、28年度への繰越財源を控除した実質収支額は、14億5,548万円、さらに、単年度収支額は、1億4,915万円の黒字決算でありました。

 財政指標につきましては、財政力指数が0.568で、財政構造の弾力性を判断する経常収支比率は84.9%でありました。また、財政健全化判断比率における実質公債費比率は10.5%、将来負担比率は22.5%であり、26年度決算時と比べ大きな変動はなく、健全な財政運営を堅持できているものと考えております。

 しかし、超少子高齢型人口減少社会の中で求められる、子育て支援、高齢者介護などの施策の充実や、震災等に備えたまちづくりの推進、本年度から始まる普通交付税算定替に伴う段階的な減額を考慮すると、市の行財政運営を取り巻く状況は、更に厳しさを増すことが予想されることから、前例、先例にとらわれることなく、常に経費の削減と健全財政の堅持を念頭に、簡素で効率的な行財政運営に努めてまいります。

 

 詳細等につきましては、各所管部長から説明をさせますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げまして、本定例会の開会のご挨拶とさせていただきます。

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