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(1)特定健康診査時の歯科健診について
(2)農家民宿事業について
皆さん、こんにちは。
暖かい陽気となってまいりまして、緑が目に染みるさわやかな春となりました。市においては田植えが始まり、農作業が忙しくなる時を迎えております。新年度も1カ月が過ぎようとしています。本年度最初の、定例の記者会見ということで、マスコミ関係の皆様に大変お世話になっておりますことに、あらためて感謝を申し上げますとともに、1年間よろしくお願いいたします。
着座にて失礼させていただきます。
市では、健康長寿のまちづくりを推進している関係で、特定健康診査時の歯科健診について、ご説明をさせていただきます。市では、平成26年度に県内初の「歯科口腔保健条例」を策定し、他に先駆けて歯科口腔保健の推進に取り組んできました。
主な取り組みとしては、妊婦さんの歯科健診、保育園や小中学校のフッ化物洗口、若い人から高齢者までの様々な場面における歯科健診、そして高齢者の歯科相談など、市独自の取組みを進めております。
これらの結果、平成29年度における12歳児の1人当たりの平均むし歯数は0.4本で、全国の0.8本と比べても、良い結果となっています。一方、平成29年度に歯科健診を受診された40歳以上の方の約7割が歯周病にかかっているなどの課題が浮き彫りになったところです。
歯や口腔の健康づくりを進めることは、全身の健康を維持・増進するためにも重要であり、特に生活習慣病など全身の病気の予防や改善につながります。そこで、市では、昨年度から信州大学と厚生労働省による研究に協力して、特定健診・後期高齢者健診の際に歯科健診と唾液検査等を行ない、1,000人以上の方が受診されました。
本年度は、さらに多くの方に受けていただけるよう、歯科健診だけでなく、簡単な唾液検査のみを実施するなど、内容を見直して取り組むこととしています。この歯科健診や唾液検査が受診できる特定健診・後期高齢者健診は、5月23日から8月8日までの日程で、市内5か所の保健センターで行います。また、できるだけ若いうちから歯科健診を受けていただけるよう、20歳以上の人を対象とした健診を5月9日から11日の間に穂高保健センターで行い、さらに9月、12月、2月にそれぞれ予定しています。詳細は、市の健診こよみをご覧ください。
市では今後も歯科口腔保健の推進に取り組み、市の重点施策の1つである「健康長寿のまちづくり」を目指していきたいと考えていますので、自分の健康管理のためにもぜひ受診していただければと思います。
市では、農業振興を重要な位置づけとしておりますが、農家所得の向上と農業に関心を持っていただけるような体制づくりをしたいということで、農家民宿事業に取り組んでおります。これは、平成27年度にスタートし、今年で4年目を迎えるわけですが、本年度の取り組みをご紹介させていただきます。
市では、農家民宿の受け入れ主体である「安曇野市農家民宿連絡協議会」を中心に、都市部で暮らす中学生・高校生が、市内の農家に1泊2日の日程で宿泊して、農業体験をする農家民宿事業を進めております。
安曇野での農作業や、農家との交流をとおして、農業の大切さや魅力を体感してもらい、また地域ならではの食文化を感じてもらうものであります。
本年度は、5月10日の受け入れを皮切りに、東京、千葉、大阪、広島といった各方面から、9校、延べ約1,000人の中学生・高校生を受け入れて参ります。また、8月には友好都市である福岡市東区から青少年交流の生徒20名を受け入れる予定です。
そして、「安曇野市農家民宿連絡協議会」で受け入れ農家の開拓を進めてまいりました結果、現在では加入農家数63戸となっており、多くの農家の皆さんにご協力いただいております。
また、本年度より「地域おこし協力隊員」が新たに加わり、この農家民宿事業を担当しております。私たち地元の人間では気づかない、新しい視点からのメニューなどを提案してもらい、誘客と滞在型観光の促進につなげて参りたいと考えております。
農家民宿事業を通じて、生徒の皆さんが、安曇野で体験した思い出を持ち帰り、『次回は、家族で安曇野市を訪れたい!』、『将来、安曇野市で暮らしたい!』と感じていただけることを期待しています。
私のほうからは、以上です。
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