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帯刀 近二郎|安曇野ゆかりの先人たち

記事ID:0052237 印刷用ページを表示する 掲載日:2025年1月27日更新

帯刀 近二郎
おびなた ちかじろう

 

温銀行を開業。蚕種の郵送については、農産物と同様、第四種郵便の取扱を受けることに奔走し、実現する。

生年月日 1866年(慶応2)
没年月日 1936年(昭和11)
関連地域 三郷(野沢)
職業・肩書 実業家
活躍年 明治時代
ゆかりの分野 経済(産業)

 

経歴

三郷野沢に生まれました。家業は織物や足袋の商売をしており、販路を上田方面・甲府方面まで拡張し、後には蚕種も扱いました。代金の決済に銀行創立を思い立ち、中村美寿弥(みすや)と相談して、大蔵省に申請し認可を得て、1896年(明治29)、自ら頭取となって資本金1万5千円を準備し、建物は自宅を改造して、温銀行と名づけて開業しました。また、中村美寿弥と共に、蚕種の郵送については、農産物と同様、第四種郵便の取扱を受けることに奔走し、実現しました。銀行の開業と第四種郵便の取扱いは、蚕種業者から喜ばれ、盛んに利用され、一般の利用者も増加しました。温銀行は利用者が増加し、堅実な歩みを続け、地元の人達から喜ばれました。1936年(昭和11)に亡くなりました。

略歴譜

1866年(慶応2) 三郷野沢に生まれる。
  幼い時、近くの寺子屋で学問にいそしむ。
  家業は織物や足袋の商売をしており、販路を上田方面・甲府方面まで拡張し、後には蚕種も扱う。
  代金の決済に銀行創立を思い立ち、中村美寿弥と相談して、大蔵省に申請し認可を得る。
1896年(明治29) 自ら頭取となって資本金1万5千円を準備し、建物は自宅を改造し、温銀行と名づけて開業する。
  中村美寿弥と共に、蚕種の郵送については、農産物と同様、第四種郵便の取扱を受けることに奔走し、実現する。
  松本の裏町で味噌製造を始め販路を拡大し、1912年(明治45)まで続ける。
1932年(昭和7) 昭和初期の経済恐慌により、物価が暴落し、貸付金が預金の4倍にもなり、豊か銀行は解散のやむなきに至る。
1936年(昭和11) 死去

参考文献

三郷村誌1 三郷村誌編纂会/編 安曇野市立図書館

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