本文
第4部
あらすじ
昭和初期に世界恐慌が始まり、満州事変や日中戦争といった戦時体制に移行する中、1937(昭和12)年に社会運動家・作家の木下尚江、翌年には教育者の井口喜源治と、第1部から活躍してきた物語の主要人物がそれぞれ生涯を閉じます。
喜源治の死去により私塾「研成義塾」も30年余の歴史に終止符を打ちます。
1945(昭和20)年の東京大空襲で、中村屋の本店のほか、工場などが消失。太平洋戦争の終戦とともに第4部は幕を閉じます。
小説『安曇野』の作者、臼井吉見が編集長を勤めた筑摩書房は、この第4部の時代に創業しました。
主な登場人物
人物名 | 肩書 |
---|---|
石川 三四郎(いしかわ さんしろう) | 社会運動家 |
岡田 虎二郎(おかだ とらじろう) | 健康運動推進者 |
木下 尚江(きのした なおえ) | 社会運動家、作家 |
清澤 洌(きよさわ きよし) | ジャーナリスト、評論家 |
斎藤 茂(さいとう しげる) | 評論家、農業 |
四方 千香子(しかた ちかこ) | 相馬夫妻の子 |
スバス・チャンドラ・ボース | インドの独立運動家 |
相馬 愛蔵(そうま あいぞう) | 実業家、中村屋創業者 |
相馬 虎雄(そうま とらお) | 相馬夫妻の子 |
相馬 文雄(そうま ふみお) | 相馬夫妻の子 |
相馬 睦子(そうま むつこ) | 相馬夫妻の子 |
相馬 安雄(そうま やすお) | 相馬夫妻の長男、中村屋2代目社長 |
相馬 良(そうま りょう) | 実業家、中村創業者 |
逸見 斧吉(へんみ おのきち) | 実業家 |
防須 哲子(ぼうす てつこ) | 防須(相馬)俊子とラス・ビハリ・ボースの子 |
防須 俊子(ぼうす としこ) | 相馬夫妻の長女 |
防須 正秀(ぼうす まさひで) | 防須(相馬)俊子とラス・ビハリ・ボースの子 |
ラス・ビハリ・ボース | インド独立運動家 |
関連年表
年 | できごと |
---|---|
1927(昭和2)年 | 昭和金融恐慌が発生する。 |
1929(昭和4)年 | 世界恐慌が始まる。 |
1931(昭和6)年 | 満州事変が起こる。 |
1937(昭和12)年 |
中村屋が店員のための学校(研成学院)を開口する。 木下尚江が亡くなる。 |
1938(昭和13)年 | 研成義塾を創設した井口喜源治が亡くなる。 |
1939(昭和14)年 | 第二次世界大戦が始まる。 |
1940(昭和15)年 | 筑摩書房が創業する。 |
1945(昭和20)年 |
東京大空襲で中村屋の本店などが消失する。 第二次世界大戦が終結する。 |