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安曇野市では、農業体験から専業農家まで、様々な「農ある暮らし」をはじめたい人を応援します。
〇情報や知識を収集して自分に合った「農ある暮らし」を選ぶ
「自給的農業」と「仕事としての農業」には大きな差があります。
しっかりと熟考して自分のライフスタイルにあった「農ある暮らし」を選びましょう。
〇しっかりとした計画を立て、家族の理解を得る
どのような農業を、どれくらいの規模で行うのか等、しっかりと計画を立てましょう。
また、農業を仕事にする場合、技術習得中の生活資金や、就農後の設備・機械投資など資金計画も必要になります。
就農初期は収入が安定しないことが多いため、家族の理解を得ることも非常に重要です。
〇農業体験や短期研修で実際に農業を体験してから決断する
決断前に農業体験や休日を利用した短期研修などで、自分が農業に向いているのか必ず確認しましょう。
「理想」と「現実」にはギャップがあります。
「農業体験」「市民農園・家庭菜園」「半農半X」「新規就農前に確認すること」「専業農家」の5つのパターンにわけて、それぞれの「農ある暮らし」をはじめるヒントになる情報をまとめたリーフレットを作成ました。
ぜひ安曇野で「農ある暮らし」を始める参考にしてください。
信州安曇野で「農ある暮らし」をはじめませんか? [PDFファイル/1.51MB]
安曇野市は全域で水稲が盛んで、長野県内でも1位、2位を争う水田地帯です。
安曇野市西部の三郷地域に広がる扇状地は、昔からりんごを中心とした果樹の産地として有名です。
さらに、安曇野市北部の穂高地域では、北アルプスからの雪解け水を利用した水わさびの生産が盛んで、その生産量は全国1位です。わさびの花は「市の花」にもなっています。
また、安曇野市は日照時間が平均以上であり、昼夜の寒暖差が大きく、降水量も適度であるため、様々な農作物の栽培に適しています。
家庭菜園や市民農園では、様々な自家用野菜が栽培できます。
豊かな自然の中で「田舎的暮らし」として有機無農薬による自家用野菜などの栽培を「自給的農業」として行うにも適した土地であると言えます。
安曇野市では毎年10人前後の新規就農者がいます。そのうち約半数が農家の後継ぎ(親元就農)で、もう半分が新たに農業を始めた人(新規参入)です。
安曇野市では水稲が盛んですが、水稲で生計を成り立たせるには広大な農地確保と莫大な設備投資が必要になるため、大半が親元就農です。
また、水わさびは栽培条件や農地が特殊で新規参入には向かないため、こちらも親元就農がほとんどです。
安曇野市の新規参入で多い品目は「りんご」等の果樹や、「セルリー」等の施設園芸です。
果樹の新規参入者は平成29年から令和4年までの5年間で17人、セルリー、夏秋いちごを中心とした、ハウス野菜や花卉などの施設園芸は15人と、この2つで新規参入の大半を占めています。
安曇野市西部の三郷地域に広がる北アルプス山麓の扇状地には広大なりんご畑が広がっており、安曇野の気候風土などの自然条件も整っているため、安曇野市のりんごは最高級の品質と高いブランド力を誇ります。
主な品種は、8月の「つがる」から始まり、その後に「シナノスイート」「シナノゴールド」、そして11月の「ふじ」となります。りんごの中に蜜がたっぷり含まれた、爽やかな甘さが特徴です。
新規参入者や親元に就農した若手農業者も多く、若手農業者団体などのコミュニティ活動も盛んです。また、近年はりんごと共に梨、桃、栗、ぶどうなどの果樹を栽培する農家も増えています。
セルリーは、栄養価が高い野菜で根強い消費に支えられ、全国でも限られた数県でしか栽培されていない品目です。
安曇野市を含む松本盆地で半世紀以上の栽培歴があり、ベテランの栽培者やJAによる指導が受けられ、安心して栽培に着手できる環境が整っています。
ビニールハウスなどの施設が必要ですが、春作と秋作の2作型の栽培ができ、セルリー+水稲や他の野菜などの栽培を行う方が多いです。
最近では、有機無農薬による栽培に関心を持つ方もたくさんいます。有機無農薬栽培は家庭菜園や、いわゆる半農半Xなどの「自給的農業」にはとても魅力的で人気があります。
しかし、ここで注意してほしいのは、「自給的農業」と「仕事としての農業」の違いです。
有機無農薬栽培で商品レベルの農作物を作るには技術と経験が必要です。また、労力がかかり、大量に生産することができないため、付加価値を付けて高単価で販売できる独自の販路を確保しなければ生活することが難しく、「仕事」にすることは非常に困難です。
有機無農薬栽培の野菜等の販売を目指したい方は、専業ではなく農業以外の収入も確保することをお勧めします。
有機農業の栽培については、国の研究機関である「農研機構」に様々な資料がありますので、ぜひ参考にしてください。
農業は自然と生命を相手にするとても魅力ある産業です。
しかし、農業を「仕事」にするには、熱意・意欲はもちろん、年齢や資金、体力、性格など、様々なことを考えなければなりません。また、家族の理解・協力を得られるかどうかも大切なことです。
情報や知識を収集し、イメージを具体化したうえで、しっかりとした計画を立てましょう。
ここでは農業を「仕事」にしたいと考える人への参考情報などを掲載します。
長野県では農業経営の目安として、主要作目、主要畜種ごとの農業経営指標を策定していますので、作目選びの参考にしてください。
長野県農業経営指標(外部サイト)<外部リンク>
農林水産省のサイトで、「農業に関心がある」「農業を始めたい」という方に、スタートアップガイドとなる情報を紹介するサイトです。
気軽に参加できる農業体験や、活躍する農業者等の事例なども紹介されていますので、イメージを具体化する参考にしてください。
また、農業を実践的に学ぶことができる学校や、就農について相談できる総合窓口、様々な支援施策、全国各地で開催される就農関係のイベント情報も掲載されています。
あふてらす農林漁業はじめるサイト(外部サイト)<外部リンク>
長野県のサイトで、長野県内の就農関連情報をまとめたサイトです。
長野県の就農情報はもちろんのこと、先輩就農者のインタビューや、就農相談会、イベント情報などが掲載されています。
就農へのStepや、心構えなどもありますので、ぜひご一読ください。
デジタル農活信州(外部サイト)<外部リンク>
長野県の関係機関で、長野県内の農業や農村についての説明や、就農に当たって必要な基礎知識、就農に到るまでのステップなど幅広い相談に応じています。就農相談会なども定期的に開催されています。
また、農業法人の求人、アルバイトなども扱っていますので、雇用就農を考えている方は参考にしてください。
長野県担い手育成基金(外部サイト)<外部リンク>
★補助金に関する情報 (補助金の詳細な内容、要件についてはお問い合わせください)
★市民農園に関する情報
★農地に関する情報
農業をはじめるのに必要なのは農地です。農地の購入には様々な要件があるため、はじめは貸借を検討してください。
まずは、希望する農地のイメージ(場所、面積、ハウスの有無など)を固めてから農地を探します。「ありそうでない」のが農地です。根気よく探しましょう。
農地の相談、情報は、地域の農業委員や農地利用最適化推進委員に集まりますので、まずは委員に相談して希望にあう農地がないか情報を収集していきましょう。
希望する地域の委員名簿、連絡先等は農業委員会へお問い合わせください。
★移住・定住に関する情報
「安曇野市で農業を始めたい。」「農業法人や農家で働きたい。」
そんな方にまずはお気軽に相談いただくために、安曇野市では「就農支援室」を設けています。
就農を希望される方からの相談窓口としてはもちろん、農業を始めた後のフォローを、市だけではなく、農業委員会や農協などが一体となって支援します。
なお、急な相談には応じられない場合がありますので、電話やメール等で事前のご予約をお願いします。
メールでご予約いただく際には、「就農相談事前申し込み書」にご記入いただき、添付してください。
電話でご予約いただいた方も「就農相談事前申し込み書」を事前にダウンロードしていただき、ご記入いただいたものを持参していただけるとスムーズに相談できます。
安曇野市役所 農林部農政課農村振興担当
〒399-8281 長野県安曇野市豊科6000番地
電話:0263-71-2429、ファックス:0263-71-2507
e-mail:nousei@city.azumino.nagano.jp
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