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まちづくりの人財 No.5

記事ID:0081858 更新日:2021年8月31日更新 印刷ページ表示
私たちが暮らす安曇野市を豊かにしようと、まちづくりに取り組んでいる市民の皆さんがいます。
「どんな思いで活動しているか」「活動を始めたきっかけは」…。
その一端をご紹介していきます。

平倉勝美さん(75歳) モーニングコーヒーを継続

「ごみ出しの日」に交流 顔見える地域目指し

平倉勝美さん 「雨えらかったね」「元気でやってたかい」。8月21日午前7時すぎ、堀金地域の倉田区にある地区公民館。ホットコーヒーが注がれた紙コップを片手に、地域住民のにぎやかな声が響いた。プラスチックのごみ出し日に合わせて月2回、平倉さんを含めて地元の女性3人がコーヒーなどを振る舞う活動を重ねている。

 この日は、ごみ捨てに来た高齢者から小学生まで計10人余が立ち寄り、世間話に花を咲かせた。久しぶりに顔を見せた子どもには「大きくなったね。いつから学校始まるの」と声を掛けた。活動時間はごみ出しの受付が終わる午前8時までで、「月2回、朝1時間のこの時間は生活の一部。何より自分たちが楽しみながらやっている」と笑う。

 3人が活動を始めたのは平成26年11月で、今年で9年目を迎えた。市男女共同参画推進協議会堀金支部に所属し、もともと地区公民館で学習会などを開いてきたが、「転入者が増えて顔を知らない人も多くなった」と感じるようになったという。男女問わず地区公民館に訪れる機会を考えた結果、地区公民館が集積場になっているごみ出しの日が浮かんだ。「顔が見えてお互いにあいさつする関係になれば、災害時にも助け合える」と活動の意義を話す。

 プラスチックのゴミ出し日は週1回あるが、「毎週だと大変。無理なく続けるため月2回にしている」と話し、これまでほとんど欠かさず続けているという。コーヒー豆はカンパで募っており、「50円以上は入れないで」と書いた箱に入れてもらうなど、活動を継続していくための工夫も凝らしている。

モーニングコーヒーの様子  モーニングコーヒーの様子

(上の写真) さまざまな世代の地域住民が集まるモーニングコーヒーの様子=8月21日

 活動を続ける中で、地域の子どもが手描きの看板を作ってくれたり、毎回欠かさず参加してくれる住民がいたり輪が広がっている。近くに住む外国人の若者が地区公民館前を自転車で通る際に「おはようございます」とあいさつするなど、ゆるやかなつながりと見守りの場として定着した。

 最近は新型コロナウイルスの影響で大々的に声を掛けて呼び込めないなどの制約はあるが、「私たち3人が楽しいと思って始めた活動。これからも楽しみながら続けていきたい。将来的に誰かに継続をお願いするつもりはないけれど、もし、やりたいという人が出てきてくれるとうれしいのが本音」。

 新型コロナの感染拡大を受け、9月は開催を中止する。10月は感染状況を見ながら開催するかどうするか決める予定だ。

 

(掲載情報は取材日の令和3年8月21日時点です)

※1枚目の写真は撮影時のみマスクを取っていただきました。

 

 

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