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水辺の生物
安曇野市の水辺で見られる魅力的な生き物を少しだけご紹介します!
バイカモ

湧水に生息する水草です。漢字で書くと「梅花藻」で、6月から8月頃にかけて梅に似た白い花を咲かせることからその名前が付きました。安曇野周辺では水路や河川の端でよく見られますが、全国的には珍しい植物です。
アズミノヘラオモダカ

水田などで見られる植物で、7月から9月頃にかけて白色の小さな花をつけます。安曇野周辺で初めて発見されたことからこの名前が付きました。ヘラオモダカというよく似た植物がありますが、こちらは花の背丈が高いことなどで見分けられます。
もともと少ない植物ですが、農業の発展により湿田(一年中水を張っている田んぼ)が減ったことや、除草剤の使用、外来種の増加などにより急速に数を減らしています。
カワセミ
水中に飛び込んで魚を捕まえて食べる水辺のハンターです。青く輝く翼と鮮やかなオレンジ色の体は多くの人を虜にします。「空飛ぶ宝石」とも呼ばれるとおり、漢字では「翡翠」と書き、宝石のヒスイと全く同じ字があてられている…と、いうより「カワセミの翼の色にちなんで宝石の名前が付けられた」が正しいようです。
イカルチドリ

広い河原などに生息しています。春から初夏にかけて、地面をほんの少し掘っただけの簡単な巣を作り、周りの石ころによく似た卵を産みますが、河川の改修や河原への車の乗り入れによって繁殖が失敗してしまうこともあります。
名前のチドリは漢字で「千鳥」と書き、たくさんの鳥が群れて飛ぶ様子を表します。一方イカルは「大きい」という意味の古語ですが、体の大きさは20cmほどしかありません。
コハクチョウ

言わずと知れた冬の渡り鳥で、安曇野では犀川周辺に飛来します。翼を広げると2メートル程にもなる大きな水鳥で、白く美しいその姿は多くの人を魅了してやみません。
安曇野に飛来する数や期間はその年の天候などにより大きく変わります。特に、日本海側で大雪が降った年は、雪から逃げるために多くのコハクチョウが飛来すると言われています。
ホトケドジョウ

冷たくきれいな湧き水がある、流れの緩やかな川や池に生息している小さなドジョウです。普段よく見るドジョウの仲間と違い浮袋が発達していて、元気よく水中を泳ぎまわります。
近年、生息地が住宅地として開発されることなどにより全国的に減少しています
カジカ

水がきれいで、川底に石がごろごろしているような河川に生息しています。昔から安曇野周辺では貴重な漁業資源として活用されていて、毎年1月から2月下旬にかけて、古くから伝わる筌(うけ)と呼ばれるかごを使ったカジカ漁が行われています。
旬が秋から冬にかけてであることから漢字で「鰍」と書きますが、一方で「河鹿」という漢字もあてられていて、昔は鹿のような声で“鳴く”と信じられていた(実際はカジカガエルの声だったと考えられています)という逸話があります。
カジカガエル

水が冷たい山地の渓流などに生息しています。4月から8月頃にかけて、オスは水面から突き出た岩の上に陣取り、盛んに鳴いてメスにアピールします。その鳴き声は一般的なカエルのイメージと違い、ヒュルルル…と透き通った笛の音のように聞こえます。この特徴的な鳴き声がシカの声に似ているとされ「河鹿蛙」と名づけられました。
トノサマガエル&トウキョウダルマガエル

(左:トノサマガエル、右:トウキョウダルマガエル)
田んぼや池の周りで見られる中型のカエルたちです。昔から安曇野周辺では「どんびき」という方言名で呼ばれ親しまれています。
この2種は見た目がとてもよく似ており、正確には遺伝子を調べないと見分けがつかないとされています。また、2種が一緒に暮らしている地域では、時々雑種が生まれているようです。
アオハダトンボ

グリーンメタリックの体に黒い羽を持つおしゃれなトンボです。特にオスの羽は一見するとまっ黒ですが、見る角度によって濃い藍色に輝きます。成虫は5月から6月頃にかけてきれいな川の周りだけで見られます。
よく似た種類にハグロトンボがいますが、こちらはお盆の時期に出現し、羽の輝きがありません。
ゲンジボタル&ヘイケボタル

(左:ゲンジボタル、右:ヘイケボタルの乱舞)
初夏の夜を彩るホタル、安曇野にはゲンジとヘイケの2種類が生息しています。かつて、堰がコンクリート化されたことや農薬などの影響により激減してしまいました。
場所によっては今でも見ることができますが、最近では、幼虫が食べると正常に成長できなくなる外来種の巻貝コモチカワツボの侵入や、ほかの地域から持ち込まれたホタルによる遺伝子汚染が懸念されており、心配の種は尽きない状況です。
コオイムシ
田んぼや池などに生息する水生昆虫です。肉食のカメムシの仲間で、ほかの昆虫やおたまじゃくしなどを捕まえて、鋭い針のような口で体液を吸います。
メスがオスの背中に卵を産み付け、幼虫が生まれるまでオスが卵を守ることから「子供を背負う虫」という意味でコオイムシと名づけられました。
安曇野では今のところ身近に見られますが、全国的には減少しており絶滅が心配される地域もあります。







