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第5部
あらすじ
太平洋戦争終戦後、再出発した中村屋は、苦難のうちにも発展してきます。
店を次代へ引き継いだ相馬愛蔵は1954(昭和29)年に死去。
後を追うように相馬良も翌年に亡くなり、主要人物5人は全員物語を去ります。
一方、作者の臼井吉見自身が登場人物の一人として物語の中に現れ、小説『安曇野』の重要なテーマともいえる天皇制や戦争責任について触れていきます。
そして、ある人物が碌山美術館を訪れると…。
主な登場人物
人物名 | 肩書 |
---|---|
石川 三四郎(いしかわ さんしろう) | 社会運動家 |
市川 慶蔵(いちかわ けいぞう) | 教育者 |
臼井 吉見(うすい よしみ) | 編集者、小説家 |
大宅 壮一(おおや そういち) | ジャーナリスト |
唐木 順三(からき じゅんぞう) | 文芸評論家、哲学者 |
小林 多津衛(こばやし たつえ) | 教育者、作家 |
四方 千香子(しかた ちかこ) | 相馬夫妻の子 |
相馬 愛蔵(そうま あいぞう) | 実業家、中村屋創業者 |
相馬 安雄(そうま やすお) | 相馬夫妻の長男、中村屋2代目社長 |
相馬 良(そうま りょう) | 実業家、中村屋創業者 |
ダグラス・マッカーサー | アメリカ合衆国の陸軍軍人、連合国軍最高司令官 |
防須 哲子(ぼうす てつこ) | 防須(相馬)俊子とラス・ビハリ・ボースの子 |
防須 正秀(ぼうす まさひで) | 防須(相馬)俊子とラス・ビハリ・ボースの子 |
松本 克平(まつもと かっぺい) | 俳優、演劇評論家 |
ラス・ビハリ・ボース | インド独立運動家 |
関連年表
年 | できごと |
---|---|
1954(昭和29)年 | 相馬愛蔵が亡くなる。 |
1955(昭和30)年 | 相馬良が亡くなる。 |
1958(昭和33)年 | 碌山美術館が穂高に開館する。 |
1964(昭和39)年 | 臼井吉見が小説『安曇野』の執筆を始める。 |
1974(昭和49)年 | 小説『安曇野』の第5部が刊行されて完結する。 |