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穂高神社のお船祭り

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月1日更新

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解説

安曇野市穂高(ほたか)の穂高神社では、毎年9月26日、27日に御船祭りが開催されます。一説によると御船祭りは、7世紀中ごろに活躍した武将・安曇(あづみ)比羅夫(ひらふ)が天智天皇の命令で朝鮮半島に出兵し、白村江(はくすきのえ)で戦死したことを追悼する祭りとして始まったともいわれます。確認できる最も古い記録として、江戸時代中ごろの古文書に「往古より(大昔から)船を2艘出していた」という記述があることから、穂高神社での御船祭りの始まりは江戸時代半ばよりも前であることは確実です。

何度も激しくぶつかり合う大人船
何度も激しくぶつかり合う大人船

御船は大人船(おとなぶね)が2艘(穂高区の睦友社(ぼくゆうしゃ)、穂高町区と等々力町(とどりきまち)区(合わせて両町区)の健壮団(けんそうだん))、子供船が3艘(穂高区、穂高町区、等々力町区)が出されます。御船は、土台となる車輪の付いた(やぐら)腕木(うでぎ)刎木(はねぎ)を組み合わせ、船上の山には木偶(でく)と呼ばれる人形を飾り付けています。刎木の下にはナルと呼ばれるさまざまな木の枝によって、前に張り出すように男腹(おとこばら)、後ろに張り出すように女腹(おんなばら)を作り出します。男腹・女腹には、それぞれ男女の着物をかけて飾ります。腹の作り方は地区によって異なり、穂高区のものはナルの本数が少なく、両町区のものは「ムカデ」と呼ばれ30から40本の細いナルを編み上げて作ります。祭りが最も盛り上がるのは、本祭りで見られる2艘の大人船による衝突です。この船のケンカでは何度も激しい衝突が繰り返されますが、生木のナルによって作られている船の腹は不思議と壊れません。
この御船祭りは「穂高神社の御船祭りの習俗」として平成21年(2009)4月20日に長野県無形民俗文化財に指定されました。祭りは保存会が中心となって守り伝えています。「穂高人形」とも呼ばれる木偶を作る人形師は現在3名います。若い世代の後継者を育てるため、穂高神社の境内にある御船会館で教室を開いて基礎から技術を教えています。