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熊野神社のお船祭り

記事ID:0002491 更新日:2016年3月1日更新 印刷ページ表示

熊野神社のお舟祭り1 躍動的な姿に仕上がった馬の飾り物 デクを作成している様子 小学校6年生によるお囃子の練習 熊野神社のお船祭り5 熊野神社境内で組み立てられたお船、全長13mほどあり県下最大級といわれる 飾り物の背景を描いている様子 電線にかかりそうな高さのお船 左右の引き綱を引きながら方向を定める 長野県下最大級のお船 地域の人たちが沿道に出て、お船の曳行を見守る 熊野神社のお船祭り12 デクは戦国絵巻などを題材に作られる お船は乾原を出発し熊野神社を目指す 熊野神社を目ざすお船 熊野神社のお船祭り16

解説

安曇野市三郷(みさと)明盛(めいせい)中萱(なかがや)地区にある熊野神社では、毎年8月最後の週末に例大祭が行われ、「お船」と呼ばれる船の形をした山車(だし)()かれます。熊野神社の祭りに出される山車は、昼の「お船」と夜の「屋台(やたい)」の2種類です。かつては上中萱(かみなかがや)下中萱(しもなかがや)にそれぞれお船と屋台が1台ずつあったといわれていますが、現在は上中萱と下中萱が協力して、お船1台と屋台1台を出しています。
熊野神社のお船は全長約13メートル、高さ9メートルで県下最大級といわれます。お船は、車輪の付いた(やぐら)腕木(うでぎ)刎木(はねぎ)を組み合わせた骨格に「ナル」と呼ばれるケヤキの枝で腹を作り出しています。船の上には「木偶(でく)」と呼ばれる人形で歴史物語の一場面が飾り付けられます。この飾り付けは、祭典初日である土曜の朝から行われます。お船は乾原(いぬいばら)と呼ばれる広場から熊野神社に向かって曳かれ、沿道は多くの住民でにぎわいます。乾原は豊科(とよしな)高家(たきべ)真々部(ままべ)()の館跡から見て(いぬい)(北西)の方角にあることから、この名が付いたと言われます。乾原は、かつて下中萱の山車が出発した場所でもあります。
かつては、お船・屋台の飾り物を「お祭り青年」と呼ばれる若者たちが担当していました。昭和56年(1981年)からは、「紫石会(しせきかい)」が結成され、現在まで飾り物を担当しています。紫石会という名称は紫水晶に由来しており、磨けば磨くほど光るという理想がこめられています。この紫石会と船の骨組み作りを担当する熊野神社の氏子との努力により、熊野神社の祭典では毎年すばらしいお船を見ることができます。

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