本文
園庭ミニ田んぼ2022
「周りにたくさん田んぼがあるのに、どうしてわざわざ園庭の中に田んぼを作るの?」そんな声をたくさん頂きました。
園庭という「生活の場」に田んぼを整備したのは、子どもたちが稲の生育に自分事として関わり、田んぼにやってくる様々な命と出会うことで豊かな感性を育むこと、送迎する保護者の米作りに対する興味関心の向上も考えてのことでした。
動画をご覧いただくにあたり、子どもたちの言葉、子どもたちの周りにいる大人の姿にも是非ご注目ください♪
田んぼ整備
園庭の田んぼ整備とお米作りについて認定こども園、耕地林務課、農政課、こども園幼稚園課による話し合いが行われました。園庭田んぼの畔には安曇野産のアカマツが使われ、耕土をふるいにかけるなど、手作業によって丁寧に整備されました。それぞれの課と協力し合い、園庭に立派な田んぼが誕生しました!
浸種式 ー 田植え ー 出穂
種もみを適温の水につけて、芽を出すスイッチを入れる「浸種」。この浸種を行い、芽が出た種もみを土に撒きました。その後、泥んこ遊びや代掻きを楽しみ、田植えとおこひる(信州各地域で行われてきた風習で、農作業の間に食べる軽食のこと)を体験しました!
子どもたちは本物の種もみと白米の違いをじっくり観察し、匂いを確かめたり、泥の感触を感じながら遊びます。五感を使って楽しんでいる姿を是非ご覧ください♪
お米の日ー 稲刈り
夏の暑さが少し和らいだ8月下旬、園庭ミニ田んぼ整備の様子と浸種式から田植えまでの様子を動画で振り返ります。その後、お米の成長を確認し合い、営農企画員の方から良い稲ができていると太鼓判いただきました。
そして迎えた稲刈りの日。当日は安曇野市長、教育長、地域の農業委員さんにもご参加いただきました。青空の下「ギーコーギーコ」の掛け声と共に、黄金色に実った稲を鎌で刈り、にぎやかな声が園庭に響き渡ります♪
脱穀
脱穀に使うのは昔ながらの千歯こきと、牛乳パック⁉牛乳パックで脱穀ができるの?
それが子どもたち、慣れてくるとまるで職人かのようにどんどん脱穀していくのです。
よく見ると、浸種式で手に取った「種もみ」と同じということに気が付く子もいました。
「こんなに(種もみ)とれたー♪」友だち同士で見せ合いながら集中して取り組んでいたら、あっという間に6キロの種もみが獲れました♪
籾摺り
精米機を使って籾摺りをするのかと思いきや、使うのは、すり鉢と野球の軟式ボール!
さてさて、うまくいくでしょうか?子どもたちから伝わってくるのは「やってみたい!」という意欲と好奇心!「どうすると籾殻がとれるか」試行錯誤する姿、手仕事をしながら交わされる子どもたちの会話や表情にもご注目ください♪
ぬかくど ー 前日
手作業での精米は難しいため、機械による精米を行いました。その時の様子を映像にして子どもたちに見てもらいました。明日はいよいよ、ぬかくどごはん会♪
当日を楽しみにして迎えられるよう、お釜やお釜の蓋、精米したお米の袋を持って実際の重さを確認しました♪
ぬかくど ー 当日
いよいよ、収穫したお米を食べる日がやってきました。当日は「あづみのうか浅川」の浅川さんにご協力いただき、園庭にぬかくど(籾殻を燃料にしてご飯を炊くかまどのこと)が設置されました。
お米を炊いている間、営農企画員が「秋おこし」を実施。その様子をじーっと見つめる子どもたちの姿が印象的でした。お釜の蓋を開けた瞬間に広がる歓声。炊きあがったばかりのごはんの匂いを嗅いでうっとり…1年かけて、みんなで育てたお米の味は格別な味でした。自分で作ったおにぎりを頬張る子どもたち、大人の姿を是非ご覧ください♪