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「中学校部活動がなくなる!?」 地域で育むための挑戦

記事ID:0110936 更新日:2024年1月10日更新 印刷用ページを表示する

地域と学校をつなぎ、競技の入り口を広げる卓球クラブのコーチ

卓球クラブの指導者を長年続け、現在「部活動の地域移行」のモデルを創ろうと奮闘する内田さんに話を聞きました。

内田聡さん

内田聡さん 

​​​有限会社内田工業代表取締役社長。学生時代に卓球に打ち込んだ。社会人となってからは卓球から離れていたが、娘がクラブに加入したことをきっかけにコーチとなり、20年以上続けている。安曇野卓連理事長。​​​

「楽しい」から続けられる

​​鉄工製造業の経営をしながら、20年以上、堀金少年卓球クラブで小中学生を教えています。週3回の練習に加え、土日には大会や練習試合があることも多く、正直かなり大変です。しかし、それ以上に卓球や子どもたちと過ごす時間が楽しく、強くなろうと一生懸命練習し、上達していく子どもたちの姿にやりがいを感じます。これまで続けてこられたのは、練習に合わせた生活を快くサポートしてくれる家族のおかげでもあり、感謝しています。

かつては強く育てるために威厳をもって接する”鬼コーチ”でした。確かに、全国大会出場者を出すなど結果を残していましたが、中学卒業後に辞めてしまう子も多くいました。今は決して叱らず、練習の合間には子どもたちと遊んでコミュニケーションをとるようにしています。卓球は年齢に関係なく楽しめるスポーツ。強くなることはもちろん嬉しいですが、それ以上に「卓球を好きになり、長く続けてもらいたい」という思いで接しています。

遠征先で 練習の様子  

地域以降後の姿を模索

​​また、堀金中が部活動の地域移行のモデル校となったことで、試行錯誤を続けています。現在、休日の部活動は堀金少年卓球クラブとしての活動になりました。国からは平日の部活動も地域クラブ活動へ移行するよう推奨されていますが、部活動の時間に指導できる人材の確保や費用面をどうしていくかなど、難しい課題が多くあります。

最も恐れているのは、生徒が気軽に参加できなくなるということ。地域クラブでの活動には費用負担が生じるとなると、ハードルが上がり、気軽に競技を始められなくなることも考えられます。部活動は生徒の多くが所属し、その競技への最大の入口になっています。それが無くなるということは、競技人口の減少に直結します。そうならないよう、話し合いや好事例を学ぶ場に参加したり、自ら設けたりし、行政と生徒・保護者の双方が納得いく形を作ろうと知恵を絞っています。

今、地域クラブだからこその取り組みとして、小中学生と大人のクラブが交流する機会を作ろうと考えています。大人が楽しく卓球をしている姿を見せることで、「大人になっても卓球を続けよう」と子どもたちに思ってもらえたら嬉しいです。

<MEMO>

●部活動の地域移行​
​令和4年12月に国から指針が示された、公立中学校の休日の部活動を地域のスポーツクラブに段階的に移行する動き。生徒数減少による部活動の縮小、教職員の負担増といった課題を解決するための取り組み。​
●堀金少年卓球クラブ
​​火・木曜日の午後6時30分から午後9時、日曜日の午前9時から正午に堀金総合体育館で活動。小学生5人、中学生19人が所属。

安曇野へ移住サイトへリンク<外部リンク>

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