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作品の先にいる人の輝く笑顔を思い浮かべて

記事ID:0113066 更新日:2024年2月21日更新 印刷用ページを表示する

依頼主の人生に寄り添うジュエリー作家

築70年の納屋を改築したジュエリーのアトリエ兼ショップ「8家」。自らの感性と人との関わりを大切にしながら独自の道を切り開く山田ひかりさんに話を聞きました。

山田ひかりさん

山田ひかりさん 

​​​​英語を学び海外生活をしたり、東京から長野までサイクリングをしたりと、やりたいことはやる行動力の持ち主。現在、事業拡大の資金源にしようと、動画配信で収入も得ている。「どこにでも行けるし、なんにでもなれる。これからの人生が楽しみ」とほほ笑む。

ジュエリーで思いを繋ぐ手伝い

昔からアクセサリーが好きで、次第に既製品では物足りなくなり、ジュエリーの専門学校で金属加工を学びました。卒業後は都内でアパレルショップ向けのアクセサリー企画制作に携わっていましたが、流行りを追いかけるのではなく自分がかわいいと思う物を作りたいと思うように。20歳の時に「東京での生活を満喫して、あと5年したら別の場所へ行く」と決めていたこともあり、独立と移住を決意。使われていなかった祖父母の家の納屋を改修し、2018年に8家をオープンしました。

東京では作品制作がメインでしたが、8家ではリメイクや修理、オーダー品の制作など、依頼を受けての仕事がほとんどです。祖母の婚約指輪を孫の婚約指輪にリメイクするなど、思い出の詰まった物を今使える形に作り変えることで、思いを繋ぐお手伝いができることに喜びを感じます。オーダーを受けて作るからこそ、お客さんの喜ぶ顔を想像でき、人との関係を大切に紡げるのが8家の良さです。

作業する山田さん 店内の雰囲気   

こだわり抜くためのマイペース

​​実は、最初から人との関わりを重視していた訳ではありません。オープンから1年半後には第1子が生まれ、夫は単身赴任という状況で、子育てと仕事を1人で両立しなければならず、余裕がなく苦しくなることもありました。また、人と関わることは好きでしたが、一方で苦手意識も抱いていました。そんな時、あるセミナーに参加し、自分の過去や素直な気持ちを見つめ直し、多様な参加者と話す中で、「人との関係を大切に一緒に作っていきたい」とアトリエの方向性が変わりました。

さらに、子育てのために一時仕事をスローペースに制限しました。すると子どもと余裕をもって接することができるようになると同時に、仕事では細部までこだわり、ゆっくりと制作に向き合えるようになりました。うれしいことに、「注文から時間がかかってもいいから、ひかりさんにお願いしたい」と、依頼が途切れることはありませんでした。現在は制作が間に合わないほど注文をいただけるようになったことから、子どもを保育園に預け、仕事の時間を確保しています。

 今後の目標は事業を大きくすることです。今は一1人で経営しているため、できることや届く範囲が限られますが、ネットでのオーダーシステムの導入など、やりたいことがたくさんあります。人を雇って手が回らない所はお願いするなどし、自分のペースを大切にしながら、ジュエリーを通じていろいろな人生に寄り添いたいです。

<MEMO>

●アトリエ8家​
​家のようにくつろいでもらえるお店という思いが込められている。
営業​時間:月・火・金・土(2月までは冬季期間で完全予約制)
場所:堀金烏川4665

安曇野へ移住サイトへリンク<外部リンク>

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