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生み出す製品に自身の意思を全力で込めて

記事ID:0133599 更新日:2025年7月24日更新 印刷用ページを表示する

ライダースに欠かせない革ジャンを一つ一つオーダーメイドで作る

「手作り」を大切に革ジャンを注文から販売まで全て自分で行っている須山さんに話を聞きました。

須山哲也さん  

須山哲也さん 

1968年明科東川手生まれ。有限会社フォースピード取締役。ライダースジャケットを中心に革製品の制作・販売を行っている。2年前に両親の介護を機に現在の場所に店舗・工房を移転。​​

自分で全てを作る道を目指して

​​高校生の頃は私服の学校だったこともあって、インポートショップに通うなど服ばかり買っていました。洋服の世界に興味を持ったのはこの頃から。服飾専門学校に進みたいと思っていたところ、母から「服が好きなんだからその道に進んだら」と進められ進学。自分からは反対されると思い、言い出せずにいたのでうれしかったことを覚えています。
専門学校でオートバイに乗り始めたことが革ジャンにほれたきっかけ。これを生地からデザイン、製作、販売まで全て自分で手がけたいと思っていました。しかし、当時は希望をかなえられる働き方が少なく、いろいろな仕事をしながら技術を磨く道を選びました。
専門学校の先生や生地店、販売などを数年ずつ経験しているうちに「やっぱり自分の作ったものを売りたい」と思い、革小物を作る会社に入社。そこで洋服部門を任され、その仲間と独立し、現在のブランドを立ち上げました。

ミシンに向かう須山さん 作業に没頭する須山さん 出来上がった革ジャン 

周りの支えと意思の広がり

独立から6年後、仲間と離れ一人で全てを行う体制に。受注のために全国各地におもむき、帰ってから製作に没頭する日々を続けていたら体を壊すことが多くなってしまいました。製作のミスも増え、悪循環になっていることに悩んでいました。そんな時、SNSで製品を気に入ってくれた台湾のディーラーと知り合い、まとめて注文してもらえるようになりました。これにより彼からの注文と得意先を数カ所に絞り落ち着いて製作できるように。周りの助けは大切だと実感した瞬間でした。
手作りというのは「自分一人で全て作り上げる」ということ。それを背負うことは大変ですが、自分の意思を全力で製品にぶつけられます。私の作るものにはそんな私の強い意思がこもっています。受注から完成までは約半年。受け取りに来店したお客さんが目の前で革ジャンを着て「ピッタリですね」と満足そうな顔をしているのを見る時が震えるほどうれしい瞬間です。
2年前に埼玉県川口市から現在の川口商店に会社を移転、会社も本年で25周年を迎えました。最近は関東を始め、県内外からオートバイに乗って来てくれる人も増えてきています。また、SNSを見たハリウッド俳優からの注文が入るなど、私の製品に込めた思いが広がってきていると感じています。
今後は、店舗に実際に来てくれる人からの受注の比率を増やしていきたいと思っています。そのためにもオートバイから感じる安曇野の景色をPRしながら手作りを大切に製作を続けていきます。

<MEMO>

●革ジャン
​​須山さんが主に製作するのはモーターサイクルレザージャケット。オートバイに乗る時に着用することを考慮して作られている。ライダースジャケットとも呼ばれる。​​
●川口商店
明科の犀川橋西側で営業していた商店。須山さんの同級生の実家。

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