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夢を形にするまで一歩一歩の積み重ね

記事ID:0133617 更新日:2025年8月21日更新 印刷用ページを表示する

「つくること」から「伝えること」へ ストーリーある商品づくりをめざす若き農業者

果樹農家として、栽培からワインの醸造まで毎年新しい取り組みに挑戦している青柳さんに話を聞きました。

青柳翔一郎さん  

青柳翔一郎さん 

​​安曇野で生まれ育ち、令和2年に新規就農。Azumino.Aoyagi代表・飯島醸造株式会社VINOFFECT代表取締役社長。安曇野の販売店舗ではリンゴ・ブドウのほかワインなどの加工品も販売している。

注 青柳さんの「柳」は旧字です。

ゼロから果樹農家へ

​​学生時代に参加した農家体験実習で、その大規模な経営に衝撃を受けました。「農業は方法次第で大きな可能性がある」と実感し、就農を志しました。兼業農家の実家では米を作っていましたが、それだけで生計を立てるのは難しく、果樹栽培、特にリンゴに関心を持つようになりました。しかし、当時は畑も技術も持っていない状態。そこでJAに就職し、営農指導員として現場で10年かけて学ぶ道を選びました。
その間には、霜やひょうの被害で多くの農家が苦境に立たされる場面も見てきました。農作物の価値を守り、さらに高めるにはどうすればいいのか。たどり着いた答えがワインでした。その年の果実の価値を、生産や醸造を通して「作り手のストーリー」として伝えられる。そこに農業の可能性を感じ、醸造と栽培の経験を積むためワイナリーに転職し、3年間技術を磨きました。

ぶどうを選別する青柳さん 店舗の外観 ワイナリーの外観 

仲間と歩む夢への道のり

就農後は少しずつ実家の水田を果樹園に転換し、栽培をスタート。当初は農地が市内各所に点在していて苦労しましたが、結果的に天候被害の分散につながりました。経営には大変なことが多くありますが、現場で10年間、生育が順調な年も難しい年も見てきたので、うまくいかないことがあっても自分で納得しながら取り組めています。
現在は、生食用・ワイン用ブドウ、リンゴを中心に多品目を栽培しています。ワイン用ブドウは、自身のものに加え、依頼を受けてブドウ畑を新設することも増えてきています。そこから「原料を提供するだけでなく、一緒にワインを作ろう」という話が生まれ、これまで関係を築いてきた仲間に声をかけ、令和5年に念願のワイナリーを設立。本年から仕込みを開始し、来春から飯島町の店舗併設のワイナリーで販売を開始します。経験豊富なスタッフの力を借りて、良いワインができそうです。
また、昨年から栽培した果物や自社で作るオリジナルワイン、無添加ドライフルーツなどの加工品を販売する店舗を安曇野に開設し、販路拡大に力を入れています。夢を実現するため、ゼロから一歩一歩努力を積み重ねてきました。学生時代に描いたビジョンから大きくぶれることなく、ここまで来られたことに手応えを感じています。
将来は安曇野にもう一つの拠点を設け、自分の生み出したすべての商品が一堂に並び、購入できる場所を作るのが目標です。その実現に向け、「誰がどんな思いで作っているのか」という商品の背景やストーリーを発信し、ブランディングに力を入れていきたいです。

安曇野へ移住サイトへリンク<外部リンク>

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