ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 自然と生きる安曇野暮らし > その時の感情を大切に出会いがつながり踏み出した一歩 > その時の感情を大切に出会いがつながり踏み出した一歩

本文

その時の感情を大切に出会いがつながり踏み出した一歩

記事ID:0133787 更新日:2025年11月20日更新 印刷用ページを表示する

一人一人との会話を大切にしながら挑戦する勇気を発信する芸術家

安曇野で芸術家として新たな一歩を踏み出した馨子さんに話を聞きました。

山本馨子さん ワインバーの壁画

山本馨子さん 

神奈川県出身。大学時代は工業化学を専攻した理系女子。イベントなどでお客さんとの会話を楽しみながら絵を描いたり、地域の子どもたちと好きな物に絵を描くなど精力的に活動中。

始まりはワインバーの壁画

中学生に芝居を指導したり脚本を書いたりしていた母の影響で、幼いころから芝居や歌、踊りなどの「表現」が身近にありました。高校時代は美術部で彫刻、大学時代はバンドやコンテンポラリーダンスと、その時々にやりたいと思ったことをやってきました。
絵を始めたきっかけは、大阪の企業に勤めていた2020年の正月に突然「今年はものづくりだ」と奮起したことです。「100個以上作品を作ろう」と目標を立て、知り合いが行うイベントのバナーを制作したり、行きつけのワインバーのメニュー看板を描かせてもらったりしました。
転機となったのはその年の6月、そのバーが移転することとなり、新店舗の壁に絵を描くことになったことです。これまで本格的に絵の具を使って絵を描いたことがなかったのに、急に壁画を描くことになったとSNSに投稿。すると、すぐに大阪で画家として活動している人を紹介してもらうことに。どんな画材が必要か、どうやって描いているのか知りたくて会いに行ったことがきっかけでとんとん拍子に話が進み、まだ1枚も描いていないのに個展を開くことが決まりました。視察から戻り、記念すべき作品第1号のワインバーの壁画を描き終え、たまたま行くことになっていた安曇野に画材を持って出発。安曇野に滞在している期間に個展に出す作品を描きました。

絵を描いている馨子さん 自宅の納屋が作品置き場 

感情と素直に向き合った

安曇野に滞在中さまざまなご縁に恵まれ、これもまたとんとん拍子に話がまとまり、移住することになりました。コロナ禍でリモートワークが普及し始めたころだったので、安曇野と大阪の2拠点生活がスタート。10月には大阪で個展を開きました。
個展では思っていた以上にお客さんが気軽に作品を買ってくれました。うれしさが込み上げ、絵を通して会話が生まれ、人とのつながりが広がっていくことを実感した瞬間でした。考えや生活が一人一人違うように、作品の見え方も違います。人の目を通して自分の作品を見ることに面白さ覚え、作品を作ることや人に届けることの面白さに魅せられたことが、今日まで絵を描き続けている原動力になっています。現在は仕事を辞め、地域の人たちや県内外の芸術祭に関わったりと、芸術を通して多くの人とつながりながら充実した日々を送っています。
知らないうちに諦めていたという経験は誰もがあると思います。そして、諦めたことを後悔したことも。今の私があるのは、面白いと思ったその時の感情を素直に表現してきた結果です。なので今後は、「挑戦は難しいことではないんだ」ということを私の経験を踏まえて発信し、絵を通したつながりをもっと広げていきたいです。

<MEMO>

●コンテンポラリーダンス
​​特定の形式にとらわれず、ダンサーが自身の体を使って自由に表現するダンスのこと。「わかる」ことより「感じる」ことを重視する芸術的側面もある。

安曇野へ移住サイトへリンク<外部リンク>

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?

ページを一時保存