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【食の歳時記・初夏】シャキシャキの食感が魅力。セロリ農家のおすすめレシピ
長野県が全国1位の生産量を誇るセロリ。諏訪地域が一大産地ですが、安曇野市でも、堀金・穂高地域を中心に、産地化されています。
堀金地域で、セロリ栽培している農村生活マイスターの一志みゆきさんに、セロリのおすすめの食べ方をお伺いしました。
【お話を聞いた方:一志みゆきさん】
安曇野で農業を営む地元のお母さん。だんなさまと90代のご両親、息子さんご夫婦とともに3世代でセロリを栽培しつつ、農村生活マイスターとして地域で活躍。(取材は2022年5月)
早朝から収穫
畑にお邪魔したのは、5月末。セロリは暑さに弱いため、鮮度や瑞々しさを保つために収穫作業は早朝から始まります。独特の爽やかな香りが漂い、みずみずしい緑のじゅうたんが広がる中、一志さんはご夫婦で収穫作業を行っていました。
まずは、お店では見たことのないような立派なセロリにびっくり!
1日に収穫するのは、600株で、約100ケース。重さは1トンにもなるそう。
主にJAを通じて、東京や大阪に出荷されていますが、一部は地元の直売所に出荷するほか、学校給食にも提供されているそう。
「地元で育った新鮮なものを食べてもらって、小さい頃からセロリに親しんでもらい、セロリファンを増やしたいわ」と一志さんはおっしゃいます。
安曇野の水をたくさん蓄え成長
安曇野では、年に2回セロリが収穫できます。春作と言われる5月から6月に収穫されるものは、播種が11月。
秋作と言われる11月頃収穫されるものは、5月に播種するので、いずれも約半年間毎日手間暇かけて育てられています。
また、セロリの生育には、毎日たくさんのお水が必要です。その量は、ハウス1棟のセロリを育てるためには、田んぼ1反歩分とも!!
北アルプスからの豊富な湧水や流水をいっぱい蓄えたセロリは、安曇野の恵みの産物です。
美味しいセロリの見分け方
「きゅっとしまっているのがおすすめよ」と一志さん。
スーパーや直売所で見かけるセロリは、1本ずつ小分けになっているものも多いですが、ぜひ、葉にツヤやハリがあり、茎が太くてしまっているものを選びましょう。
生でスティックで食べるのが一般的なセロリですが、意外とアレンジがきき、葉っぱも食べられるセロリ。
一志さんおすすめのごはんが進むレシピをご紹介します。
セロリの葉っぱの佃煮
材料
・セロリの葉 50g
(調味料)
A酒 大さじ1
Aしょうゆ 大さじ1
A砂糖 大さじ1
・ゴマ 適量
・ゴマ油 適量
作り方
(1) セロリの葉をさっと茹でて細かく刻みます。
(2) (1)をゴマ油で炒めます。
(3) 調味料(A)を加えて汁気がなくなるまで炒め、仕上がりにゴマを加えて出来上がりです。
セロリのツナマヨ和え
材料
・セロリ 1本(150gから200g)
・ツナ缶 1缶(70g)
(調味料)
A マヨネーズ 大さじ1
A ポン酢 大さじ1
・塩 適量
・こしょう 適量
作り方
(1) セロリの茎は筋を取り薄い斜め切りにします。千切り大根やきゅうりの薄切りを混ぜてもいいです。
(2) (1)をボウルに入れて塩をふってしんなりさせます。
(3) 別のボウルに油を切ったツナ缶とAをよく混ぜ合わせます。
(4) (2)の水分をよく絞って(3)に加え和えたら完成です。お好みでこしょうを加えてください。