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地球を感じる、その一枚のため大自然と向き合い続ける

記事ID:0137466 更新日:2026年2月19日更新 印刷用ページを表示する

ありのままの大自然を写し新たな気づきのきっかけを届ける写真家

地球を感じてもらうことをコンセプトに活動している写真家・佐藤さんに話を聞きました。

佐藤大史さん  

佐藤大史さん 

1985年東京都町田市生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業後、写真家・白川義員さんの助手を経て、2013年に独立。安曇野の好きな季節は水鏡が見られる5~6月。​​

山と空にひかれて安曇野へ

アラスカや西表島、そして信州を舞台に新聞連載や写真集などで、自然とそこに生きる命の姿を伝えています。幼い頃から動物と自然、そして写真が好きでした。写真学科のある大学に進み、毎日暗室で現像作業に没頭する時間がとにかく楽しくて、写真にどんどんのめり込んでいきました。大学在学中は、有名雑誌で芸能人の華やかな撮影などを4年間続けましたが、「この仕事は本当に自分のやりたいことではないな」と感じるようになりました。
そこから、自分が撮りたいものを撮って生活していく道を探し、写真家・白川義員さんのもとで2年間働きながら学びました。その後、大学時代に登山部に所属していたこともあり、燕山荘で働くことに。その時感じた山と水がきれいで気持ちがいい感覚を忘れられず、25歳のとき、迷いなく安曇野への移住を決めました。
安曇野は、空が広く、平地からは北アルプスが北の方まで見通せます。山麓線へ行くと、盆地と天気の様子がジオラマのように見えるのが好きです。その景色の中で暮らしていると、ただただ気持ちいいです。

アラスカで撮影したクマの写真  稜線を歩く佐藤さん 

被写体の本質に迫る

写真を撮るうえで欠かせないのが、被写体の本質に迫ることです。そのためには時間もかかりますし、自分自身の感覚も必要になります。事実を伝えたいと思って撮りますが、自分が感動したものしか撮らないので、どうしても主観は入ります。今までの経験から、「自分がそこに属している」という感覚が大切だと思っています。その感覚があって初めて、主観と客観のバランスがうまく合う。アラスカでは私自身も一匹の野生動物のように生き、西表島では、現地の人の話を丁寧に聞き、その土地に属しているような感覚を持ちながら向き合います。そうすると、引き出せる言葉や表情がまったく違ってくると実感しています。
もう一つ、私の中にあるのが「物差し」という考え方です。長い物差しで測るか、短い物差しで測るかによって、悩みや苦しみの見え方が大きく変わります。日常から少し離れ、アラスカや信州といった異なる価値観に触れることで、自分の悩みを俯瞰して見られるようになる。そのきっかけを、写真を通して届けたいと思っています。
アラスカは日本から5000キロメートル離れていますが、「今この瞬間にクマが冬眠しているかもしれない。」などという想像力を刺激して多くの人に同じ地球に生きていると感じてもらう。自然や地球の未来を自分事として考える人が増えていけばと思い写真を撮り続けています。

<MEMO>

●白川義員(しらかわよしかず)さん
写真家。世界各地の名峰や南極大陸など雄大な自然をダイナミックに撮影し、全米写真家協会写真家賞を日本人として初めて受賞するなど世界的に評価された。​

安曇野へ移住サイトへリンク<外部リンク>

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