長野県は、全国で2ばんめにリンゴがたくさんとれる県です。その長野県のなかでも、あづみの市は5本のゆびに入る生さん地です。あづみの市でのリンゴ作りは、みさと・ほりがね・ほたかの山ぎわのちいきで、おもに行われています。
このあたりは、
というとくちょうがあります。
このおかげで、おいしいリンゴができるのです。いまでは「あづみのリンゴ」として、全国にもその名が知られています。
あづみので商売としてのリンゴ作りがはじまったのは、大正時代のころです。
当時リンゴをつくっていたのは、ほんの少しの農家だけでした。
そのころは、きぬを作るカイコを育てる“養蚕(ようさん)”がとてもさかんでした。そのため畑でも、カイコのエサとなる“クワ”の木を育てているところがたくさんありました。
しかし、さまざまなりゆうで、養蚕がだんだん行われなくなってしまいました。これをきっかけに、クワの木の畑を、リンゴ畑にかえる人がふえました。
その後、昭和20年代ごろには、リンゴが高く売れるようになったことなどから、さらにリンゴ作りがさかんになりました。