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令和元年9月公式訪問(オーストリア共和国チロル州クラムザッハ)
令和元年9月 クラムザッハ公式訪問
市の公式訪問団(宮澤宗弘市長、小松洋一郎議長、橋戸勝也教育長ほか)と安曇野クラムザッハ友好会の皆さん総勢28名でオーストリア共和国チロル州クラムザッハを訪問しました。
クラムザッハでは、町内の農場博物館で行われるお祭り「キルヒターク」に参加したほか、ベルンハルト・ツィステラークラムザッハ町長と今後の交流について意見交換を行いました。
※役職名は公式訪問時のものです。
クラムザッハ役場 応接室にて
9月28日(土曜日) クラムザッハへ出発、到着
羽田空港からミュンヘン空港に向けて出発。羽田空港を28日の12時30分出発、空路12時間の道のりです。ミュンヘン空港には現地時間の17時30分定刻通りに到着しました。日本との時差はマイナス7時間です。
ミュンヘン空港では、ステファン・シューラー友好会長がお嬢さんとともに出迎えてくれました。ミュンヘン空港からクラムザッハまでは車で約2時間です。
クラムザッハ到着後、宿泊先のホテルに夕食が用意されており、クラムザッハ側友好会の主たる皆さんとの交流を楽しみました。
ミュンヘン空港からクラムザッハまではバスで移動です。
夕食終了後、クラムザッハの皆さんといっしょに。
9月29日(日曜日) キルヒターク
クラムザッハ2日目は、キルヒターク会場に出かけました。
キルヒターク(Kramsacher Kirchtag)は、チロル農場博物館(Museum Tiroler Bauernhöfe)で9月の最終日曜日に開かれるお祭りで、数千人が訪れるチロル州最大のイベントのひとつです。祭りの起源は、教会行事のひとつ、聖別式の日を祝うものでしたが、後に転じて、秋の収穫期に開かれる大衆向けの収穫祭となりました。
ミサに先立って行われる入場行進では、チロル各地を代表する衣装をまとった人々が隊列を組み会場まで進みます。
安曇野市民団も持参した法被を着てミサの会場まで行進しました。宮澤市長は市民代表してミサに出席しました。
会場内に特設された教会で執り行われるミサは、合唱隊や地域のコーラスグループの音楽に包まれます。それらは次第に農場博物館内の他の建物へ移動して音楽を響かせます。
穏やかな天気のもとに響く音楽。宮澤市長の指揮により演奏も行われました。
会場内では、クランベリージャムのパンやドーナツなどの郷土食が振る舞われてました。
途中で休憩した喫茶店でアイスコーヒーを注文。聞いてはいましたが、オーストリアではブラックの冷たいコーヒーではなく、バニラアイスが入ったアイスクリームコーヒーが出てきます。
9月30日(月曜日) クラムザッハ町内視察
クラムザッハ3日目は、クラムザッハ町内の視察のほか、オーストリアで一番美しい村と称されるアルプバッハや、オーストリアで一番小さな町であるラッテンベルクを視察しました。夜は、クラムザッハ町と友好会主催の夕食交流会が催されました。
最初に墓地博物館(Museumusfriedhof)を見学。古くは16世紀に使われていた十字架などが展示されていました。
墓地博物館と併設する金属加工工場は、第二次世界大戦時はロケット用エンジンの製作をしていたため、その設計図が残されていました。支配人から、加工場の歴史が記された本をお土産に頂戴しました。
お土産屋には、30年前(1989年)の訪問メンバーによる署名が残されていました。今回、我々もサインを残してきました。
クラムザッハ役場では、役場の職員さんが着物で出迎えてくれました。
安曇野からのお土産として、交流のきっかけとなったあづみ野ガラス工房が制作した竹の一輪挿しを渡しました。竹のように強く真っ直ぐ続くことを願って。
「オーストリアで一番美しい村」と称されるアルプバッハ。ほとんどの建物が花で彩られ本当にきれいでした。
「オーストリアで一番小さな町」のラッテンベルクは、クラムザッハとイン川を挟んで隣同士、人口約400人、面積は10町歩と小さな町ですが、クラムザッハともにガラス工芸が有名です。
クラムザッハ町と友好会が主催した夕食交流会で、ベルンハルト・ツィステラー町長からガラスのオブジェを頂戴しました。食事中は心地よいチロル音楽が会場内に響いていました。