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市では、昨年12月に新本庁舎建設工事の実施設計をまとめ、2月に一般競争入札を行い建設業者を選定しました。平成27年5月の使用開始に向け、新本庁舎建設工事がいよいよ始まります。これまでの経過や新本庁舎の概要についてお知らせします。
市では、昨年12月に新本庁舎基本設計を基に、実施設計をまとめました。本年の2月5日には建設業者の一般競争入札を行い、前田・岡谷特定建設工事共同企業体が落札し、2月26日に契約案件が市議会で可決されました。市では3月27日に起工式を行い、平成27年5月の使用開始に向けて工事を始めます。これまで、市民の皆さんからいただいた多くの意見や提案を踏まえ、まちづくりと防災の拠点となる「質実剛健で、市民の皆さんに喜ばれ、次世代へ引き継がれる市庁舎」を建設していきます。工事期間中は、現場周辺の皆さんや市民の皆さんには大変ご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
効率的な行政運営を行い、住みよい安曇野を目指します平成17年10月の合併以降、市役所庁舎は9カ所に分庁され、市民の皆さんには組織などが分かりづらく、大変ご不便をお掛けしてきました。また、庁舎間の移動にかかる諸経費などで、年間約1億円余の無駄な経費を費やし、非効率な行政運営が続いていました。こうした弊害をなくすため、これまで本庁舎建設については、市議会や市民の皆さんへの説明会、ワークショップなどを通じ、ご意見をお聴きしながら進めてきました。建設費は合併特例債を活用し、計画的な財政運営に配慮しています。これまで分散していた本庁機能を集中することで、多様化する住民サービスへ対応ができ、効率的な行政運営が実現できます。市民の皆さんが集う庁舎に東日本大震災では、人のつながりや、市役所の業務継続機能の必要性をあらためて実感しました。耐震性に優れ、まちづくり・防災の拠点となる庁舎ができることで、大規模災害への備えと、平常時は市民の皆さんが集い、交流を深める場として活用できます。2年後は、市民の皆さんの財産となり次代へ引き継がれる庁舎が完成します。職員意識の向上を図り、効果的で効率的な行政運営と、市民の安全・安心を守る施策を進めていきますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
国の財政支援制度を活用し、市の財政負担を減らします市本庁舎建設の主な財源として、地方債の一つである合併特例債を活用します。この合併特例債は、合併した市町村が合併の翌年から10年間に限り(本市の場合は平成27年度まで)新市建設計画に基づく事業を対象に活用できます。(※注1)
合併特例債は、対象となる事業費の95%を借り入れることができ、借り入れ後に毎年返済する元利償還金(元金と利子の合計額)の70%相当額がその年の普通交付税算定時に基準財政需要額として算入されます。(現在の安曇野市における普通交付税算定状況では、基準財政需要額に算入された70%相当額は、そのまま普通交付税として交付されています)なお、合併特例債対象外事業費分と5%分(95%の残り)、30%相当額分(基準財政需要額の算入分以外)は一般財源(税金等)等で賄います。合併特例債を活用しないで本庁舎を建設した場合には、全額を一般財源等で賄わなければならず、当然、活用した場合と比べると住民負担は大きくなります。
計画的に合併特例債を活用今回の新本庁舎建設工事の場合、契約金額を基に合併特例債発行額を試算すると、約49億5480万円(契約額の95%相当額)となり、一般財源等で負担する額が約2億6086万円(残り5%相当額)となる予定です。
地方債の活用については、財政計画等に基づき計画的に進めています。市では、未来へ継承する有形財産を構築するにあたり、有利な財源を有効に活用してまいります。
注1 現在は、新市建設計画を変更することにより、15年間(本市の場合は平成32年度まで)まで活用が可能です。
質実剛健で災害に強い庁舎シンプルな形状でコストに配慮し、長寿命の建物とします。
大地震に備え、免震構造を採用し、丈夫で耐久性のある建物です。また、ライフライン寸断後も72時間は災害対応が持続できるよう、非常用発電機などを設置します。
空調や消費電力軽減に配慮した設備を備えた庁舎にします。
内藤・小川原・尾日向設計共同企業体代表 内藤 廣さん
建築家・東京大学名誉教授・総長室顧問。昭和25 年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。内藤廣建築設計事務所代表。平成13 から23 年東京大学大学院教授、副学長を歴任。日本建築学会賞(海の博物館)、第42 回毎日芸術賞(牧野冨太郎記念館)などを受賞。主な作品に松川村の安曇野ちひろ美術館がある。
市庁舎は地域の要です。東日本大震災における三陸の街を見ても、地域の要である市庁舎が被災したかどうかが、復興の在り方を大きく左右したことは言うまでもありません。本市庁舎の設計に当たっては、まずこのことを念頭に置きました。さまざまな災害に対する防護機能を備え、使い勝手がよく機能的で、なおかつ市民に愛され、地域を長期にわたって支え続けるような質実剛健な建物となることを目指しました。
地震に対しては免震構造を採用し、耐震性能はもとより、さまざまな情報系の防護に備えます。2つの吹き抜けは、内部に統一感と明るさをもたらします。4周にめぐらせたバルコニーは、いざという時の避難路になるとともに、安曇野の強い日差しを遮り、省エネルギー効果をもたらします。さらに、地場産の木材を多用し、市民に親しまれる温かな空間をつくり出します。市庁舎建設は、まさに百年の計です。後の世代にも継承しうる誇り高い建物が、皆さんの温かいご支援とご協力で建ち上がるものと信じています。
昨年、募集した市民参加の「新本庁舎建設記念イベント」のアイデアに記念植樹など18件の提案をいただきました。皆さんからの提案を参考にイベントを開催しますので気軽にご参加ください。
市民サービスに関する窓口を1階に集約し、ほとんどの用事が1階で済みます。
4階の会議室は、市民活動の場として閉庁日に市民の皆さんに開放します。また、北アルプスが望める眺望スペースは、観光客をはじめ市内外の多くの皆さんが利用できるようにします。
災害時には設備を備えた一時避難所などとして、平常時には市民が集う憩いの場として整備します。本庁舎建設に合わせて旧豊科プール跡地(約1・2ヘクタール)に防災広場を整備します。用地買収費を含む全体事業費は5億9000万円です。この施設は本庁舎に設置される市の災害対策本部を補完する災害対策の支援拠点になります。また、平常時は市民の皆さんが集う憩いの場として整備します。
災害に対応できる庁舎に、とても安心感が持てます
農業をしながら消防団の活動をしています。東日本大震災の例もあり、災害に対応できる庁舎ができることは、大切なことで、とても安心感が持てます。私は車の運転ができますが、本庁舎が遠くると、車で出掛けられない高齢者が多いと思うので「あづみん」などの公共交通の充実にも配慮して欲しいと思います。本庁舎には市の職員が集まると思います。特に若い職員の皆さんには地域振興などのイベントなど、部署の枠を超えて新しい発想で企画してもらえたらと期待しています。
無駄をなくして、教育、子育ての充実を期待します小学生の子どもがいます。子どものサッカーの保護者会役員を務めていますが、以前、武蔵野市との交流大会を行った際、本庁舎や教育委員会へ必要な手続きに出掛けました。その時、庁舎が分かれており、分かりづらく、とても不便だと感じました。庁舎が一つになることで、こうした不便が解消されることは良いことですね。いろいろな無駄をなくして、その分、教育や子育てなどの事業が充実することを期待しています。
新本庁舎建設工事下請け採用面接会を行います
新本庁舎建設は、地域経済の活性化と市内産業の育成の機会となります。
そこで市内業者の皆さんを対象に、工事請負者による下請け等の採用面接会を開催します。
注意事項 面接会は、工事請負者と下請け希望者との交渉の場を提供するもので、市が本工事の下請けを保証するものではありません。
問い合わせ 本庁舎内建設推進課 電話71・2000 代表 ファクス71・5000
市民の皆さんが市政への関心を高め、これからのまちづくりを市と共に考えていただくきっかけづくりとして、昨年10 月から始まった「協働のまちづくり出前講座」。介護予防や防災、まちづくりなどの講座を中心に半年間で31回、延べ約450 人のご利用がありました。4 月からはメニュー数も増え、市の施策や制度について、担当職員が市民の皆さんに分かりやすく説明させていただきます。地域の集会やご近所の集まりの機会などにご活用ください。
受講可能日 年末年始(12月29日から1月4日)を除く平日・土日・祝日
受講可能時間 午前9 時から午後9 時まで
受講対象は、市内に会場を確保いただける、市民、または市内に通勤、通学する10 人以上が参加する団体、グループなどです。ただし、公序良俗に反したり、政治・宗教・
営利を目的としたりすると判断される場合は受講できません。
説明は市の職員が行います。謝礼や交通費など職員派遣に関する費用は必要ありません。ただし、会場使用料や資料印刷代などは、申込者でご負担ください。
開催希望日の1カ月前までに、まちづくり推進課へ申込書を提出してください。(郵送、ファクス、電子メールでも申し込み可)担当部署と調整の上、派遣の可否をご連絡します。申込書は、各総合支所、各地域公民館、各図書館、市民活動センターなどにあります。
お問い合わせ・申し込み
〒399-8205 安曇野市豊科4932 番地46
安曇野市役所 企画財政部 まちづくり推進課(県安曇野庁舎内)
電話71・2000 代表 ファクス71・5000 メールmachizukuri@city.azumino.nagano.jp
第3回市民スポーツ祭種目別競技会結果
春の特別展 飯沼信義 画文集「懐かしの思い出バス120 景」原画
「第29 回 白鳥写真展」
風と光の詩 相島 謙次郎・あいしま たかこ 洋画展
ギャラリー使用者募集
田淵行男写真展 『山の紋章・雪ゆきがた形』が出来るまで
中央図書館 ボランティア募集
難病等も障害福祉サービスの対象になります
自立支援医療(育成医療)の窓口が市に変わります
自閉症や発達障害に正しい理解を
学校支援ボランティアの募集
介護保険サービス指定候補事業者の募集
烏川体験農場 会員の募集
安曇野インターチェンジの市営駐車場を有料化します
固定資産税納税通知書を発送します
お忘れなく!愛犬の登録と狂犬病予防注射
市では、緊急時の情報伝達手段として旧5町村で整備したアナログ同報系防災行政無線設備(屋外スピーカー、戸別受信機)のデジタル化工事を、10 月から平成27 年度に掛けて行います。工事は、親局設備を新本庁舎に設置し、240 本の屋外拡声子局(屋外スピーカー)を整備します。屋外スピーカーは、既存設備の利用と、公民館、集会所、公園など人が集まる場所を中心に170 局を新設します。工事中はご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力をお願いします。
屋外スピーカー:240 局(70 局)
戸別受信機 250 台:避難所、防災施設等設置分
平成25 年6月から平成27 年4月
平成27 年5月7日(予定)
堀金総合支所内危機管理室 電話72-6769 ファクス72-6739
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