本文
望月桂は、明科出身の画家で、アナキストとしても知られています。また、犀川凡太郎の名で社会風刺の漫画も描いていました。今回の企画展では、安曇野市ゆかりの人物である望月桂にスポットをあてるとともに、当館へ寄託された日記や原稿等の文字資料を中心に、望月の思想や活動の一端を紹介します。また、望月は自分の生涯や思想を、多くの日記や回想録に書き残しています。明治・大正・昭和を生きた望月が残したもの(書き残したもの)を通して、現代の私たちへのメッセージを探ります。
期間 令和8年5月10日(日曜日)から8月30日(日曜日)
午前9時から午後5時まで
休館日:土曜日、祝日
場所 安曇野市文書館1階閲覧コーナー
費用 無料
「人生漫歩の足跡―思い出」は、全11冊の大学ノート(A5版)からなる望月桂(ペンネーム犀川凡太郎)の回想録です。桂は、絵画・漫画は当然のこと、多彩な社会活動にかかわっての評論、随筆、日記など実に数多くの手稿を残しています。桂が自らこれらの記録や論考を見比べ、編集してまとめたのがこの「人生漫歩の足跡」です。第一分冊の表紙には「年代順にこだわらず思いつきのまま。ダブル処もある。昭和38年より記」と書かれています。70代も後半にさしかかった桂が自らの生涯を振り返り、波乱に満ちた活動の日々、荻原碌山との出会いなど忘れえぬ人々の思い出を記しています。曰く「これが恥かしい、俺の人生の旅の漫歩だ。」。
本企画展では、「人生漫歩の足跡―思い出」等の手稿から、桂の晩年の安曇野での活動を中心に、その人間観、社会観、そして桂自身の生きざまに迫ります。
望月桂の唯一の著作は『漫文漫画』です。『漫文漫画』は、大杉栄との共著で、望月が漫画を描き、大杉が漫文(思いつくままに書いた、とりとめのない文章)を書いています。望月桂関係資料の中には『漫文漫画』の原画の他に、数多くの原画が残されています。桂は漫画を通して何を伝えたかったのか、いっしょに考えてみましょう。
望月桂の足跡は、安曇野市文書館収蔵の公文書等にも残されています。中川手村農地委員会(農業委員会)の議事録や東川手国民学校・中川手国民学校の学校日誌等に桂の名前が出てきます。本企画展では、望月桂関係資料以外にも文書館収蔵資料を用いて、桂の足跡をたどっていきます。
申込方法等は広報あづみの等でお知らせします。
【日時】令和8年6月21日(日曜日)午後1時30分~午後3時(開場 午後1時)
【講師】
谷口 英理 氏(独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター 主任研究員)
山永 尚美 氏(独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 アソシエイトフェロー)
【開催日時】令和8年7月26日(日曜日) 午後1時30分~午後3時(開場 午後1時)
【講師】 足立 元 氏(二松学舎大学准教授、望月桂調査団代表)
【開催日時】令和8年5月17日(日曜日) 午後1時30分~午後3時(開場 午後1時)
【講師】 三澤新弥(文化課長)