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まちづくりの人財 No.14

記事ID:0092269 更新日:2022年5月23日更新 印刷ページ表示

私たちが暮らす安曇野市を豊かにしようと、まちづくりに取り組んでいる市民の皆さんがいます。
「どんな思いで活動しているか」「活動を始めたきっかけは」…。

その一端をご紹介していきます。

島 友理奈さん(34歳) (株)安曇野の良さを伝えたい 代表

「つながりの力」を糧に、つながる拠点を安曇野に

 「“人”や“ モノ ”,”体験”などあらゆるものがつながる拠点を安曇野に作りたい」。

島さん


 カフェと宿泊施設の融合施設《 KIIIYA cafe&hostel 》を営む、株式会社「安曇野の良さを伝えたい」の代表を務める。昨年9月に穂高交流学習センターみらいの近くにオープンしたこの施設のほか、SNSでの食や風景、観光、イベント情報などの安曇野の魅力の発信、クラフト市「and Place」の開催など、人と人をつなげ安曇野を盛り上げるために様々な活動を行っている。

 

 安曇野出身で高校卒業と同時に上京し、服飾の専門学校を卒業してスタイリストのアシスタントやライブ衣装のアシスタントを務めた。元々安曇野が好きで、「空気がきれいで水もおいしい。時間がゆっくりと流れリラックスできる」と地元を離れて改めて良さを実感した。
その後Uターンで地元に戻り、2016年に安曇野の良さを伝え隊のInstagramを開設。安曇野の景色やおいしいお店を発信し始めた。

 「出版会社に目をつけてもらって、雑誌を出してもらえたら…くらいの軽い気持ちで開設した。思い立ったらすぐ行動、がモットー」と振り返る。
コロナ禍となった2020年には地元の飲食店を応援するためテイクアウト情報を発信するなど、地元を盛り上げるために発信を続けてきた。ボランティアで行っている活動だが、今ではInstagramとFacebookのフォロワーは9,000人を超える。

 

 また、地元に戻ると同時に服飾関係の経験を活かして自らのブランド「wehilaniii」(ハワイ語で「美しい装い」)を立ち上げた。ハンドメイドのアクセサリーやヘッドドレス、ドライフラワーを使ったブーケなどを手掛け、クラフトイベントにも出店するようになった。様々なイベントに出店する中でつながりができ、「このつながりを通して、他ではあまりないイベントを主催できるのではないか」と考えるようになった。
そこで2017年に仲間とともにクラフト市「And place」を開催。穂高のかじかの郷を会場とした初めてのイベントだったが、3,000人もの方が来場した。2018、2019年にも開催し、3回目には県内各地から70組が出展。約6,000人が来場した。

 このイベントで意識したのが「人と人、人ともの、人と場所がつながる場」ということ。作家同士をはじめ、新しいつながりが生まれる出会いの場になっていることに喜びを感じた。
月1回の「little and place」も開催するなかで「この喜びを、単発のイベントではなく常に感じられる場所を作りたい」「気軽につながれる場所を作りたい」といった思いを強くし、つながる場所としてのカフェの開店を決意。テイクアウト専門のドリンク店「little kiiiya」を約一年半営業したのち、2021年9月に現在の《 KIIIYA cafe&hostel 》のオープンにこぎつけた。

KIIIYA内装   KIIIYA 内装 (写真:KIIIYA店内の様子)

 KIIIYAの意味は「key(鍵)+家」。誰かにとってのキーポイントになれば、という意味が込められている。「この場所でつながり、何かが生まれるきっかけになる」「遠出しづらい状況でも、ちょっと足を伸ばせば、日常を離れた空間を味わえる。Kiiiyaで過ごす時間が、その人の生きる活力になる」。そんな場所を思い描いている。

 「これまで無かったような洗練された空間で、地元の方が息抜きできる場を提供したい」。この想いが様々な方に届き、市内外から世代を問わず多くの方が訪れている。
若い世代はもちろん、マレットゴルフ帰りの70代の方が立ち寄ることも。食事やテイクアウトはもちろん、Wifiも完備しており、仕事や打合せ、個室を使ったオンライン会議などもできる。2階部分はイベントなどを開催できるスペースになっており、1時間1,500円で借りることができる。思い思いの形で落ち着く時間を過ごしてほしいと願っている。

外装 (写真:KIIIYAの外装)

  “本当にやりたかったこと”が動き出したカフェ&ホステルのオープンから半年を振り返り、「一瞬だった。毎日営業するのにいっぱいいっぱいで、試行錯誤しながら土台作りをしてきた」「地元の人をつなげるとか、この場所から発信するとか、やりたいことはまだまだやれていない」と語る。コロナの影響により中止している「And place」も、今後再開しようと思い描いている。

 「KIIIYAができたのも、地元の人や仲間に助けてもらったおかげ。人とのつながりの中で完成した。」と語る島さん。駐車場部分はクラウドファンディングで支援を呼びかけ、多数の方からの応援を受けて理想の形に近づけることができたという。「1人では何もできない。つながりがすべてなので、つながりを大切にこれからも頑張っていきたい。

 

(掲載情報は取材日の令和4年3月30日時点です)

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