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「あまあづみ」安曇野生まれの夏秋いちご
安曇野の澄んだ空気と北アルプスで蓄えられた清らかな水、、、安曇野の美味しいところを“ぎゅっ”と集めて育ったのが「あまあづみ」
2025年に本格デビューした安曇野生まれの新品種の夏秋いちご「あまあづみ」についてご紹介します!
安曇野の初夏を彩る夏秋いちご〈あまあづみ〉
国産いちごといえば、冬から春にかけてスーパーなどでたくさんの品種を見かけるため、「夏のいちご」は、あまりイメージがないかもしれませんが、安曇野は、「夏秋(かしゅう)いちご」と呼ばれる夏や秋に収穫できる「四季なり」のいちごの産地。夏場の冷涼な気候と北アルプスからの冷たい地下水を活かし、約20年前から「JAあづみ」を中心に、地域の特産品として生産振興に取り組んでいます。
通常、夏秋いちごは酸味があるため、暑い夏の時期でもさっぱり食べられ、ケーキなどの加工に使われることが多いのですが、新品種の〈あまあづみ〉は甘くて酸味が少なく、フレッシュで華やかな香りが特徴です。
〈あまあづみ〉誕生ストーリー
安曇野地域では、北海道で開発された「すずあかね」や長野県内の試験場で開発された「サマーリリカル」や「サマープリンセス」が主に生産されてきましたが、「安曇野の気候と風土にあった独自の品種を開発し、夏秋いちごの産地安曇野をブランド化し、盛り上げたい」と一人の若手生産者が奮起し、約8年の歳月をかけ新品種の開発に取り組み、令和4年に「ASK1-1」という名称で品種登録されました。(2025年3月時点、認定審査中)
〈あまあづみ〉名づけ親は市内の小学生
名称は、多くの人に夏秋いちごの産地「安曇野」を知ってもらい、新品種に親しみと愛着をもってもらえるよう公募による選考を行いました。
名称案は、全国各地から1255件の応募があり、選考委員による選考で、
・名称に「あづみ」が入っていることから、安曇野を連想しやすいこと
・ひらがなでよみやすく親しみやすいこと
・新品種の特徴である「あまみ」をPRできること
などを理由に、「あまあづみ」という名前が選ばれました。
名付け親は、市内小学生。
お披露目会の際には、名付け親となった児童とそのクラスメートがかけつけてくれました。
〈あまあづみ〉に会えるのは?
夏秋いちごは、5月末頃からシーズンが本格化し、10月頃まで収穫が続きますが、あまあづみの特徴である甘みとかおりをより感じられるのは、5月から7月のシーズン序盤がおすすめ。
ジューシーで果皮が柔らかいという特徴もあるため、輸送には向かず、また、生産量も限られるため、まずは、安曇野市内での流通がメインとなりますので、興味のある方は、ぜひ、安曇野にお越しください。