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収蔵作品紹介(北アルプスの見える町)

記事ID:0001957 更新日:2015年10月29日更新 印刷ページ表示

収蔵作品詳細
北アルプスの見える町
【北アルプスの見える町】

種類:墨彩画
制作年:1982年
サイズ:945×690mm

どんよりと曇った灰色の空、背後に迫る北アルプスの峰々。重々しくまた寒々しい印象を受ける風景である。
高橋節郎は実際にスケッチをするのではなく、まぶたに焼きついている故郷安曇野の自然を紙に映し出すというやり方で作品を制作しているが、近代的なビルの姿などを墨彩画に表わしているのは大変珍しい。大抵は幼い頃見たであろう村の風景、建物でいえば土蔵や家屋敷などが描かれる。
この作品は、大人になってから故郷に帰った際に心に残った風景を後に描いたものかもしれない。険しくそびえ立った山脈の向こう側に、さらに高い山の峰が見える。その裾野にはり付いている街の建物群。中央に顔をのぞかせる山脈はまるで街を守っているかのようであり、全体から感じる暗く重い雰囲気は人々が抱いている自然への畏敬の念を示しているかのようである。
信州北アルプスとそこに住む人間の関係が象徴的に表わされている作品である。