ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市の紹介 > 市長の部屋 > 市長の部屋 > 市長あいさつ(令和5年6月定例会)

本文

市長あいさつ(令和5年6月定例会)

記事ID:0104562 更新日:2023年6月8日更新 印刷ページ表示

皆様、おはようございます。
定例会開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、令和5年安曇野市議会 6月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼を申し上げます。

6月4日に開催された「第9回信州安曇野ハーフマラソン」には、市外から県外から大勢の皆様にご参加いただき、5784人(ハーフマラソンの部5125人・ファミリーランの部302組659人)のランナーが初夏の安曇野を駆け抜けました。
今回の大会からは、前日祭として「安曇野スポーツフェスティバル2023」をANCアリーナで開催し、多くの皆様に楽しんでいただきました。
大会に華を添えていただいたスポーツ大使の有森裕子さん、篠原信一さんをはじめ3名のゲストランナーの皆様、コース沿道で声援をいただいた大勢の市民の皆様、また、大会運営を支えていただきました様々な団体や企業、ボランティアの皆様に、心から感謝を申し上げます。
なお、2015年(平成27年)にスタートしたこの信州安曇野ハーフマラソンですが、早いもので来年は10回目の開催となります。
10周年の記念大会となりますので、趣向を凝らし、さらに盛大に開催できるよう準備を進めて参ります。
新型コロナウイルス感染症につきましては、感染症法上の位置付けが5月8日から、これまでの「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行し、国や県では新型コロナウイルス感染症対策本部が廃止されました。

安曇野市におきましても新型コロナウイルス感染症対策本部を廃止としましたが、今後新たな変異株の発生等による急激な感染拡大も懸念されることから、新たに新型コロナウイルス感染症警戒・対策本部を設置し、不測の事態に備える体制といたしました。
現在は、マスクの着用も個人の判断に委ねられるなど、徐々にコロナ禍前の日常を取り戻し経済活動も活発になりつつあります。
しかし、感染の再拡大も考えられます。
市民の皆様には、引き続き基本的な感染対策を継続していただき、特に高齢者や基礎疾患がある方など、重症化リスクの高い方々へのご配慮をお願いいたします。

それでは、市政の状況についてご報告いたします。
今年度から第2次安曇野市総合計画・後期基本計画がスタートいたしました。
新たに、将来ビジョンを「自然、文化、産業が織りなす 共生の街 安曇野」とし、将来ビジョンを具現化する6つの目標を掲げました。
以下、この目標ごとに4月以降の取り組みについて申し上げます。

先ず、「いきいきと健康に暮らせるまち」の目標に関する事項です。
4月以降新たに小規模保育事業所を2施設増やすなど、受け皿の拡大を図ったこともあり、この4月1日現在で待機児童はゼロとなっております。
今年度もさらに1施設の整備を進め、来年4月のオープンを目指し、さらなるニーズの増加に対応できるよう備えてまいります。

また、出産後の育児支援の充実として、産後ケア事業の宿泊型に加え、4月から通所型と訪問型を開始しました。4月の利用状況としまして、通所型は2人、訪問型は7人に利用していただきました。
個人のニーズに合わせて選択して利用できるようになったことから、助産所や利用者からは好評をいただいております。

さらに今年度から、出生後に医療機関で実施する新生児聴覚検査の検査費用に対して、5,500円を上限に助成する事業を始めております。
先天性難聴は、出生児1000人に1人程度にみられるといわれており、早期に発見して適切な支援を受けることで、ことばの発達を促し、社会性を育むことにつながります。
是非この制度を利用して検査を受けていただきたいと思います。

次に、「魅力ある産業を維持・創造するまち」の目標に関する事項です。先ず、凍霜害(とうそうがい)について申し上げます。
4月10日と25日に、低温により安曇野市豊科・穂高・三郷・堀金地区において凍霜害が発生しました。
りんご、梨などの果樹やアスパラガスに金額にして約4億600万円の被害が報告されております。被害に遭われた農家の皆様におかれましては心からお見舞い申し上げます。
特に被害の大きかったりんごについては、県、市町村、農協などの関係者と現地確認を行い、結実がわずかしか確認できないほ場もあるとお聞きしております。
市では、引き続き状況を注視するとともに県や農協と連携しながら必要な支援策等を検討してまいりたいと考えております。

鳥獣被害対策では、西山山麓地域における、ニホンザルによる農作物等の被害に対応するため、鳥獣被害対策実施隊として、「ニホンザルの追払い」を行える隊員を募集いたしました。
この「ニホンザルの追払い」の説明会を4月21日、22日に開催したところ、2日間で80名を超える皆様に参加いただきました。
7月上旬には「ニホンザルの追払い」を実際に体験する講習会を開催し、講習会終了後、隊員として活動できる方は、正式に実施隊として、追払いを行っていただきます。
現在、この講習会に参加する方の申し込みが70名を超え、7月中旬以降から本格的に「ニホンザルの追払い」を実施していく予定です。

続いて、観光振興の関係では、ゴールデンウィーク期間中には、多くの観光客が安曇野へ訪れていただき、主な観光施設の一日あたりの来訪者数は、前年と比べ平均で5パーセント以上の増となりました。
観光イベントでは、4月29日には春の訪れを告げる早春賦祭りが4年ぶりに開催されたほか、5月13日には、市内全域をフィールドにした「安曇野12時間ロゲイニング」が開催されました。
また、4月23日と5月21日には、安曇野から白馬までを巡る自転車のイベント「アルプスあづみ野センチュリーライド」が開催され、多くの皆様に春の安曇野を楽しんでいただきました。
冒頭にも申し上げましたが、6月4日には信州安曇野ハーフマラソンが開催されたところでございます。
観光需要が回復するなか、市の観光総合パンフレットをアウトドア・アクティビティなどの要素を盛り込み5年ぶりに改訂したほか、新たに「安曇野ひがしやまトレッキングマップ」を9,000部作成し4月から配布しております。
特に銀座NAGANO等で配布しております「安曇野ひがしやまトレッキングマップ」につきましては、好評につき増刷を行う予定です。

アウトドア・スポーツを核としたまちづくりの関係では、4月21日から23日に「日本ろう自転車競技協会ナショナルチーム」の選手が安曇野市内で強化合宿を行い、安曇野市マウンテンバイクコースや市内のロードでトレーニングを行いました。
また、5月15日から18日にはイタリアで開かれる「WRFラフティング世界選手権」に出場する日本代表チームが市内で合宿を行い、明科の前川等でトレーニングを行いました。
こうしたアスリートの方々が合宿地に選んでいただける環境が安曇野市にあることは、大きな強みでございます。
現在、明科地域にカヌーなど、ウォーターアクティビティを核としたアウトドアの拠点構想の策定を進めております。安曇野市の強みにさらに磨きをかけ、アウトドア・スポーツの聖地を目指してまいります。

次に、「自然と暮らしやすさが調和するまち」の目標に関する取り組みです。脱炭素社会の実現に向け、2050年カーボンニュートラルを目指し、3月23日に「安曇野ゼロカーボンシティ」を宣言させていただきました。
今年度の具体的な取り組みとしましては、再生可能エネルギー推進の補助事業の拡充がございます。昨年度までの対象は太陽光発電システムのみでしたが、今年度からは定置型蓄電システム・電気自動車等充給電設備(V2H)・太陽熱利用システムをメニューとして追加し、屋根付き太陽光発電を促進して参ります。
市民の皆様には是非、補助金を活用いただき、脱炭素社会の実現に向けた取り組みにご協力をお願いします。

また、3月議会におきましてご承認をいただきました「太陽光発電設備の設置等に関する条例」が6月20日に施行になります。
施行にあたり、先月23日から市内5会場で条例に関する住民説明会を開催しております。
この条例は、野立ての太陽光発電設備を規制するものであり、災害の防止や、市の風土が育んできた豊かで良好な景観・自然環境等の保全を図るため、条例に基づき取り組みを進めてまいります。皆様のご理解とご協力をお願いします。

次に、「学び合い人と文化を育むまち」の目標に関する取り組みです。
第32回信州安曇野薪能を8月19日(土曜日)に明科龍門渕公園にて開催いたします。
7年ぶりに明科に戻り、8年ぶりに屋外での開催となります。現在、この公演の観覧チケットを市内公民館や交流学習センター等、各プレイガイドにて販売しています。多くの市民の皆様や観光でお越しになる皆様に、楽しんでいただけるよう準備を進めます。

次に、「みんなでともにつくるまち」の目標に関する取り組みです。
協働によるまちづくりといたしまして、この度、本庁舎内に常設の会見場を設置し、6月1日から利用を開始いたしました。
市長定例記者会見や各部局からの情報発信の場として活用するほか、市民や市内事業者の皆様には、実施するイベントのPRや、SNSの動画撮影などとしても幅広くご利用いただきたいと考えております。
会見場は、開庁日(平日)の午前9時から午後5時までで、それぞれ1時間30分以内となります。
利用を希望される方は、会見希望日の1カ月前から1週間前までに秘書広報課へ、事前申し込みをお願いします。
利用に当たっての注意事項などは、市HPをご覧いただくか、秘書広報課までお問合せください。

また、共生社会の実現に向け、年齢や性別、性的指向・性自認、国籍、障がいの有無などにかかわらず、誰もが自分らしく暮らせるまちづくりを推進していくための「安曇野市多様性を尊重し合う共生社会づくり計画」が、4月からスタートしました。
この計画では「誰もが輝ける共生社会 安曇野」を目指す社会像とし、多文化共生のまちづくりを基本方針の1つに掲げております。
この具体的な取り組みの一つとして、7月3日から市役所1階に「外国籍市民相談窓口」を開設します。
新たに英語、ドイツ語、オランダ語対応の相談員として会計年度任用職員を2人採用し、窓口に配置するとともに、民間の通訳サービス導入により20の言語で相談に応じます。
日々の生活や市の手続き等でお困りの外国籍市民の皆様に対し、この専用窓口でよりきめ細かな相談に応じて参ります。

また、性的マイノリティの方々の生きづらさを解消し、生活上の障壁を取り除くことを目的として、「長野県パートナーシップ届出制度」が4月20日に制定され、8月1日から全県で施行となります。
この制度は、双方又はいずれか一方が性的マイノリティであり、互いを人生のパートナーとすることを県に届け出ることで、県が届出があったことを証明するものです。
安曇野市では、県の交付したこの証明をお持ちの方に対して、市営住宅への入居申込みや、パートナーを保護者とした保育施設の入所申込み、罹災証明の代理申請、保育所・学童保育所への送迎、教職員用職員宿舎への入居、職員の休暇・給与等について、夫婦や家族と同等の取扱いをする予定です。

交流事業の関係では、コロナ禍で延期されておりましたオーストリア・クラムザッハの訪日団が6月22日から25日の日程で8年ぶりに安曇野市に来訪されます。今回は、クラムザッハ町長をはじめ15名の訪日団との交流を予定しております。
また、姉妹都市締結30周年の年でもあり、駐日オーストリア大使もお招きする予定でございます。
交流の再開を機に、さらに友好を深めてまいります。

デジタル技術を活用した行政変革の関係では、昨年11月の公開以来、爆発的な広がりを見せている対話型の人工知能「ChatGPT」を、行政でも活用しようとする動きが広がっています。
私も体験してみました。正直、正確さ等にはまだまだ大きな課題はありますが、一方で大きな可能性も感じたところです。
安曇野市では、部・課長を対象に「デジタル空間から浮かび上がる安曇野の姿」と題し、外部講師による研修会を5月15日に開催しました。この研修会では、「ChatGPT」の実演を通じ、その利用の可能性や注意点についても説明をいただいたところでございます。「ChatGPT」等の生成AIには、個人情報・機密情報の漏洩リスクや、情報の正確さの確保、そして著作権の問題など課題も多くあり、現在、国や各自治体が業務への活用を模索している段階です。業務の効率化などに活用できる部分もありますが、今後、検討をしていきたと考えています。

以上、市政の状況についてご報告申し上げました。
さて、本定例会に付議を予定している案件は、報告18件、議案10件で、この内、条例の制定及び改正が合わせて5件、予算関係が2件、その他が3件です。

補正予算関係では、まず、令和4年度一般会計補正予算(専決第3号)として、実績等を踏まえた歳入・歳出の整理を中心に3月24日付けで1億1,900万円を減額する専決処分を実施いたしました。

令和5年度一般会計補正予算(専決第1号)につきましては、令和5年4月26日付けで9,600万円を増額する専決処分を実施いたしました。
早急に事業に着手する必要がある国による物価高騰対策として、低所得の子育て世帯に対する『子育て世帯生活支援特別給付金給付事業』につきまして計上し、児童一人当たり5万円を支給しております。
支給にあたって申請が必要の無い方に対しては、既に支給をほぼ完了いたしました。家計が急変したことにより交付対象となる方等、一部、申請が必要な方につきましては、随時支給を行ってまいります。
また、本日ご審議をお願いいたします一般会計補正予算(第2号)につきましては、5億5,400万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ468億6,600 万円とするものです。
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金のうち、「電気・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を活用し、早期に実施する必要があると判断した事業について計上いたしました。
生活者支援として、食料品等の物価高騰の影響を受けている低所得世帯に対する支援事業、また、事業者支援として、原材料費・仕入れ価格高騰の影響を受けている農業者・企業・個人事業者に対する支援事業等に5億1,500万円を計上いたしました。
この他、5月7日の大雨により罹災した市道・水路・畦畔等の災害復旧費として3,900万円の補正をお願いするものです。

一般会計補正予算(第3号)につきましては、1億9,100万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ470億5,700 万円とするものです。
当初予算の執行開始後間もないことから、市民の安全確保や利便性確保のため緊急に実施する必要があるもの、国の政策的事業に係るもの等について予算計上しております。
夏場における観光客の2次交通を含む公共交通事業に係る費用の他、国の事業を活用した国産小麦・大豆供給力強化総合対策に係る費用、児童クラブの整備に係る費用、小中学校における新型コロナウイルス感染症対策に係る費用等を計上いたしました。
また、5月7日の大雨による災害復旧費として予備費から2,200万円を充用しておりますが、今後の財政運営を踏まえ、予備費に災害復旧費で充用した2,200万円分の増額補正をお願いするものです。

以上、ご説明申し上げました。よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?