ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市の紹介 > 市長の部屋 > 市長の部屋 > 市長あいさつ(安曇野市制施行10周年記念式典)

本文

市長あいさつ(安曇野市制施行10周年記念式典)

記事ID:0010764 更新日:2015年12月28日更新 印刷ページ表示

 本日ここに、市制施行10周年記念式典のご案内を申し上げましたところ、公私ともにご多用の中、長野県副知事 太田 寛 様をはじめ、行政関係や近隣市町村長の皆様、議会議員の皆様、友好交流都市の皆様、市政の発展にご尽力を賜りました、多くの市民の皆様ご臨席のもと、次代を担う小学生・中学生の皆さんからもご出席をいただき、厳粛のうちにも盛大に挙行できますこと、心から厚く御礼申し上げます。

 本市は、少子・高齢化等による社会構造の変化、また、地方分権の推進や広域的行政の需要が益々高まる中で、基礎自治体にふさわしい、将来に亘る行財政基盤の確立を求めて、「市町村合併」を選択いたしました。

 改めて10年の歩みを顧みれば、地方分権改革が推進される中、安曇野地域では、平成14年12月23日、5町村において、「安曇野地域任意合併協議会」が発足、平成16年7月23日には、合併の賛否を問う住民投票を行うなど、幾多の苦難を乗り越え、「安曇野地域合併協議会」が設置されました。

 平成17年2月23日には、合併協定調印式が行われ、同年、7月12日には、県議会で関連議案が議決、8月12日、総務大臣の告示により「安曇野市」が正式に決定されました。

 一言では言い尽くせぬ多くの課題・困難を、歴代の町村長はじめ、議会や地域住民が勇気を持って英断し、平成17年10月1日、「安曇野」を共有する、南安曇郡豊科町、穂高町、三郷村、堀金村、東筑摩郡明科町の3町2村による、県下でも類をみない新設合併の「安曇野市」が誕生いたしました。

 以来、古代、安曇族のルーツにロマンを馳せ、先人が培った悠久の歴史と文化を受け継ぎ、活力ある産業に支えられながら、10万都市として、着実に一歩ずつ成長を遂げてまいりました。

 また、先程、ご覧いただきました映像は、安曇野市の10年の歩みの一端でありますが、初代、平林市長のもと、「五つの流れを一つに」の理念に基づき、旧5町村の一体感の醸成と、日本一の市を目指して、市政に取り組んでまいりました。

 この間、国・県・近隣市町村をはじめとする行政機関や市民の皆様、市政における関係機関や各種団体の皆様など、各方面の皆様から、多大なるご支援、ご厚情を賜りましたことに対し、衷心より御礼を申し上げます。併せて、市民の皆様の日々弛まぬご努力に、心から敬意を表します。

 さて、合併以来、最大の懸案でありました、新本庁舎の完成は、市のシンボルとして、まさに歴史的な一ページを刻むこととなりました。市民の皆様の利便性の向上を図るとともに、生命・財産を守る「安全・安心」の砦として、災害時の復旧・復興の拠点施設としても整備することができました。

 新庁舎は、今後、市職員によって、魂を入れ続けていくことになりますが、「質実剛健で、市民に喜ばれ、次世代へ引き継がれる市庁舎」として、これからも、市民目線に立った行政運営に意を注いでまいります。

 加えて、この10年、総合計画を柱に、諸計画の策定をはじめとする、基礎づくりの期間を経て、都市基盤整備や産業振興、住民福祉の向上などに誠心誠意努めてまいりました。

 新本庁舎の建設と並び、大きな懸案事項の一つ、土地利用制度は、豊科地域の都市計画法に基づく線引き制度を廃止し、条例による市の一本化が図られました。

 私たちの生活に無くてはならない「水」への対応では、三郷地域の水道水の安定供給を図るため、水源を地下水に転換しました。この事業により、市内の水道水源は100%、地下水で賄っています。同時に「地下水の保全・涵養及び適正利用に関する条例」を施行し、貴重な地下資源を保全するための環境整備にも着手いたしました。

 必要な施設のハード整備も進めているところですが、本日の記念式典の会場であります、この穂高総合体育館も、本年3月に耐震補強等改修工事が完了したところであります。

 健康長寿のまちづくりでは、「歯科口腔保健条例」の制定や、高齢者の健康増進と介護予防事業の推進、後期高齢者医療の被保険者を対象に、人間ドックの助成事業を新設するなど、市民生活に直結した事業を実施しています。

 また、既存企業への助成制度の促進や、積極的な企業誘致に努め、雇用の確保も図っているところであります。

 さらに、NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」の舞台として、加えて、豊科インターチェンジから安曇野インターチェンジへの名称変更等により、「安曇野」を全国に発信し、交流人口の拡大と地域経済の活性化に努めてまいりました。

 いよいよ、合併10年を契機に、さらに飛躍する安曇野市を創生していかなければなりません。「信州・安曇野ハーフマラソン」を主要な観光戦略の一つとして継続するとともに、豊かな自然の魅力と、安曇野のネームバリューを最大限に活かし、引き続き、地域経済の活性化を図ってまいります。お陰様で、「信州・安曇野ハーフマラソン」は、市民ボランティアの皆さんの活動や、沿道の応援、拾ヶ堰の流れや田園風景、北アルプスの残雪の山々など、「日本一のハーフマラソン」との評価をいただいております。

 一方、新たな事業といたしまして、ふるさと寄附基金の活用により、魅力ある奨学金制度を創設し、人口減少に歯止めをかけるとともに、日本をリードする、世界に通用する人材の育成にも力を入れていきたいと思います。

 また、現在、仮称ではありますが、「自治基本条例」の制定作業を行っています。市政の基本となる理念や、市民・議会・行政それぞれの役割、責務を明確化し、市民の皆様との協働によるまちづくりを、より一層進めてまいります。

 本年、安曇野市消防団は、去る7月5日に開催されました松本消防協会のポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会で、3部門全てにおいて優勝の快挙を成し遂げました。消防団の活躍を例に、これまで進めてまいりました、市の一体感の醸成をさらに熟成へと繋げてまいります。

 加えまして、安曇野市は、これまで七つの自治体の皆様と、友好都市として交流をいただいております。それぞれの行政に学びながら、さらに強い絆により、行政はもとより、市民間交流を一層深めてまいりたいと存じます。

 なお、本日は、常に地域社会の発展と、福祉の充実を願い、率先、献身的な支援活動を通して、今日まで市政の発展にご貢献を賜りました皆様に、表彰状と感謝状を贈呈させていただきます。長年のご労苦、そして、顕著なご功績に、深甚なる感謝と敬意を表します。

 かつて、川端康成、井上靖、東山魁夷の3巨匠は、長峰山に立ち、「残したい美しさ静けさ」と安曇野を評したと言われます。私達は、この恵まれた自然環境を未来永劫に亘り、地域の宝として、確実に後世に引き継がなければなりません。

 これからも、将来都市像に掲げた「北アルプスに育まれ共に響き合う田園産業都市安曇野」を目指して努力を重ね、併せて、「安曇野市まち・ひと・しごと・創生総合戦略」を具現化し、これまで以上に市民の皆様、当市を訪れてくださる大勢の皆様から、『安曇野に住んで良かった』、『住んでみたい』、『また訪れてみたい』と感じていただける、希望に満ちあふれたまちづくりを進めてまいります。

 本日、このあと式典の中で、安曇野市歌を発表させていただきます。合併時からの約束事項でありましたが、10周年の節目を迎えるにあたり、昨年から準備を進めてまいりました。どうぞ、最後までお聞きいただきますよう、お願い申し上げます。

 結びに、本日、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様をはじめ、すべての皆様に、心からの感謝と御礼を申し上げますとともに、市民の皆様共々、市制施行10年を祝い、これを契機に、さらに躍進する安曇野市への一層のご支援とご指導をお願い申し上げ、ご参会の皆様のご健勝でのご活躍、ご多幸を祈念し、市制施行10周年記念式典の式辞といたします。

平成27年10月4日 安曇野市長 宮澤 宗弘

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?