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市長あいさつ(平成27年12月定例会)

記事ID:0010765 更新日:2015年12月28日更新 印刷ページ表示

 皆さま、おはようございます。本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 本日、平成27年安曇野市議会12月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、お忙しい中ご出席を賜り、厚くお礼を申しあげます。

 第2回臨時議会の冒頭挨拶でも述べさせていただきましたが、本年は市制施行10周年の節目の年であり、平成17年10月の合併からの歩みを振り返るとともに、安曇野市の更なる発展と可能性等を見つめ直す年となりました。

 5月7日に開庁した本庁舎は、建設のコンセプトに掲げた「質実剛健で、市民に喜ばれ、次世代に引き継がれる市庁舎」を受け、市役所に用事がなくても本庁舎を訪れていただくために、土日・祝日も1階東側ロビーと4階の会議室・眺望デッキ等のスペースを開放しております。お陰様で、開庁記念や市民まつりのイベントを除く土日・祝日の来訪者は延7,000人を超えております。本庁舎は市民の皆さまの共有の財産です。特に、眺望デッキは、北アルプスから戸隠連峰までの四季折々のパノラマが楽しめますので、ぜひ、多くの市民の皆さまにご利用いただきたいと思っております。

 さて、本年は、社会問題となっております人口減少に歯止めをかけ、将来にわたって持続・発展するまちづくりを進めるため、市議会議員の皆さまをはじめ、市民の皆さま、有識者の皆さま、企業等の皆さまなど、多くの方々からご意見やご協力をいただき、本市の2040(H52)年度の目標人口を83,000人とした「人口ビジョン」と、これを実現するための、平成31年度までの「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。

 一方、平成28年度から開始される普通交付税の合併特例加算措置の段階的減額や社会保障費の増加、人口の減少に伴う地域経済の縮小など、本市の行財政を取り巻く環境は厳しい状況になっていくと予測されます。
 私達はこうした状況を直視し、経営的な視点のもと、事務事業の見直しやコスト意識を持ち、無駄を徹底して排除しつつ、地方版総合戦略に掲げた雇用創出・若者等の定着・合計特殊出生率の回復などに繋がる具体的な施策を積極的に展開し、人口減少下においても継続して質の高いサービスの提供に努め、誰もが安心して暮らすことができる、活力あふれるまちづくりを目指してまいります。

 さて、本市では、この程、温室効果ガスの一層の削減と地域への環境マネジメントシステムの普及を目的に、環境省が策定した環境マネジメントシステム「エコアクション21」の認証・登録を目指すこととしました。まずは、本庁舎を対象施設とし、職員が自身の職場から環境負荷の低減に努め、順次、対象施設を拡大させるとともに、環境に配慮したまちづくりに向けて取り組んでまいります。「清涼な空気と清らかな水、豊かな自然と産業に育まれた安曇野」の環境を守り、未来を担う子供たちに引継ぐことこそ、私たちに課せられた大きな使命であります。
 議会をはじめ、市民の皆さま一人ひとりからこの活動にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

 次に、本市の下水道整備率は、平成26年度末時点で84パーセントとなり、いよいよ「建設・拡張」から「維持・管理」の段階へ移行の時期を迎えています。
 こうした中、下水道事業の経営状況を的確に把握し、限られた財源をより有効に活用するため、平成28年度から地方公営企業法を適用する予定で、準備を進めてまいりました。そこで、地方公営企業法の適用に伴い、下水道事業の設置及び経営の基本に関する事項を条例で定める必要があることから、「安曇野市下水道事業設置等に関する条例」の設置、既設条例の一部改正並びに廃止を、今定例会に上程いたしました。下水道施設は、市民生活に欠かせない恒久的な財産として、これからも市民の皆さまに安心してご利用いただくため、長期的かつ安定した事業運営が求められることから、公営企業会計への移行について、ご理解とご協力をお願いいたします。
 次に、先般、11月14日と15日の両日、恒例となりました「第3回新そばと食の感謝祭」と、「安曇野のうまいものを堪能する2日間」をキャッチコピーに、初の試みとして「農林業祭り2015」を開催いたしました。

 あいにくの天候にも関わらず、約3万人を超える来場者にお越しいただき、「新そば」をはじめとする、安曇野の自然の恵みであります農林畜水産物や友好都市の特産品などをご堪能いただきました。盛況のうちに、終了することが出来ましたのも、ひとえに、準備段階から主体的に取り組まれた、商工会を中心とされる実行委員会の皆さま、農業再生協議会の皆さまのご尽力の賜物と深く感謝申し上げます。

 また、11月21日には、市議会議員の皆さまをはじめ、区長会、民生委員、市内各学校長、生徒の皆さんなど大勢の皆さまのご臨席のもと、戦没者追悼式、並びに、平和のつどいを開催いたしました。

 本年は、戦後70年目を迎える節目の年であることから、被爆アオギリ二世の植樹式を行うとともに、広島市長の松井一實さまから、広島市の平和への思いと取り組み「-被爆70年を迎えて-」とのテーマでご講演をいただきました。本市の平和行政を推進するうえで、大変貴重なご講演を拝聴することができました。

 それでは、本年度の5つの重点事業の主要政策について、進捗状況をご説明させていただきます。

 まず、一つ目は、「活力あふれるまちづくり」であります。
 土地利用制度につきましては、検証結果や市議会議員の皆さまからのご提言、また、8月末に実施しました関係各位との意見交換を踏まえ、制度改正素案を作成いたしました。現在、来年1月の成案作成に向け、パブリックコメントを実施しております。

 また、都市再生整備計画事業につきましては、穂高駅前広場整備の実施設計が完了し、近々にJRや関係団体との協議が終了することから、来年早々の工事発注を予定しております。工事期間中は大変ご不便をおかけいたしますが、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 次に、地域経済活性化住宅助成事業として、多くの皆さまにご利用いただいております住ま居る(スマイル)応援制度は、新築住宅の増加を反映して、10月13日で今年度の新規申請の受付を終了いたしました。この事業は補助額に対する経済波及効果が高いことから、来年度以降も実施していく方向で検討してまいります。

 二つ目は、「健康長寿のまちづくり」であります。
 現在、認知症は深刻な社会問題となっております。全国の65歳以上の高齢者に占める認知症発症者は、約7人に1人と推計され、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省の調査で明らかになっています。また、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されており、65歳以上の4人に1人が認知症とその“予備軍”となる計算です。

 こうした中、本市では認知症になっても、住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らし続けられるまちを目指し、認知症施策に取組んでおります。この度、認知症に関する情報・予防方法や対応の仕方、認知症の進行に合わせ市で受けることのできるサービスや支援・相談窓口などの情報をまとめた「安曇野市認知症ガイドブック」を作成し、11月上旬に、市内全世帯に配布させていただきました。

 市民の皆さまには、認知症を正しく理解し、認知症の方とその家族の良き理解者になっていただき、認知症の方やご家族の皆さまが安心して地域で暮らしていけるよう、ガイドブックをご活用いただきたいと思います。

 また、「健康長寿のまちづくり」の重点施策といたしまして、生活習慣病の発症予防、重症化予防のために保健指導を積極的に実施しています。特に、生活習慣病の発症予防は、若いうちからの健康状態の把握と早期に生活習慣を見直ことが重要と捉え、そのきっかけづくりのために、若年者健診を12月から実施します。
 本年は、市内の20歳から39歳までの皆さまの内、医療機関や事業所等で健康診断を受ける機会がない方を中心に300人程度を予定しています。

 三つ目は、「豊かな人材を育むまちづくり」であります。
 地方版総合戦略にも具体的な施策として掲げました、信州型自然保育の推進の第一歩としまして、10月13日、市内の公立保育園全18園が、長野県より信州型自然保育(普及型)の認定を受けました。県内19市中、全ての公立保育園でこの認定を受けた市は、本市と佐久市、東御市の3市だけです。認定を契機に、一層、安全で安心して子育てができる環境づくりに力を注いでまいります。

 また、本市独自の試みとして、本年4月から、第2子以降のお子さんをご家庭で保育されている方へ、「子育て応援手当」の支給を始めました。該当する保護者の方からの申請が概ね終了し、現在、支給に向けて準備を進めているところです。豊かな自然環境・地域資源を積極的に取り入れた保育スタイルや、子育て支援の本市独自の取り組みを全国の子育て世代に発信することで、子育て世代の移住定住に繋がればと期待しております。

 また、今年も中学生の斬新なアイデアを市政に反映するため、11月7日に中学生議会を開催いたしました。
 25人の中学生議員には、5月から8月まで3回にわたる学習会を通じて、市政に対する課題の抽出をいただくとともに、その解決のために「自分なら何ができるのか」を考えたうえで、提言型の質問をしていただきました。当日は、建設的な質問に、私をはじめ、教育長及び各部長が答弁させていただきましたが、本市の将来を担う中学生が、今後も主体的に地域活動や市政に関わっていただくことを期待しています。

 四つ目は、「環境を守り、安全・安心なまちづくり」であります。
 悪臭防止法に基づく臭気規制の見直しにつきましては、3月31日の告示後、6カ月間の周知期間を経て、10月1日から悪臭防止法に基づく臭気指数規制を市内全域で施行しました。この臭気規制の導入により、市民の皆さまの生活環境の保全に寄与できるものと考えておりますが、一方では、規制基準を超える事業者には、施設改善等をお願いすることも予想されます。今後の運用に際しましては、悪臭防止法に基づき適正かつ慎重に対応してまいります。

 次に、都市基盤整備関連ですが、11月11日、国道19号明科歩道整備委員会の皆さまと共に国土交通省等に出向き、昨年度事業化されました「国道19号明科駅前整備事業」について、早期の事業完成に向け、十分な予算措置を要望してまいりました。その折には、昨年度、新規に事業採択をいただいた「黒沢川河川整備事業」についても、同様の要望をお願いしました。

 続いて、高規格道路の「松本糸魚川連絡道路」についてであります。
 県では、年内の整備方針案公表を目指し、国等と協議を行っているとお聞きしております。しかし、本日まで、具体的な動きはございません。本市としましては、引続き、集落や優良農地の分断を極力避けるルート案の早期公表と、関係する皆さまへの丁寧な説明を求めてまいります。

 市道につきましては、市民の皆さまの生活に欠かせない幹線道路、生活道路として、歩行者の安全確保、沿線の皆さまの利便性の向上に向けて整備を進め、事業効果の早期発現に努めてまいります。

 また、二十四節気の小雪を過ぎると、暦の上では冬支度の時期を迎えます。
 除雪対策につきましては、平成26年2月の豪雪時の教訓を活かし、除雪優先路線の順位付け、県との相互除雪協定の締結、事業所等に対する除雪協力の依頼、市民の皆様への積極的な情報提供などにより、市民生活への影響を最小限に抑えたいと考えております。

 特に、大型の除雪機械が入らない生活道路や歩道などの除雪につきましては、市民の皆さまのご理解とご協力が不可欠であることから、今年度は各区からご要望をいただきました「歩行型ロータリー除雪機」66台を新たに購入し、明日11月25日、関係区の皆さまに貸与させていただきます。

 これまでに貸与させていただきました95台と合わせ、161台の歩行型除雪機を大いに活用していただき、通学路や高齢者世帯の除雪も含め、地域ぐるみの除雪にご協力をお願いいたします。

 続きまして、水道事業は、現在、旧町村単位で運営している事業の統一と将来の計画的な経営に取り組むため、中長期的な施設の整備計画と収支見通しを示した「新水道ビジョン」を、平成27年度から2年間で策定いたします。

 問題となっております有収率の改善に向けては、今年度より、穂高地域44Km、明科地域33kmの漏水調査を計画に沿って実施しております。現在までに、数カ所の漏水箇所を発見し、確認作業を行っております。今後も漏水調査を継続すると共に、老朽管の布設替えを計画的に進めることで、更なる有収率の改善を目指してまいります。

 五つ目は、「協働によるまちづくりと行政サービスの向上」であります。
 穂高支所の建設場所は、「穂高神社境内遺跡」包蔵地内のため、発掘調査を実施したところ、古墳時代後期から平安時代にかけての住居跡が6軒発見され、その当時の人々が煮炊きや貯蔵などに使っていた土器のかけらが多数出土いたしました。今後は出土品の整理・復元作業を経て、交流学習センターみらい等で展示し、市民の皆さまにご覧いただきたいと考えております。

 また、新しい堀金図書館につきましては、平成28年4月1日の開館を目指し、現在、堀金支所2階部分の改修工事を進めておりますが、新たな図書館の開館準備のため、現在の図書館を平成28年2月1日から、2カ月程度閉館しなければなりません。ご利用される市民の皆さまには大変ご不便をおかけしますが、新たな図書館の開館に向け、ご理解とご協力をお願いいたします。

 三郷交流学習センターにつきましては、実施設計が概ねまとまったことから、現在の三郷支所解体に向けて、準備を進めてまいります。

 さてこの程、名誉市民・田淵行男さんのドキュメンタリードラマ、「蝶の山脈から安曇野を愛した男から」が、BSプレミアムで放送されます。本編が11月29日(日曜日)午後10時から、再放送は12月5日(土曜日)午後11時45分からです。撮影は市内を中心に行われ、市民の方もボランティアスタッフとして撮影に参加されました。安曇野の風景とともに、田淵行男さんの生涯が関係者のインタビューを交えて描かれていますので、この機会に、ぜひご覧ください。
 結びにあたり、本定例会に付議しております議案概要を、説明させていただきます。

 議案は、マイナンバー制度の導入に向けての「安曇野市行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例」、並びに、「安曇野市下水道事業の設置等に関する条例」の条例制定が2件、条例の一部改正が11件、下水道事業の企業会計移行に伴う基金条例の廃止が2件、補正予算関係が5件、契約案件が1件、公の施設の指定管理者の指定が7件、和解及び損害賠償案件が1件、市道の廃止・認定がそれぞれ1件でございます。

 補正予算及び条例等の議案につきましては、各所管部長が説明いたしますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げまして、本定例会の開会のご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申しあげます。

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