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市長あいさつ(令和5年12月定例会)

記事ID:0109877 更新日:2023年8月30日更新 印刷ページ表示

皆様、おはようございます。
定例会開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、令和5年安曇野市議会 12月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼申し上げます。

さて、私が市長に就任しましてから2年が経過しまして、任期も折り返しとなりました。
議員各位からは、これまで様々なご提言をいただき、また、市政にご協力を賜りましたことに感謝申し上げます。

私はこの2年、「住みたい安曇野 住んでよかった安曇野」を実現したいということを第一に考え、「守る」「創る」「興す」の3つを柱にいたしまして市政を進めて参りました。


まず「守る」では、明科地域の水害対策のための可搬ポンプ・排水ポンプ車の導入や、18歳までの医療費無料化の実現、全国的にも珍しい「ニホンザル追い払い隊」の設置、良好な自然環境や景観、そして市民の生命財産を守るため「太陽光発電設備の設置等に関する条例」を施行しました。

次に「創る」では、小説「安曇野」のNHK大河ドラマ化への取り組みを進めるほか、東京藝術大学や京都芸術大学とのアーティスト・イン・レジデンス事業の展開や、安曇野市東部アウトドア拠点の整備に向け、構想策定委員会を立ち上げ、今年度中に拠点の基本構想を示して参ります。

また、移住定住の推進として、空き家活用に係る補助制度の創設や銀座NAGANOなど首都圏での移住イベントを積極的に展開し、令和4年度は長野県内市町村で最多の583人の社会増となりました。

最後に「興す」では、オール安曇野産フルコースメニューの開発や、新宿駅での農産物PRイベント「安曇野市あずさマルシェ」、シンガポールへのトップセールスなど実施いたしました。安曇野市の魅力を様々な形で、市内外に向け、知っていただく機会を創出できたのではないかと感じております。

その他、松本糸魚川連絡道路も接続市道として、明科地域の800メートル区間が事業化されました。また、安曇野ナンバー導入についても順調に進んでおります。
公約に掲げた事項については、概ね手をつけることができたと考えています。引き続き、市民の期待に応えられるよう努力してまいりたいと思います。

それでは、市政の状況について、市の総合計画に掲げております各目標に沿って報告いたします。


まず、「いきいきと健康に暮らせるまち」の関係について申し上げます。

原油価格・物価高騰の影響を受けた市民のくらしの安心確保に向けて、主に暖房のために必要な費用の一部を助成することを目的に、10月23日の臨時議会で議決をいただきました「安曇野市くらし応援暖房費等支援給付金」の給付を11月29日から開始しました。

令和5年度分の市民税均等割非課税世帯及び、所得割非課税世帯へ、市独自給付として1世帯当たり1万5千円を給付します
この給付金の対象世帯は、約10,000世帯を見込み、年内中に支給がほぼ完了する見込みです。

なお、国の「重点支援地方交付金」の追加による、市民税均等割非課税世帯への7万円追加給付を含めた支援は、本議会の会期中に追加議案として提出したいと考えております。


次に、「魅力ある産業を維持・創造するまち」についてです。

始めに農業振興の関係では、9月8日から10日までの3日間、JR新宿駅ミライナタワー改札におきまして「ルミネアグリマルシェ」と連携した「安曇野市あずさマルシェ」を開催いたしました。

9日には、私(市長)とJAあづみの千國茂(ちくに しげる)代表理事組合長とともにトップセールスを行い、朝どれのスイートコーンやシャインマスカット等、安曇野産農産物をPRしてまいりました。

今回は、応募いただいた農家や企業の皆様にも出店いただき、販売品目等も昨年より大幅にバージョンアップしまして、連日盛況でございました。
JR東日本をはじめ、ご協力をいただきました関係企業の皆様方に、あらためて感謝申し上げます。

10月7日には、関西圏を中心に、長野県産の農産物等を活用し、店舗展開されております「信州上高地あずさ珈琲 ららぽーと甲子園店」を会場に、市内農家の皆様とともに、りんごや野菜類の農産物販売会を開催いたしました。

この販売会にあわせ「信州上高地あずさ珈琲」を運営される「株式会社KRフードサービス」の望月進(もちづき すすむ)社長とお会いし、2025年の大阪万博を見据える中で、次年度以降も、関係店舗における農産物、観光PRを目的とした、連携イベントの開催についても、懇談してまいりました。

また、11月2日には、広島市中央卸売市場において、私(市長)とJAあづみの千國茂(ちくに しげる)代表理事組合長とともに、安曇野特産晩生種りんごのトップセールスを行ってまいりました。

初せりに先立ち「安曇野市のブランドりんごは、糖度と酸味のバランスに優れ、味や、色づきの良さが特徴であり、全国の消費者の皆さんに、必ずご満足いただける品物である」ことを申し上げ、PRしてまいりました。
安曇野産リンゴの評価は非常に高く、1箱10万円の値がつき、私(市長)としましても、大変有難く、光栄に思いました。

さらに、11月3日から4日まで、銀座NAGANO2階イベントスペースにおいて「食べて知る、安曇野市の美味しい暮らし」を、昨年に引き続いて開催いたしました。
今年度は、特産のりんごやそばなどを販売する物販イベントと、安曇野市産農産物をふんだんに使ったメニューを楽しんでいただく、料理イベントを合わせて行いました。

料理イベントでは、安曇野市に関心をお持ちの、都市部で生活される21名の皆さんをお招きし、料理研究家の真崎 里砂(まさき りさ)さんに考案いただいた料理を振る舞うとともに、安曇野市に移住し農業を営んでおられる方々や、安曇野市移住大使 篠原信一(しのはら しんいち)さん、私(市長)も参加し、食を通じた交流と、安曇野市の農産物の魅力を、大いにPRいたしました。

こうした取り組みを通じまして、農産物のPR、販路拡大とともに安曇野市のブランドイメージを高め、安曇野市への移住や就農にもつながることを期待しております。
次に、産業振興についてです。
安曇野市では、「地域未来投資促進法」を活用し、穂高北穂高地区(島新田工業団地、青木花見産業団地)の周辺で、新たな産業用地の整備を進めています。

民間事業者の資金力や開発ノウハウを活かし、企業進出のチャンスを逃すことがないようスピード感のある官民連携による開発を目指し、11月6日から11月22日まで事業者による開発提案の募集を行いました。
1社から応募があり、今後、審査を経て1月中には合否の決定がされる見込みです。

産業用地の拡充により雇用の拡大、移住定住の促進に努め、魅力ある生活・就労環境を整備してまいります。

観光振興では、11月11日・12日の二日間、第11回を迎えました「信州安曇野 食の感謝祭」が穂高神社特設会場にて行われました。

本年度は、新そばと食の感謝祭・農林業まつりをリニューアルし、4年ぶりに再開するもので、季節の野菜を使ったやさいスイーツやパン、林檎ナポリタン、信州サーモン、地酒など安曇野の「食」と特産品の魅力を再発見していただく機会としました。

当日は、友好都市の物販など総勢75ブースの出店と、ステージイベントや子供向け体験イベントや神社境内で豊穣宝船の奉納を行い、展示後に旬の野菜を来場者にふるまいました。
二日間とも天候に恵まれたことから、両日を合わせ約3万人のお客様に来場いただき、秋の安曇野の食を味わっていただきました。
また、12月1日から穂高神社境内において、「安曇野神竹灯(あづみのかみあかり)」が始まりました。開催期間は、12月の1日から3日までと、8日から10日までの計6日間です。
1日から3日は大変なにぎわいとなり、大勢の方に幻想的な神明灯(かみあかり)を楽しんでいただきました。

会場では、「あづみ野てらす」として、キッチンカーでの温かい食べ物の販売、神楽殿でのライブなどといったタイアップイベントも行われる予定です。開催に合わせ市内への宿泊や誘客を図り、冬季の滞在型観光の推進につなげてまいります。

つづいて、安曇野ナンバーの関係では、9月20日から10月20日まで実施した人気投票の結果を踏まえ、11月28日に開催した安曇野ナンバー推進協議会において、国へ申請する図柄デザイン案を決定いたしました。

投票数は全体で890票、そのうち最も多い414票を獲得した「日本の原風景 安曇野」が選ばれました。
この図柄は、各市町村の特色である北アルプス・常念岳・有明山・犀川・パラグライダー・ ハーブ・レンゲツツジ・道祖神をモチーフとして組合せ、 雄大な北アルプスをはじめ豊かな自然、河川に恵まれた 魅力いっぱいの安曇野地域を表現したものです。

今後、国の審査を経て、令和7年5月に安曇野ナンバーの交付が開始される予定となっております。
生坂村、池田町、松川村と連携しながら安曇野のPR、観光振興等を進めて参ります。


次に、「安全で安心に暮らせるまち」の関係についてです。

先ず、防災体制の充実では、10月26日に株式会社安曇野ミネラルウォーター様と「災害時における飲料水の提供等に関する協定」を締結いたしました。
市内に工場を有する立地を生かし、災害発生時に飲料水の優先供給や運搬の協力をいただけるもので、被災者支援体制を強化することができました。

また、職員の災害対応能力向上を図るため、12月2日に「糸魚川・静岡構造線断層帯を震源地とするマグニチュード8.0、最大震度6強の地震が発生した」との想定のもと、災害対策本部指揮本部訓練を実施しました。

訓練では、各班の任務及び情報収集要領について確認したほか、消防団本部も立ち上げ、連携要領についても確認をしました。
なお、1月27日にも2回目の訓練を予定しております。

今後も、職員はもとより市民の皆様が災害時に適切な行動がとれるよう啓発活動を行っていくとともに、引き続き反復した訓練を行い、災害への備えに万全を期してまいりたいと考えております。

次に、「自然と暮らしやすさが調和するまち」の関係についてです。

先ず、移住・定住の推進では、10月21日、東京駅近くの複合施設「KITTE(きって)」にて、信州安曇野ぐらしPR展を初開催しました。当日は、安曇野市移住大使 篠原信一(しのはら しんいち)さんのトークショーのほか、移住地としての魅力紹介、特産品の販売などを行いました。

会場施設には約3,000人が来場し、大変盛況な催しとなりました。
この取り組みは郵便局との包括連携協定に基づくもので、運営にあたっては、市内郵便局の皆様には当日の準備をはじめ、大変なご協力をいただきました。この場を借りましてお礼申し上げます。

次に、脱炭素社会の実現では、第16回目となる安曇野環境フェアを、「ゼロカーボン 未来につなごう、安曇野の自然」をテーマに、10月7日・8日に堀金総合体育館で開催しました。

リサイクル自転車の展示・販売や、リサイクル素材アートの公開制作などを行い、約1,800人の皆様にご来場いただきました。
「安曇野ゼロカーボンシティ」を目指し、引き続き取り組みを推進してまいります。

また、都市基盤の整備では、平成30年度から「都市再生整備計画事業」を活用して事業を進めていた「明科駅前広場」の竣工式を、議長をはじめ、関係する議員にご臨席いただく中で10月28日に執り行いました。

式典に合わせて、地元の「明科駅周辺まちづくり委員会」主催の記念イベントやJR主催の「ハロウィンイベント」も同時に開催され午前9時の開始直後から大変多くの皆さんにお越しいただきました。

各種フードコーナーやキッチンカーでの販売が大変盛況で、終了時間前に品切れになったお店もあると聞いております。

地域の皆さんのご尽力により、このイベントが大盛況の中で行われたことを大変うれしく思いますし、今後の地域の賑わいにも繋がるものであると感じているところです。


次に、「学び合い 人と文化を育むまち」の関係についてです。

先ず、学校教育の充実では、11月23日に、令和5年度安曇野市中学生議会を開催いたしました。

今年度も公募により参加者を募り、4校4チームから希望がありました。
「安曇野防災都市計画について」や「穂高から平和を考える」など、地域に関わる探究的な学びの内容の発表をお聴きするとともに、そこから生まれたご質問やご提案をいただきました。
今後の市政に生かせるところは大いに参考とさせていただきます。

スポーツ振興では、日本最高峰のプロバレーボールリーグ、通称Vリーグの最上位のカテゴリー、V1に所属する「VC長野トライデンツ」とパートナー協定を締結します。

締結式は、来年1月20日にANCアリーナで開催されるホームゲームの前に行う予定で現在準備を進めております。
この協定により「見るスポーツの充実」、「ANCアリーナの活用」、「交流人口の拡大」などを図って参ります。

文化・芸術活動の推進について、京都芸術大学と連携したアートプロジェクトでは、京都芸術大学の大学院生12名が市内を訪れて中学生と協力して制作した作品や、大学院生がそれぞれ制作した作品を9月に穂高交流学習センターのほか美術館などで展示しました。

また、東京藝術大学との連携事業では、東京藝術大学出身の3人のアーティストが市内に滞在し、市内の農家や南安曇農業高校・穂高商業高校・豊科北中学校の生徒の皆さんと交流しながら制作を行い、10月に活動の成果を穂高交流学習センターで展示しました。

今後、芸術系大学との連携をさらに進めるため、アーティストの制作滞在拠点として活用できるよう、鐘の鳴る丘集会所を改修するなど、市民の皆さんが文化芸術に触れることができる拠点も整備し、安曇野市の文化・芸術振興を進めて参ります。

臼井吉見の長編大河小説『安曇野』の概要や魅力を紹介するパンフレットを作り、10月26日から配布を開始しました。

パンフレットでは、「あらすじ」「登場人物」「関連施設」のテーマに分けて概要を掲載しています。関連施設のページでは、碌山美術館、臼井吉見文学館、研成義塾の井口喜源治記念館など、安曇野市内の施設のほか、中村屋サロン美術館をはじめとする東京都内のゆかりの施設も紹介しています。

小説『安曇野』は、昭和49年の完結から50年近くが経過し、既に絶版となっています。
「安曇野」という言葉を世間に広めるきっかけとなった小説『安曇野』の存在、そしてどのような小説なのかを知っていただき、知名度向上や、小説を原作としたNHK大河ドラマ化の実現に向けた機運の醸成につなげてまいりたいと考えております。


次に、「みんなでともにつくるまち」の関係についてです。

先ず、共生社会の実現について、女性活躍の推進では、阿部守一(あべ しゅいち)長野県知事、丸山将一(まるやま しょういち)エムケー精工株式会社代表取締役社長と私の3人が発起人となり進めておりました「女性から選ばれる長野県を目指すリーダーの会」が9月14日に発足し、同日、長野市内で「ジェンダーギャップを解消するために」を全体のテーマとした、第1回のリーダーミーティングが開催されました。

私はこの会に参加するにあたり、女性管理職割合を令和10年4月1日までに30%以上にすることと、男性職員の一か月以上の育児休業取得率を令和7年3月31日までに85%以上にすることを、「行動宣言」といたしました。

今後は女性職員のキャリア形成研修や外部研修への派遣を積極的に行い、職域の拡大と計画的な管理職登用につなげていくとともに、固定的役割分担意識にとらわれず、育児休業を取得しやすい職場の環境づくりに努めて参りたいと考えております。

また、10月29日、国籍や民族の違いにかかわらない交流の場を目指し「世界にやさしい安曇野へ」をスローガンに、多文化共生支援団体のあづみの国際化ネットワークとともに「あづみの国際DAY!2023」を開催しました。

令和元年度以来の開催となった今年度は、穂高交流学習センター「みらい」を会場とし、事前にご応募いただいた9カ国、31の団体及び個人の方が展示、体験、ステージ発表、食品販売等を行ってくださいました。

7月3日から市役所1階に設置しました外国籍市民相談窓口には、11月末までに前年同期の3.15倍となる648件の相談が寄せられ、国際化対応がますます重要になっております。

今後も市民の方々が楽しみながら気軽に多様な文化に触れて頂く機会を提供するとともに、国籍や民族の違いを理由とした偏見や差別意識の解消を目指した多文化共生のまちづくりを進めて参りたいと考えております。

行財政運営の関係では、ふるさと寄附の拡大を図るため、新たにJR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)が運営するポータルサイト「JRE MALL」(ジェイアールイーモール)に出店し、9月からふるさと寄附の募集を始めました。

当サイトの利用者は86%が東京圏の在住者であり、安曇野市にも高い関心を寄せていただいています。今後もあずさマルシェなど、駅舎等でのイベントと連携し、寄附額の拡大に努めてまいります。

また、楽天ふるさと納税トラベルクーポンを返礼品に追加し、本年9月よりクーポンの配布を開始しました。これは、ふるさと寄附をいただいた3割分を市内の宿泊施設の宿泊料等に利用いただけるサービスで、現在、利用可能な宿泊施設等を随時募集しています。

今後、観光体験などのサービス提供に電子クーポンを利用いただくことで、本市への誘客を図ってまいります。

以上、市政の状況についてご説明しました。


さて、本定例会に付議を予定している案件は、議案38件で、この内、条例の制定及び改正が合わせて4件、予算関係が4件、その他が30件です。

条例の制定では、犯罪被害者等の支援に関して必要な事項を定める「安曇野市犯罪被害者等支援条例」を提出させていただきました。

予算案については、補正予算4件となります。
一般会計補正予算(第8号)につきましては、年度末までに過不足が生じることが予想される予算について計上しております。
歳入は、市民税、固定資産税の増額、今年度の実績見込みを踏まえたふるさと寄附金の増額などです。
歳出は、障がい者支援事業、福祉医療費給付事業等の実績見込みによる増額のほか、給食費に係る保護者負担を軽減するため、認定こども園・小中学校における給食賄材料費を増額し、賄材料費の高騰分については、公費で支出することといたします。

また、肥料価格・養魚用配合飼料価格高騰による補助金や春先の凍霜害被害に係る補助金など7億7,600万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ492億9,700万円とするものです。

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

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