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市長あいさつ(令和6年3月定例会)

記事ID:0112279 更新日:2024年2月20日更新 印刷ページ表示

皆様、おはようございます。
定例会開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、令和6年安曇野市議会 3月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼申し上げます。

先ず、元日に発生いたしました能登半島地震について申し上げます。
石川県を中心に多くの死傷者が出ているほか、未だに多くの方が避難生活を余儀なくされています。
亡くなられた方々とその御家族に心からの哀悼の意を表します。
また、負傷者の方々や被災された皆様方にお見舞いを申し上げるとともに、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

安曇野市におきましては、1月5日から市役所本庁舎と各支所で義援金の募集を開始し、2月19日現在で5百69万983円を、日本赤十字社を通じてお届けしております。
今後も本庁舎及び各支所で、災害義援金の受付を継続していく予定でございます。引き続きご支援ご協力をお願い申し上げます。

また、1月10日には能登半島地震安曇野市災害対策支援本部を立ち上げ、長野県と連携して、被災地及び被災者を支援する体制を整備しました。
安曇野市からは、これまでに、5回延べ30日で13人の職員を派遣し、石川県羽咋市、七尾市などで給水や下水道調査、廃棄物処理、家屋調査の業務に従事しております。
昨日からは、輪島市へ避難所運営のため2名を派遣しております。
今後も県と連携しながら、支援を行ってまいりたいと考えております。
それでは、市政の状況について、市の総合計画に掲げております各目標に沿って報告いたします。
まず、「いきいきと健康に暮らせるまち」についてです。

現在、市内全域で放課後児童クラブの小学6年生までの受入拡大を進めています。
今年度、教室改修に着手しております豊科北小学校、穂高南小学校、穂高西小学校、明北小学校につきましては、予定どおり令和6年4月から小学6年生までの受入を開始します。
なお、明南小学校と明北小学校はこれまで合同で明科児童クラブとして明科児童館で受け入れてきましたが、新たに「明北小児童クラブ」を開設することにより、それぞれの小学校で6年生までの受け入れが可能となりました。
これで令和6年度からは、10校中7校で小学6年生までの受け入れができるようになります。
引き続き豊科南小学校、豊科東小学校及び三郷小学校の児童クラブの受け入れ態勢整備を進めまして、全校で小学6年生まで受け入れができるように取り組んで参ります。
なお、老朽化に伴う豊科中央児童館の建て替えは、今年度中に実施設計が完了し、令和6年5月から解体工事に入ります。10月から建築工事に着手し、令和7年秋には新しい児童館が完成する予定です。

次に、「魅力ある産業を維持・創造するまち」についてです。

南安曇農業高等学校と安曇野市の連携事業のひとつとして、本年度17名の生徒の皆様と公募により参加いただいた3者の市内事業者の皆様とともに「安曇野オリジナル商品開発プロジェクト」に取組んでいただきました。
その中から10の取り組みが商品案として採用され、昨日開催されました商品案採用報告会でお披露目されました。
私も出席させていただき、試食いたしました。
どれも食材を生かして個性豊かで大変美味しいものでしたし、しっかりとコストも意識しながら作られておりました。
ここまで仕上げるには生徒の皆様の努力はもちろんではありますが、事業者の皆様と先生方の指導の賜物と感謝しております。
今後、事業者の皆様により商品として売り出されることとなっております。
安曇野市といたしましても商品となりましたらあずさマルシェをはじめとした首都圏等でのイベントでも販売し、PR等させていただきたいと考えております。

北穂高地区、島新田工業団地、青木花見産業団地周辺に計画しております新たな産業団地につきましては、「地域未来投資促進法」を活用し、官民連携による開発を目指して開発事業者の公募を行いました。
その結果、1グループの応募があり、プレゼンテーション・ヒアリング等を実施し、開発事業者として決定しました。
今後、基本協定を締結しまして、3月から地権者並びに住民説明会を開催し、関係者の理解を得ながら進めてまいります。

観光振興の関係では、本年度構築を進めてきました観光メタバースが2月末に完成します。
インターネット上の仮想空間「メタバース」の構築は、県内の自治体でも先進的な取り組みで、今後、市場拡大が予想されるメタバースを一早く活用することにより、特に若い世代の観光誘客を図っていきたいと考えております。
2月29日には構築に協力した大学生も参加する完成イベントを開催するほか、3月には首都圏でメディア向けのイベントを開催し、安曇野の魅力をPRいたします。
今後も若い世代に向け、定期的にメタバース内でのイベント開催等を通じて、安曇野ファン獲得につなげるとともに、観光面以外にもオンラインでの移住相談会などに活用してまいります。

また、3月末には長峰山山頂のハンググライダーランチャー台の整備工事が完了します。
コロナ禍からの安曇野の観光完全復活に向けて、誘客の取り組みや受入環境整備を進めてまいります。
 
次に、「安全で安心に暮らせるまち」についてです。

先ず、防災体制の充実では、現在、避難所の総点検を実施するとともに、備蓄品の確認を行い、今後必要になるものの洗い出しをするよう指示いたしました。改めて災害に備えた態勢整備を進めてまいります。

1月27日には市役所職員を対象に、「糸魚川・静岡構造線断層帯を震源地とするマグニチュード7.6、震度6強の地震が発生した」との想定のもと、災害対策本部指揮本部設置・運営訓練を実施しました。
訓練では、私を始め各部局長等幹部も参加し、各部における情報収集要領や対策本部各班の任務及び連携方法等について確認しました。
また、収集した情報を基に防災行政無線で市民の皆様に状況を伝える訓練や、災害対策本部会議を開催し、被害状況等から今後の方針等について指示する訓練を行いました。

2月17日には、市民を対象とした防災講演会を開催しました。
講演会には総務省消防庁の「災害伝承語り部」に任命されている仙台市泉区 市名坂東町内会(いちなざかひがし ちょうないかい) 会長の草 貴子(くさ たかこ)様をお招きし、東日本大震災の実体験や、役員全員が女性の町内会での取り組みなどを講演していただきました。

安曇野市においても、災害は他人ごとではなく、喫緊の課題であるということを改めて認識し、日頃からの備えの重要性などを考えさせられる講演となりました。
今後もあらゆることを想定した防災対策ができるよう努めてまいります。

次に、「自然と暮らしやすさが調和するまち」についてです。

明科地域の過疎対策として、1月1日付で新たに地域おこし協力隊が着任しました。
早速、地域の行事に参加するほか、まちづくりに関わりのある個人や団体の方々と懇談を行うなど、精力的に活動をしております。
既にインスタグラムを開設し、積極的に情報発信をしております。皆様もフォローしていただければと思います。
明科地域の交流人口・移住人口を増やすことが隊員のミッションで、地域の方々と関係性を構築しながら、地域と外部の方々が地域活動を通じて交流できる仕組みづくりをしていただきます。
地域の方々と協力しながらイベント等も開催し、人と人が直接交流することで、地域との縁を深め、ファンを増やし、交流人口・移住人口の増加につなげていきたいと考えております。

こうしたなか、1月30日に総務省から住民基本台帳人口移動報告2023年(令和5年)の結果が発表になりました。
これは、国内における人口移動の状況を明らかにするものです。
長野県内で転入超過(社会増)となった市町村は、77市町村中22市町村で、安曇野市は3番目に多い350人の転入超過でございました。
なお、0歳から14歳までの年少人口の転入超過数は200人で、この数は長野県で1位でございます。
さらに、25歳から49歳の子育て世代の転入超過数は228人で、この数につきましても長野県で1位でございました。

こうしたことからも、いわゆる子育て世代に支持されていることがうかがえ、昨年に引き続き、多くの方々に安曇野市を選んでいただいたことに感謝しております。
今後も様々な施策に取り組み、こうした実績を継続できるよう努めて参ります。
 
次に、「学び合い人と文化を育むまち」についてです。

安曇野市立学校通学区域審議会へ諮問しておりました明北小学校への小規模特認校制度の導入について、審議の結果、「適当」とする答申が12月5日になされました。
この答申を受け、教育委員会12月定例会においてご協議いただき、明北小学校への小規模特認校制度の導入が決定されました。
今後も地域と連携し、特色を生かしながら明北小学校の魅力を更に発信し、令和7年4月からの受け入れに向けて準備を進めてまいります。

次に、新市立博物館整備方針につきまして、安曇野市に相応しい新市立博物館の整備方針を検討するための委員会を1月11日に立ち上げました。
平成27年度に策定した「新市立博物館構想」を現状に即して再検討し、およそ2年弱をかけて、博物館に求められる様々な課題に応える整備方針案をとりまとめていただきます。

また、京都芸術大学との連携事業の関係では、昨年夏の展示に引き続き、1月21日から2月4日まで、大学院の12名の皆様が、安曇野の歴史・文化・自然等を題材にした美術作品を、穂高交流学習センターに展示しました。
また、穂高商業高校の美術の授業にも参加していただき、大学院生の内4名が高校生と芸術を通じて交流しました。
令和6年度には、穂高鐘の鳴る丘集会所施設整備工事にも着手し、アーティスト・イン・レジデンスの受け入れ環境もさらに整えてまいりたいと考えます。
今後も東京藝術大学をはじめ、多摩美術大学や各芸術系大学との連携を深めながら、文化・芸術の振興を図ってまいります。

次にスポーツ振興の関係では、1月20日にVC長野トライデンツとパートナー協定締結の調印式を行いました。
当日は、VC長野トライデンツ対サントリーサンバーズ戦が開催され、2日間で約1,600人の方がANCアリーナに来場されました。
この協定を通じて、トップアスリートによるスポーツ教室の開催や試合の観戦が身近になるため、スポーツへの関心やスポーツに参加するきっかけづくりになるよう働きかけをしていきます。

6月2日(日)に開催される「第10回記念信州安曇野ハーフマラソン」につきましては、1月20日からエントリーを開始いたしました。
大変な人気がございまして、ファミリーランの部はエントリー開始から僅か1日で定員に達したため、翌日の1月21日にエントリーを締め切らせていただきました。
ハーフマラソンの部につきましても、エントリー開始から僅か2週間ほどで定員に達したため、2月4日にエントリーを締め切らせていただきました。
この信州安曇野ハーフマラソンの人気とともに関心の高さの表れであり、大変喜ばしいことと思っております。
節目となる今回の第10回記念大会では、過去大会のすべてに参加しているランナーに特別仕様のナンバーカードを配布するなど、いくつかの記念事業を予定しています。
また、昨年同様、大会前日の6月1日(土)には、マラソン大会の参加者だけでなく、ご家族で楽しめるような前日イベントを企画していますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

今年度策定を進めてまいりました東部アウトドア拠点施設整備基本構想につきましては、12月25日から1月23日までパブリックコメントを実施し、個人・団体から22件、74項目にわたるご意見をいただきました。
ご意見をお寄せいただきました皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。
2月6日には、策定委員会を開催し、パブリックコメントを踏まえた最終案についてご審議いただきました。
今後、この結果を踏まえて、3月末までに基本構想を策定して参ります。
拠点整備にあたってのコンセプトを「人、自然、歴史が巡る 水郷のにぎわい合流拠点」としまして、拠点を通じて、明科のヒトやモノ、コトがつながり、新しい人たちが集いつながる拠点となることを目指してまいります。

次に、「みんなでともにつくるまち」についてです。

昨年12月2日に開催した「人権のつどい」では、中学生の人権作文入選者の表彰と発表を行ったほか、講演会を開催しました。
講演会では、就労体験の受け入れやフリースクールの運営を通して、不登校・引きこもりの若者の支援等を行っている「ホテルさかえや」代表取締役の湯本晴彦(ゆもと はるひこ)さんにご講演いただき、人間尊重と人材育成について考える機会となりました。
今後も関連団体と協働・連携して行う啓発などにより、市民一人ひとりが互いの人権を尊重し認め合う社会となるよう、人権意識の高揚・浸透を図ってまいります。

ふるさと納税につきましては、今年度も多くの方々にご協力をいただき、昨年度とほぼ同額の5億8千万円程度の見込みとなっております。
こうしたなか、ふるさと納税の新しい取組として、令和5年12月から安曇野市旅先納税「あづみのギフト」を始めました。
これは、本市を訪れたお客様が、ふるさと納税をしていただいた際、お礼の品として電子ギフト券を即時発行し、市内の宿泊施設・飲食店・レジャー施設など加盟店舗での支払いに利用いただくもので、現在、35店舗が加盟しております。
今後も、安曇野市を訪れる皆様に市の新たな魅力を発信できるよう加盟店の増加に努めてまいります。

以上、市政の状況についてご説明しました。

さて、本定例会に付議を予定している案件は、議案が42件で、この内、条例の改正が12件、予算関係が24件、その他が6件です。

令和6年度一般会計当初予算の編成にあたりましては、市の将来ビジョン「自然、文化、産業が織りなす 共生の街 安曇野」を目指し、既存事業・新規事業を含め、5つの価値創出プロジェクトに基づく事業を重点として予算化しております。

当初予算(案)の総額は489億3,000万円で、前年度比で32億8,000万円の増加、率にして7.2%の増加となりました。令和5年度に引き続き連続の増加となり、合併以降、最大の予算規模でございます。

増加した要因といたしましては、旧合併特例事業債の活用期間内にできる事業につきましては前倒しを行い、大規模な施設改修事業を複数予算化したことに加え、物価上昇等の社会情勢による要因が主な理由でございます。

令和5年度一般会計補正予算(第10号)につきましては、主には物価高騰緊急支援給付金給付事業のほか、補助金及び交付金の追加内示により市道新設改良事業や小学校特別教室への冷房設備整備事業、小中学校におけるトイレ改修事業等を増額しました。一方で各事業費の確定見込みより不用額を減額した結果、全体としては2億1,900万円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ504億1,900万円とするものです。

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

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