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市長あいさつ(令和6年9月定例会)

記事ID:0119634 更新日:2024年9月3日更新 印刷ページ表示

​皆様、おはようございます。
定例会開会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
本日、令和6年安曇野市議会9月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼申し上げます。
大型で強い勢力を持った台風10号の影響が心配されましたが、幸いにも安曇野市においては、ほとんど被害がなく、安心しているところです。
しかしながら、各地では土砂崩れや浸水被害などに見舞われており、被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。
また、これからも台風の発生が予想されることから、気を緩めることなく、市民の安全と財産を守るため万全を尽くしてまいります。

さて、安曇野市の各地域では、7月27日に豊科の「あづみ野祭り」、8月3日には「穂高納涼祭」、8月11日には「三郷ふるさと夏祭り」、8月24日には堀金の「常念フェスティバル」など、夏のイベントが予定どおり開催され、多くの市民の皆様に来場していただき、地域の活性化につながったと感じております。
8月14日には、第17回となる安曇野の夏の風物詩「安曇野花火」が開催されました。今年は「心ふるえる 安曇野の夜」をテーマに新たな試みとして、ふるさと納税の返礼品で観覧席を設けたほか、要望が多かった椅子席も用意しました。
当日は直前の降雨により、開始時間を早めての打ち上げとなりましたが、悪天候の中でもお待ちいただいた多くの皆様に約4,000発の色とりどりの花火をご覧いただくことができました。
また、8月24日には、第33回信州安曇野薪能を開催しました。
天候不良が見込まれたことから、早めの判断により、屋内での開催となりましたが、豪華な役者陣が出演する格調高い伝統芸能を身近に感じることができました。公演を主宰いただきました青木道喜先生をはじめ、ご出演いただいた先生方には感謝を申し上げますとともに、事業にご協賛いただきました企業の皆様、チケットをご購入いただきました 来場者の皆様にも御礼申し上げます。それぞれのイベントが、無事に開催できたのも地域の皆様や関係者の皆様のご尽力とご協賛いただきました企業等の皆様のご支援によるものであり、改めて厚く御礼申し上げます。今後も安曇野市がさらに活性化できるように取り組んでまいりますので、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

それでは市政の状況について、安曇野市の総合計画に掲げております各目標に沿って報告いたします。

まずは、「いきいきと健康に暮らせるまち」についてです。

国の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」として実施する1人 最大4万円の「定額減税」に伴い、減税しきれない方々への「調整給付事業」では、対象者およそ18,700人に案内通知を発送いたしました。このうち、マイナンバーと連携した公金受取口座の登録をしている、およそ10,000人については、手続きの負担軽減のため、申請なしで 9月18日(水曜日)に指定口座へ振込みをいたします。手続きが必要な方についても審査後、随時支給して、9月18日(水曜日)から順次指定口座へ振込みいたします。
併せて、デジタル技術の活用による手続きの簡略化のため、LINEを 活用した電子申請も受け付けていますので、ご活用ください。DXの推進による効果を市民の皆様にも身近に感じていただければと思います。

また、国の施策として令和5年度より実施しています「住民税均等割 非課税世帯」及び「均等割のみ課税世帯」への10万円給付事業については、令和6年度に新たに対象となる約1,500世帯へ給付申請の通知を発送いたしました。これらの給付金受付は、10月31日までとなっており、支給条件を 確認した後、支給決定して、順次支給してまいります。

次に、「魅力ある産業を維持・創造するまち」についてです。

安曇野市内で育成された「新品種の夏秋いちご」について、安曇野市 農業再生協議会が事務局となり、名称を公募いたしました。全国から1,255件の応募があり、その中から選考委員会で検討した結果、穂高西小学校4年生の原さんが考案した「あまあづみ」に決定し、7月11日にはお披露目会が開催されました。安曇野市は、夏の冷涼な気候を生かし、夏秋いちごの栽培が盛んであり、全国有数の産地となっていることから、市としましても新たなブランド品目として販売促進やPR等の支援を継続していきたいと考えております。

9月7日(土曜日)と8日(日曜日)の2日間は、関西圏を中心に長野県産の農産物等を活用している「信州上高地あずさ珈琲」と連携した取り組みとして、「ららぽーと甲子園店」を会場に「安曇野SUNSUN マルシェin ららぽーと甲子園」の開催を予定しております。大阪万博開催に向かう関西圏を意識し、安曇野市をしっかりとPRすることで、関西方面からの誘客を図っていきたいと考えております。
また、9月20日(金曜日)と21日(土曜日)の2日間は、JR新宿駅ミライナタワー改札外におきまして「ルミネ アグリプロジェクト」と連携し、「安曇野市×あずさマルシェ イン ルミネアグリマルシェ」の開催を予定しております。昨年度に引き続き、このイベントでは農産物を通じて安曇野市の魅力を首都圏の消費者にPRしていきたいと考えております。

山岳観光の関係では、混雑を避け、平日登山を呼びかけるため、7月、9月、10月の平日に登山する方を対象に山小屋宿泊キャンペーンを実施しております。また、インバウンド対策としては、安曇野市観光協会のWebサイトをコロナ後の状況に合わせた掲載内容に見直すとともに、多言語化も進めております。
今後も安曇野を訪れる多くの観光客の皆様が、快適に周遊していただけるように各種取り組みを進めてまいります。

アウトドアスポーツの振興では、「前川ウォータースポーツ体験会」を明科龍門渕公園及び前川周辺において7月下旬と8月上旬に延べ3回 開催しました。
2000年シドニーオリンピックカヌー日本代表の安藤太郎さんの指導のもと、市内の親子延べ14組28人に参加していただき、リバーボード、サップ、パックラフトの3種類のリバースポーツを楽しんでいただきました。安曇野市で楽しめるこれらのリバースポーツを多くの市民の皆様にも知っていただき、誰もが楽しむことのできるアウトドアスポーツとして広めていきます。
東部アウトドア拠点整備につきましては、事業実施に合わせて国土 交通省の「かわまちづくり支援制度」の申請を行い、8月8日に制度の登録認定を受けることができました。
このことから、登録証伝達式が、明日9月4日(水曜日)に安曇野市役所本庁舎で行われます。今回の認定を受け、東部アウトドア拠点周辺の犀川・前川の護岸整備等に、国や県からも支援をいただく予定です。
また、拠点整備のうち前川のコース改修に係る基本設計の受注業者は8月に決定しました。9月中旬には、拠点施設及び周辺の公園改修に係る基本設計の業者もプロポーザルにて決定する予定です。

安曇野市では、本年度からリモートワーカー育成支援事業を始めました。リモートワークは、自宅やカフェなど、インターネット環境があればどこからでも時間や場所にとらわれず柔軟に働くことができるため、特に育児や介護に従事する方々にとっては、大変有益であると考えております。
9月13日(金曜日)と19日(木曜日)に開催する予定の「リモートワーク紹介セミナー」には、すでに100名以上の方からお申し込みをいただきました。
13日のセミナーには、託児所も用意しているため、お子様連れの方にも安心してご参加いただけます。
本セミナーでは、リモートワークの基本的な概念や仕事をするうえでの心構えなどをお伝えし、現役のリモートワーカーの声を直接聞ける 機会も設けております。
また、実際の業務に必要なスキルを身に着けるための講座も今後開催していく予定です。
さらに、本事業では人手不足に悩む市内企業を対象に業務の切り出し支援にも取り組みます。企業が外部委託可能な仕事を切り出し、それをリモートワーカーに発注することで、社会全体の課題である人材不足の解消を目指します。これにより、多くの皆様が自分の得意分野を活かし、「多様な働き方ができる安曇野市」を市内外に発信してまいります。

次に、「安全で安心に暮らせるまち」についてです。
7月7日に長野市の長野県消防学校で開催されました長野県ポンプ 操法大会及びラッパ吹奏大会に、安曇野市消防団の第4分団、第11分団、音楽ラッパ隊が出場しました。
小型ポンプ操法の部及びポンプ車操法の部に出場した第4分団と第11分団は、ともに12チーム中3位、ラッパ吹奏の部に出場した音楽ラッパ隊は、11チーム中4位と好成績をおさめることができました。これは、日々訓練を重ねられてこられた結果であるとともに、選手を支えていただいたご家族や分団の仲間のご労苦の結果であり、心から感謝申し上げます。
以前から「災害時等における宿泊施設の提供に関する協定」を市内6社の宿泊施設と締結しておりましたが、令和6年8月25日に友好都市盟約50周年に合わせて、新たに江戸川区とも同内容の協定を締結いたしました。これよりまして、災害発生の恐れがある場合又は災害が発生した場合に、一定の要件を満たす避難行動要支援者とその支援者の方が、江戸川区が所有する穂高荘に避難することが可能になりました。
今後も災害時の避難場所の確保に向け、市内の他の宿泊施設にも趣旨をご説明しながら、賛同いただける施設を拡大するとともに、災害への備えに万全を期してまいりたいと考えております。
元日に発生しました「令和6年能登半島地震」では、未だ多くの避難生活を送っている方がおり、被災された皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、犠牲となった多くの皆様のご冥福をお祈り申し上げ、一日も早い復旧復興を願うものであります。
安曇野市では、この地震にかかわる災害義援金の受付を1月5日から行っております。皆様からお寄せいただいた災害義援金は、9月2日現在で、826万7,929円となっており、日本赤十字社長野県支部を通じて被災地への送金を行っております。
また、7月25日からの大雨災害により被害を受けられた東北地方の方々への災害義援金の受付も8月6日から開始しております。
災害義援金につきましては、小さなお子様からご年配の方まで、多くの皆様にご協力を賜り、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。
義援金は、12月27日まで本庁舎及び各支所で受付を継続しておりますので、引き続きご支援をお願い申し上げます。

次に、「学び合い人と文化を育むまち」についてです。
安曇野市と安曇野市教育委員会では、市民団体の皆様とともに、これまで「安曇野 戦争と平和展」を開催し、市民の皆様にご覧いただく機会を提供してまいりました。
本年は、6月から7月にかけて豊科北中学校、三郷中学校、堀金中学校の3校に資料を展示したほか、7月19日から21日には、本庁舎1階ロビーに資料を展示しました。
本庁舎の展示では、ウクライナの子どもたちが描いた絵画を紹介し、現在、世界各地で起こっている平和問題について考えてもらう機会としました。また、7月6日と7日には、広島で奇跡的に焼け残った「被爆ピアノ」をとおして平和を考えるコンサートを市内3つの中学校で開催しました。 
これら事業が平和を守るという気持ちを強く持ち、未来へ平和の大切さを伝えていく一助になればと願っております。
8月6日には、市内7つの中学校から14人の生徒が「広島平和記念式典」に参加しました。この事業は平成24年から始まり、今年で11回目となります。
昨年度からは、平和に対するより深い学びの実現を目指し、包括連携協定を締結している松本大学の「平和創造研究会」の学生の皆さんの助言を得ながら式典参加の体験や感想をまとめる学習も行っています。
9月14日(土曜日)には、安曇野市役所本庁舎大会議室で学習成果の 発表会及び意見交換会を行いますので、多くの皆様のご来場をお待ちしています。
来年は戦後80年と安曇野市制施行20周年を迎えます。平和記念学習の成果が若い世代から発信されることで、多くの皆様が平和の尊さを学び、考え、後世に引き継いでいける事業となるよう今後も取り組んでまいります。

昨年に続き、東京藝術大学出身のアーティスト3名が市内で滞在制作を行っています。これまでリンゴ畑やワサビ田をリサーチしたほか、市民の皆さんと交流し、制作を進めています。
また、6月から8月にかけて豊科高校と穂高商業高校の生徒の皆さんとの交流を行ったほか、9月4日、5日には豊科東小学校と明北小学校でワークショップも行い、この成果は10月12日(土曜日)から22日(火曜日)まで穂高交流学習センターで展示する予定です。
2年目となる京都芸術大学と連携したアートプロジェクトでは、大学院生10名が安曇野市内を訪れ、南安曇農業高校の生徒の皆さんと協力して作品を制作したほか、大学院生もそれぞれ制作に打ち込んでいます。こちらは、9月23日(月曜日)から10月1日(火曜日)まで高橋節郎記念 美術館、田淵行男記念館、飯沼飛行士記念館、貞享義民記念館で展示します。

5月30日から開始しました小説「安曇野」の復刊に向けたクラウドファンディングが、8月27日をもって終了となりました。
最終的には、個人の皆様からのご寄付が2,386,000円、企業、団体等からの指定寄附が610,000円となり、合計金額は目標を大きく上回る2,996,000円となりました。ご寄付をいただきました皆様には、改めまして厚く御礼を申し上げます。目標額を上回るご寄付につきましては、本議会の補正予算案にも計上いたしましたが、300セットの増刷分に充てたいと考えております。

次に、「みんなでともにつくるまち」についてです。

昨年9月に、阿部守一長野県知事、丸山将一エムケー精工株式会社社長と私の3名が発起人としてかかわり発足しました「女性から選ばれる長野県を目指すリーダーの会」の第2回リーダーミーティングが8月9日に長野市内で開催され、メンバーと働く女性が性差別のない働く環境の整備を目指し、活発な意見交換が行われました。安曇野市では女性が働きやすく、ジェンダー平等の視点を浸透させていくため、長野県地域発元気づくり支援金を活用して、6月14日には「オンライン父親学級」、7月10日には「男性育休推進管理職研修」を開催しました。
「オンライン父親学級」は聴講無料で、今年度中にあと3回開催を予定していますので、是非多くの方がご参加ください。

8月11日には、国籍や民族等の違いにかかわらない交流の場を目指し、穂高交流学習センター「みらい」であづみの国際化ネットワークとともに「あづみの国際DAY!2024」を開催しました。
「世界にやさしい安曇野へ」をスローガンとし、中国、ベトナム、タイ、フィリピン、インドネシアなど8カ国、29の団体及び個人の方が展示、体験、ステージ発表、食品販売等を行っていただき、約300人の方にご来場いただきました。

令和6年8月1日現在の安曇野市外国籍市民数は1,559人で、人口の約1.6%を占め、今後も増加が見込まれます。
これからも「誰もが輝ける共生社会 安曇野」の実現を目指し、気軽に多様な文化に触れられる機会をつくり、文化・習慣等の違いを理解するための施策を推進してまいりたいと考えております。

8月25日には、斎藤猛江戸川区長をはじめ、両自治体の理事者及び議会の代表者等が集まって、安曇野市との友好 都市盟約50周年記念式典が江戸川区で開催されました。
正副議長、各会派の代表の皆様におかれましては、お忙しい中、式典にご出席いただき、誠にありがとうございました。
江戸川区民と安曇野市民の皆さんを対象とした記念事業としては、30代までの未婚の方を対象とした合同での登山イベントを9月5日(木曜日)から 7日(土曜日)にかけて開催します。
イベントには両自治体から26名の申込みがあり、安曇野市内観光や燕岳登山を通じて、2泊3日の日程で交流を深めてもらいます。
江戸川区との50年に渡る交流活動を若い世代の皆様にも知っていただくきっかけとなり、末永い交流の継続に繋がればと考えております。

以上、市政の状況についてご説明しました。

さて、本定例会に付議を予定している案件は、報告5件、議案28件で、この内、予算決算関係が21件、条例関係が4件、その他が3件です。
一般会計補正予算(第3号)につきましては、18億4,200万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ522億200万円とするものです。
歳入は、交付額決定による普通交付税の増額、上半期の状況を踏まえたふるさと寄附金の増額などによるものです。
歳出は、定時定路線・あづみんの乗車料金キャッシュレス化対応費用、堀金福祉センターエアコン更新費用、医務単価決定による新型コロナ ワクチン予防接種費用、路肩崩落による林道長峰線等の復旧費用、事業着手の見通しが付いた市道新設改良事業、黒沢洞合公園整備費用の増額などによるものです。

次に、令和5年度一般会計の歳入歳出決算状況につきましては、歳入決算額は504億4,479万円、歳出決算額は492億8,721万円となり、令和6年度への繰越財源を控除した実質収支額は、10億7,582万円となりました。一般会計と10の特別会計を含めた実質収支額の総額は、14億5,912万円となり、全ての会計において黒字決算となりました。

一般会計、特別会計及び企業会計を合せた地方債残高につきましては、安曇野市発足直後の平成17年度末には957億円余りであったものが、 令和5年度末には615億円余りにまで縮減しています。
地方公共団体の財政の健全度を示す令和5年度健全化判断比率の算定では、公債費による財政負担の度合いを示す実質公債費比率は8.3%となり、各指標において国の健全化判断基準を大幅に下回っていることから、健全な財政運営が維持されているものと考えております。

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

 

 

 

 

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