ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市の紹介 > 市長の部屋 > 市長の部屋 > 市長あいさつ(平成30年12月定例会)

本文

市長あいさつ(平成30年12月定例会)

記事ID:0048894 更新日:2018年11月28日更新 印刷ページ表示

 皆さま、おはようございます。

 本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 

 本日、平成30年安曇野市議会12月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、お忙しい中ご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 併せまして、松本山雅FcのJ2初優勝とJ1昇格を、ホームタウンの一員として、市議会、市民の皆様とともにお喜び申し上げます。J1の舞台でも結果を残し、アルウィンへ来られる多くのサポーターの皆さんが市内を訪れ、地域の活性化につながることを期待いたします。

 

 さて、12月を目前にし、いよいよ冬の季節を迎えようとしています。

 気象庁の天候の見通しによると、この冬は寒気の影響も弱く、気温も平年並みか高い予想で、降水量も平年並みとされています。と申しましても降雪の対策は講じておかなければなりません。

 市といたしましては、平成26年2月の豪雪時の教訓を活かし、除雪優先路線の順位付け、県との相互除雪協定の締結、事業所等に対する除雪協力の依頼、市民の皆さまへの情報提供などにより、市民生活への影響を最小限に抑えたいと考えております。
 一方、大型の除雪機械が入らない生活道路や歩道などの除雪、また、重機での除雪によって寄せられた雪の除去につきましては、市民の皆さまのご理解とご協力が不可欠であります。
 これまでに各区に貸与させていただいております168台の「歩行型ロータリー除雪機」を大いに活用していただき、通学路や高齢者世帯も含め、地域ぐるみの除雪にご協力をお願いいたします。

 

 また、既に次年度に向けた取り組みとして、実施計画の策定、予算編成に着手しております。

 実施計画については、9月定例会の一般質問でも答弁させていただきましたが、行政評価に基づいてメリハリのある施策展開を図るため、積極的に強化すべき12施策と最適化に向け見直すべき3施策を定めました。

 現在は、これに基づき各部局から提出された具体的事業の査定を行っております。

 また、予算編成は、現状の財政計画が想定する財政規模を達成することを基本に、一般財源の枠配分方式による抑制を継続することとし、「行財政のスリム化」「事業の選択と集中」など8項目の基本方針を掲げ、職員一人ひとりがコスト意識を持ち、貴重な財源の有効活用を図りながら、第2次総合計画前期基本計画における重点施策、基本施策を達成できるように全庁を挙げて予算編成に取り組むこととしております。

 予算については実施計画と並行して、各部局からの要求の査定に入っておりまして、3月定例会には予算と実施計画の両方をお示しいたします。

 

 それでは市政の取り組み状況等について、重点施策を中心に報告をさせていただきます。

 まず、「健康長寿のまちづくり」に関して、3点ほど報告をさせていただきます。

 子どもたちが健(すこ)やかに育つよう食育の推進にあたり、食育推進会議で検討を重ねてきました「安曇野市食育推進計画(第3次)」について、「食で育(はぐく)む健康で豊かな人づくり」を基本理念に素案が完成いたしました。
 また、自殺対策基本法の一部改正を受け、地方公共団体に策定が義務付けられた「自殺対策計画」につきましても、子どもから高齢者まで自分の命を大切にするよう、健康づくり推進会議で検討し、その素案が完成いたしました。

 この2つの計画につきましては、今後、広く市民の皆様のご意見をいただき、3月末の完成を目指してまいります。

 次に地域包括ケア体制構築の取り組みの一環として、市では平成29年2月に区長会、医師会、郵便局等13団体と高齢者・障がい者の「安曇野市地域見守り活動に関する連携協定」を締結いたしましたが、本年10月16日には、新たに介護保険事業者、広告物投函(とうかん)事業者、自動車販売会社の3団体とこの協定を締結いたしました。
 見守り活動を通して、住み慣れた地域で安心して生活ができるまちづくりを目指してまいります。

 

 次に健康保険の面から国民健康保険について報告させていただきます。

 国民健康保険税の税率改正を実施してから今年度で10年目を迎えましたが、平成25年度以降は、国保財政の単年度収支が赤字の状況にあることから、平成31年度に国保税率改正を含めた賦課方法の変更を予定しております。
 国民健康保険運営審議会の審議を経て、10月2日に答申を受けたことから本定例会に国民健康保険税条例の一部改正を上程させていただいております。

 

 次に「活力に満ちた産業があるまちづくり」に係る項目について報告させていただきます。

 9月定例会でも報告させていただいた「薬剤耐性(たいせい)菌(きん)」のリンゴ黒星病については、県やJA・市町村等と連携して設置した「長野県リンゴ黒星病松本地域対策チーム」により、り患(りかん)した苗木が植えられたほ場を中心に、月に2回、発病の点検をしておりますが、現在、黒星病の拡大は認められておりません。
 なお、10月30日には、市に対し「りんご耐性菌黒星病拡散防止対策に関する要請書」が提出されており、支援を求められております。
 これを受けまして、当市の主要農産物であるリンゴの産地を守るとともに、生産農家の生産意欲を低下させることの無いよう、支援内容を検討した結果、発病防止のための薬剤防除の薬剤補助について補正予算案を上程させていただいたところです。
 これは長野県農業技術課の助言により、発病が確認された6月以降、殺菌剤による消毒を行ってきましたが、その後、新たな発病が見られないことから、この防除方法が発病防止に効果があることが確認されたことによります。
 今後も特産品であるりんごの産地基盤の確立に向けて取り組んでまいります。

 観光面においては、二次交通の拡充を目的とした「シェアサイクル事業」について、8月から実証運用が行われております。JR穂高駅や安曇野しゃくなげの湯など、サイクルポート5か所でスタートをきりました。

 10月末現在の貸出台数は173台であります。しかしながら全体の63%がレンタル的利用であり、穂高駅で貸し出され、穂高駅へ返却される利用が相当数を占めています。
 必要な場所で必要台数が借りられないという課題が見えてきており、事業主体の安曇野市観光協会では、ある程度の車両数の配置とサイクルポート増設に向けて、11月1日より利用者から要望の多い、大王わさび農場やちひろ美術館、ほりがね・道の駅等にサイクルポートを設置し、試験的に運用しております。
 まだまだ、乗り捨てができるという、シェアサイクル本来のメリットやサイクルポートのアピールができていないことから、モデルコースのPr動画やポケット版サイクルマップの製作を進めています。
 シェアサイクル事業を活用した回遊性(かいゆうせい)の高い、着地型商品の造成など滞在・体験型観光の振興に向け取り組んで参ります。

 

 なお、市ではシェアサイクル事業の他、本年度から「自転車を活用したまちづくり」に取り組んでおりますが、当初よりご案内をいただいておりました「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会」に加入いたしました。

 去る、11月15日に東京において設立総会が開催され、出席をしてまいりました。全国では290団体が加入、県内では飯山市と安曇野市の2市でありますが、今後、先進地の取り組みを参考に、全国の自治体と連携し、自転車が持つ魅力を各施策の中で生かしていきたいと考えています。

 

 次に「出産・子育て環境が充実したまちづくり」について報告させていただきます。

 現在、建設を進めております「たつみ認定こども園」の工事進捗状況ですが、鉄骨の柱が組み上がり、屋根、外周のサッシュの枠、外壁の下地材としての石膏ボード等が取り付けられ、建物らしい外観となってまいりました。
 平成31年3月の竣工に向け、順調に進んでおります。

 また、「明科南認定こども園」は、先日11月9日に安全祈願祭及び起工式を行い、平成31年12月の完成を目指して、本格的建設工事が始まりました。
 各認定こども園と幼稚園の遊戯室に設置を予定している「空調設備設置工事」は、先般の市議会臨時会後、未整備11園のうち9園につきましては、実施設計に向け業者選定を行い、入札公告への準備を進めており、実施設計済の2園につきましては、設置工事の入札に向けた公告を開始し、早期着手を目指してまいります。

 

 次に「豊かな人を育むまちづくり」の取り組みについて報告させていただきます。

 去る11月17日土曜日、豊科公民館ホールにおいて「第8回安曇野市平和のつどい並びに戦没者追悼式」を開催しました。
 「平和のつどい」では、広島平和記念式典へ参加をした中学生による作文発表や、全国中学生人権作文コンテスト松本支局管内入選作品の表彰と発表、並びに穂高北小学校や穂高東中学校、三郷中学校合唱部による歌声の披露、また、平和をテーマとして市内小中学校及び高等学校の児童・生徒による絵や習字、写真などの作品の展示発表を行うなど、幅広い参加をいただきました。
 当日は、未来を担う多くの若者をはじめ、市民の皆さま約400人が、平和について学び、考える、大変有意義な式典になったと実感しております。

 また、7月28日に開催しました、若手音楽家が技量を競い合い、発表の場となっている「あづみの新進音楽家公開オーディション」で、審査員から高い評価を得た安曇野市在住、出身の若手演奏家3組の声楽、ピアノソロによるホリデーコンサートを穂高交流学習センター「みらい」で12月22日に開催いたします。
 多くの皆様にご来場いただき、新進音楽家への温かい応援をお願いいたします。

 

 次に、図書館の魅力や親しみを伝えるため、市内穂高出身の絵本作家「まるやまあやこさん」に、キャラクターを制作していただきました。

 このキャラクターは、安曇野の豊かな自然を明るく照らす太陽のような存在「たんぽぽ」をモチーフにしています。たんぽぽの綿毛がまちじゅうに飛んでいくイメージから、この図書館から読書の輪が市全体に広がって欲しいと願いを込めました。
 このキャラクターに、市民の皆様に名付け親になっていただきたいと名前を募集したところ、子どもからお年寄りまで674点の御応募をいただき、「たんぽぽ」と「本(ほん)」を組み合わせた「ぽぽん」に決定しました。
 「ぽぽん」は、多くの皆様に図書館を知っていただき、更なる図書館の利用促進に繋げていくために、図書館事業の様々な場面に登場していきますので、是非、市民の皆様にも本に親しむ習慣を身につけてほしいと願うところです。

 

 生活環境に関するまちづくりの取り組みについて報告させていただきます。

 安曇野環境フェア2018を10月6日、7日の2日間、堀金総合体育館において開催しました。
 11回目を迎えた本年は、「緑を守る それは何?」と題し、「木」や「緑」をテーマに、第61回建築士会全国大会で最優秀賞を受賞された「長野県建築士会安曇野支部」による、松枯れ材を利用した2万個の積木をつかったイベントや、「安曇野里山材(さとやまざい)」の使い方を考えるシンポジウム、来年春開催の「信州花フェスタ2019」に向け「春の庭づくり」についてアドバイスを行う講座等を実施し、2日間で延べ1,800人が来場されました。

 また、国では、国土調査として、国土の実態を科学的かつ総合的に調査し、多様な地図や解説書を作成する調査を実施しております。
 その調査の中で、安曇野市は「水基本調査」として、地下水の情報を地図及び簿冊(ぼさつ)にとりまとめる「地下水の見える化調査」のパイロット地区に選ばれました。
 これは全国で1団体であります。
 この調査で「市民の地下水への関心の向上」のため、安曇野市の「地下水に関する基礎的な図面」「地下水の動きの理解向上として、図面・模型」、「水質マップ」、「安曇野の歴史や文化から引き継がれる生活と水の関わり」の図面等を作成いただき、出前講座及び学校での出前授業に活用したいと考えております。

 さらに9月定例会でも報告させていただきましたが、「平成30年度先進的な流域マネジメントに関するモデル調査」実施団体として、「安曇野市水資源対策協議会」が選ばれました。
 11月2日にこの調査のアドバイザー会議が安曇野市で開催され、アドバイザーである東京大学沖(おき)教授を始め、4名の先生方がわさび農家などを視察され、結果は来年3月の安曇野市水資源対策協議会におきまして報告されます。
 引き続き安曇野市の貴重な財産である水資源の保全・活用を進めてまいります。

 また、廃棄物の再利用等の取り組みについて報告させていただきます。

 市では現在、太さ8cm以下の剪定(せんてい)枝(し)を無料でチップ化し、雑草の抑制等に効果があり、希望者が自由に持っていける「緑のリサイクル事業」を行っています。
 しかし、剪定枝のうち一部は、廃棄物の野外焼却を禁止した「廃掃法(はいそうほう)第16条の2」の特例措置として認められているため、田畑や庭先等での野外焼却は依然として行われ、市に日々寄せられる煙や煤(すす)の苦情、洗濯物等への臭いの付着の苦情、火災への延焼や危険性及び不用心への苦情は、後を絶たず深刻なものがあります。

 このため、市では以前から剪定枝等の処理方法の見直しの検討を行ってまいりましたが、本年6月定例会で改正した「安曇野市廃棄物の適正処理等及び生活環境の保全に関する条例」に基づき、従来は処理困難物としていた太さ8cm以上の「木くず及び木質系粗大ごみ」を有料で受け入れることとし、本年10月から豊科リサイクルセンターにおいて開始致しました。
 これにより、「緑のリサイクル事業」では受け入れできない剪定(せんてい)木(ぼく)や木製の家具等の持ち込みが可能となります。

今回の事業の特長として、剪定枝のほかに「木質系粗大ごみ」など、いわゆる「木くず」についても燃料として使う「サーマルリサイクル」で行う事業としています。
 新潟県の企業において、燃料として利用してもらい、高温燃焼によるダイオキシン類を無害化することになっています。

 また、市から排出される廃棄物について、家庭系ごみは減少しているものの、事業系ごみの排出の増加が大きいことから、当面、事業者の皆さまが自ら持ち込むことのできる「古紙類(こしるい)」を、各リサイクルセンターにおいて家庭系と同様に受入れ、事業系一般廃棄物の減量と資源化を推進するものであります。
 「古紙類」の回収は、既に市内大型店舗等でスタンド回収しているものではありますが、事業者の皆さまにとっても出し易い環境が整うことは、収集運搬経費を抑えることができるなどのメリットがあるものと考えることから、各リサイクルセンターの利活用を期待するものであります。

 市にとっても、「古紙類」は、分別して束ねて出せば容易に資源化できることから、潜在的に可燃ごみに回っている事業系一般廃棄物を減量できるものと期待を寄せるところであります。
 このことは、当面「古紙類」の受入れ状況の経過を観察し、事業系一般廃棄物の減量と資源化を目的として、今後の受入れ可能な品目を検討していきたいと考えています。

 

 その他まちづくりについて報告させていただきます。

 来年、4月25日から6月16日までの53日間にわたって開催される「第36回全国都市緑化信州フェア」のサテライト及びスポット会場の準備につきましては、10月14日(日曜日)に国道147号バイパス拡張用地に、10月20日(土曜日)に拾ヶ堰じてんしゃひろば西の管理用道路において苗の植栽を行い、延べ117名の、親子連れなど、幅広い年代の皆さんからボランティア作業に、ご参加頂きました。

 また、三郷文化公園の円形花壇につきましては、10月29日から31日までの三日間で植栽が行われ、106種類、およそ8,500株の苗や球根が、ガーデンデザイナーの吉谷桂子(よしやけいこ)さんのデザイン、監修のもとで行われ、市民はもとより、県内の園芸愛好者のボランティア、延べ65名の皆さんに参加いただきました。
 中には、こちらに2泊して3日間参加していただいた長野市在住の方もいらしたと、聞いております。
 多くの皆さんのご支援に感謝し、春の暖かな日差しに映える色とりどりの花々の開花を、心待ちにしているところでございます。

 また、光城山1,000人SAKURA(さくら)プロジェクトでは、本年度も継続して桜の植樹を行いました。

 老木となった桜の樹勢をみながら計画的に植替えを進めることとし、この11月24日に70本の植樹を行い、平成26年度から実施した植栽本数は550本となりました。
 来年の春は、『街中(まちなか)での多彩な花、東を眺めれば光城山の桜』と、市民の皆様始め、多くの訪問者に美しい安曇野を楽しんでいただけるものと思います。

 

 最後に、高規格道路「松本糸魚川連絡道路」につきまして報告させていただきます。

 「Aルートの実現性」も含め、「地域の理解が得られるルート」となるように長野県に調査・再検討いただくよう、小松市議会議長、召田経済建設委員長の同席のもと、また、地元県議会議員の望月、寺沢両県議にも出席していただき、市長と議長による連名の要望書を11月22日に県に提出いたしました。

 これに対し、建設部長は「市からの要望を重く受け止め、真摯(しんし)に対応したい」と述べられ、事業の進め方について再考する考えを示していただきました。
 市としましても、県とともに、地域の皆様をはじめ関係者との協議、打合せを行い、事業の前進に向け連携を密にしてまいります。

 

以上、重点施策の取り組み状況などについて報告させていただきました。

 

 さて、本定例会に付議を予定している案件は報告事項1件、議案は条例の改正8件、補正予算3件、その他は公の施設の指定管理者の指定など36件で合計47件となります。
 条例改正では、公の施設の廃止に関する条例が5件、補正予算の内、一般会計の補正第4号は、ふるさと寄附金に係る返礼品経費の増額、耕地施設災害復旧事業の増額などによるもので、3億6,900万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ419億6,400万円とするものであります。

 

以上、よろしくご審議いただきますようお願いします。

 

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?