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市長あいさつ(平成31年3月定例会)

記事ID:0051112 更新日:2019年2月21日更新 印刷ページ表示

 皆さま、おはようございます。
 本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 本日、平成31 年安曇野市議会3月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、お忙しい中ご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。


 さて、平成30 年度も残り1か月余りとなり、また、30 年間にわたる平成の時代も終わろうとしています。


 平成の30 年間は大きな災害との闘いであったとも言えます。平成7年1月の阪神・淡路大震災、平成23 年3月の東日本大震災、直近では平成30 年9月の北海道胆振東部地震等、日本列島の各地に甚大な被害をもたらたしました。


 また、地球温暖化の影響か、近年では局地的な豪雨による土砂災害が発生したり、昨年の猛暑は災害に匹敵するとも言われました。


 安曇野市においては、幸いにも人命にかかわる大きな災害に見舞われることはありませんでしたが、昨年の猛暑への対策として、暑さから園児や児童を守るため、エアコンの設置を緊急に行うこととしました。


 本年度予定しておりました南穂高と三郷東部認定こども園の遊戯室へのエアコン設置は12 月に完了し、当初は来年度で整備を計画しておりましたアルプスと堀金認定こども園につきましては、計画を前倒しして今月中の竣工予定で工事を進めている状況です。


 さらに、未設置の認定こども園9園と穂高幼稚園の合計10 園の設計業務についても全て完了し、現在、平成30 年度中の工事発注に向けて準備を進めているところであります。


 小学校への冷房設備についても2月12 日に小学校10 校の実施設計が完了し、新年度から工事に着手できる準備が整ってきています。


 また、災害に迅速に対応するため、今月17 日の日曜日、午前8時に「糸魚川―静岡構造線断層帯を震源とする最大震度7の直下型地震が発生した」との想定のもと、職員の参集及び災害対策本部設置訓練を実施いたしました。


 昨年2月にも勤務時間内に災害が発生したとの想定のもと、係長以上による災害対策本部設置訓練を実施いたしましたが、今回の訓練では、自宅からの参集訓練も取り入れ、より実践的な訓練ができたものと実感しております。


 当日は、総務部長の指揮のもと、職員が参集してからの手順、災害対策本部の設置手順、さらに災害対策本部各班の任務分担表に沿って、災害情報の流れや対応要領について確認する訓練も併せて実施いたしました。


 今回は、予め指名した職員約120 人による訓練でしたが、今後も参集職員を都度変えながら同様の訓練を行い、全職員が訓練を体験することで、職員の災害対応力の向上に繋げていきたいと考えております。

 


 さて、平成30 年度は第2次総合計画の幕開けの年でありましたが、平成30 年度の当市の取り組みを振り返りたいと思います。
 総合計画における前期重点施策を中心に、その取り組みと成果について報告させていただきます。


 「健康長寿のまちづくり」に関してですが、生活習慣病の発症予防と重症化予防への取り組みを重点的に進めきております。


 特に市の健康課題である「糖尿病の合併症による人工透析患者の減少」を目指した取り組みでは、市の医師会との連携により受診勧奨や保健指導を実施しております。


 このほどまとまった平成29 年度の特定健診における糖尿病の検査結果によりますと、特定健診が開始された平成20 年度と比べ、「正常の方の割合」が17.1%から32.8%と倍近く増加しました。さらに、治療中の方で「合併症
を起こす危険のある方の割合」は66.1%から36.3%へと約30 ポイント減少するなど、成果がでてきております。


 これからも、健診結果から、必要な方への受診勧奨と食や運動をはじめとした生活習慣の改善につながる保健指導を進めてまいります。

 


 次に「活力に満ちた産業があるまちづくり」に関してでありますが、


 農業振興策の一つである荒廃農地の再生では、市内の耕作放棄地は平成24年度の67ha をピークに年々減少してきており、農業委員会の現地調査によると平成30 年度は32ha と過去最低になりました。


 2月6日には、荒廃農地の再生に積極的に取り組んでいる「明科地域の農業を守る会」が、県主催の「平成30 年度遊休農地活用功績者表彰」において、最高位の県知事賞を受賞されました。
 近年の活動実績が認められたことは大変喜ばしく、今後さらなる活動を期待するものであります。


 また、再生地の明科天王原で栽培されているワイン用ブドウの活用では、今後「北アルプス・安曇野ワインバレー特区連絡協議会」を大町市、池田町とともに立ち上げ、秋の合同ワイン祭り開催に向けて検討をしていく予定で
あります。


 林業の振興に関係する安曇野市里山再生計画、愛称「さとぷろ。」は、本年度で4年目となりますが、具体的な5つのプロジェクトを進めているところであります。


 その中でも「さとぷろ。学校」、「里山市」、「ハンターと歩く里山」などは、すでに定着した取組となっており、今後も引き続き市民や関係者等と連携し、取組を推進していきたいと考えております。


 この計画は、来年度で第1 期計画期間の5年間が終わりますが、これまでの取組の評価、点検をしながら、次期の里山再生計画に引き継いでいきたいと考えております。


 なお、3月9日に本年度の「さとぷろ。」の取組など発表する「さとぷろ。フォーラム」を市役所4階会議室で開催しますので、多くの皆さんの御来場をお待ちしております。

 


 次に観光関係ですが、交流人口の拡大と地域経済への波及を高めるとともに、健康長寿日本一を目指す取組みの1 つであります「信州安曇野ハーフマラソン」につきましては、第5回記念大会を6月2日に開催することを決定し、先月1月12 日からエントリーの受付けを開始しました。
 ファミリーランの部は14 日に、またハーフマラソンの部は21 日に定員に達し、受付を終了いたしました。


 前回大会より順調にお申し込みをいただいているところであり、「信州安曇野ハーフマラソン」の魅力が、益々高まってきているものと感じております。
 日本一のハーフマラソンを目指し、より充実した大会になるよう盛り上げてまいります。


 また、2月12 日から大会ボランティアの募集を開始させていただいておりますが、昨年同様に、市民の皆様やボランティア、関係各機関等様々な皆様にご協力とご支援をお願い申し上げます。


 長峰荘につきましては、民間譲渡にむけて1 月25 日から市のホームページに譲渡条件等募集要領を掲載しており、2月12 日には現地説明会を行い、2月18 日から2月26 日までを応募申込みを受付期間としております。

 


 次に「豊かな人を育むまちづくり」の取り組みについて報告させていただきます。


 各学校現場を視察し、児童生徒の皆さんの様々な発表や意見に耳を傾ける「ようこそ市長さん」を本年度から始めさせていただきました。


 昨年11 月20 日に三郷中学校、今月8日には豊科南小学校を訪問させていただきましたが、三郷中学校では昨年、広島平和記念式典に参加した生徒からの報告やいじめを許さない取り組みなどの発表があり、常に仲間を大切にし、相手を思いやる活動に取り組んでいることをお聞きしました。


 また、豊科南小学校では、6年生の児童による介護施設入所者との交流を通じ、お年寄りにもっと優しくしていく気持ちが高まったことや戦争と平和の学習を通じ、平和への強い思いが生まれたことなどについて発表してもらいました。


 安曇野市の宝である子どもたちの純真な思いや素直な意見を聞く中、大変嬉しく、また頼もしく感じるとともに、今後も様々な教育環境の整備に向け、意を注いでまいりたいと考えております。


 スポーツ面では、昨年6月3日、有森裕子さんに「スポーツ大使」へ就任していただき、1月14 日にはスポーツ大使就任記念事業として「有森裕子ランニング教室」を穂高総合体育館で開催いたしました。


 この教室は、3月に行われる「子ども駅伝」に参加を希望する市内小学生を対象に開催いたしましたが、来年度は「信州安曇野ハーフマラソン大会5周年」を記念する催しとして、ハーフマラソン大会に出場予定の市民の皆さんや高校・中学の指導者等を対象に、大会に向けてのトレーニング方法などを学ぶ教室として開催したいと考えております。


 2020 東京オリンピック・パラリンピックや国体の長野県開催を控え、市民の皆さんがスポーツに親しむ環境づくりを行ってまいります。


 交流活動を通じた人づくりでは、現在、穂高支所内にあります市民活動サポートセンターを4月から本庁舎のまちづくり推進課内へ移設することとしました。


 本庁舎は多くの市民が来庁されることから、より多くの皆さんが市民活動や協働の取り組みに触れる機会を設け、まちづくりへの興味・関心を高めていただきたいと思います。


 また、各団体などの活動内容を整理し、他の団体の抱える課題の解決につながるような情報を提供し、活動がより活発化するようなコーディネート機能を強化していきます。

 


 次に生活環境に関するまちづくりの取組みについてでございますが、本年度、安曇野市水環境基本計画・行動計画推進のための「先進的な流域マネジメントに関するモデル調査」に関し、11 月にアドバイザー等の皆様から地下水保全の問題解決に向けた助言や意見交換を行ってきました。
 3月には水循環施策の動向等の報告をいただく予定となりました。


 また、国土交通省の国土調査として、地下水の流動経路などの多様な地図や解説書を作成する「地下水の見える化調査」のパイロット地区に全国の中から選ばれ、この3月には地図等の作成が完了する見込みとなっています。
 今後、これを地下水講座・授業などに活用し、「水は市民すべての共有財産であり、資源であることの意識の高揚と節水の推進」を図ってまいります。


 空き家対策として「安曇野市空家等対策計画」に基づき、本年度、危険な空き家、利活用が可能な空き家等、全ての空き家の実態調査を行ってきておりますが、1月末現在、情報収集、現地調査は終了し、1,145 戸の空き家を確認しました。


 まだ状態が不明な空き家もありますので、さらに調査を進め、3月中には最終報告をさせていただくとともに、空家管理台帳作成、データベース化を完了させたいと考えています。


 穂高広域施設組合の新ごみ処理施設につきましては、本年度4月当初に建設工事請負契約を締結し、現在は建築確認申請も受理され、いよいよ着工の段取りへと進んでまいりました。
 明日2月21 日には、現地において起工式を開催する運びとなっております。


 この施設の特長としては、事業者の技術提案により国内有数の高効率発電施設と優れた燃焼効率を持つ焼却炉を有し、焼却灰排出量の低減と安全・安心で安定した適正なごみ処理が期待できる高性能な施設となっています。


 また、管理運営についても信頼性、安定性、継続性を考慮して事業が遂行できるよう20 年間の契約としています。


 新ごみ処理施設は、平成32 年10 月頃に建物が完成し、性能試験等の規格能力検査を経て、平成33 年2月末の竣工を目指します。


 このようにごみの焼却については、高度な施設が完成する予定ですが、市民の皆さんには正しいごみの分別方法や収集のルールを知っていただき、また、減量化に努めていただくことも必要です。
 現在の「家庭用 資源物・ごみ 出し方の手引き」は、平成26 年度に発行したものですが、「木くずのサーマルリサイクル事業のご案内」や「2歳未満の乳幼児の紙おむつの排出に係る燃えるごみ指定袋の交付事業のご案内」、「スマートフォンやタブレット端末を使った資源物・ごみ分別促進アプリケーションソフト配信のご案内」など、新しい制度や情報を盛り込んだ「2019
年度 改訂版」を発行します。


 2月下旬から3月上旬にかけて各ご家庭にお届けしますので、ごみ処理制度等への理解を深めていただきたいと思います。

 


 次に都市環境に関する取り組みについて報告させていただきます。
 地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」につきましては、昨年11 月22 日に市長と議長の連名で要望書を県建設部長に提出し、部長からは「地域のご意見を取りまとめた上での要望であり、要望書を重く受け止め、真摯に対応したい」と回答がありました。


 これを受け、県では2月4日、5日、8日に新設区間・現道活用区間の関係9区を対象とした説明会を開催し、これまでのBルートを主眼とした説明ではなく、複数ルート案を検討し、段階を踏む過程の中で地域の皆様と意見交換を行い、地域の理解が得られるルートを選定していくとの姿勢を示しました。


 市としましても、県とともに、地域の皆様をはじめ関係者との協議、打合せを行い、事業の前進に向け連携を密にしてまいります。


 第36 回全国都市緑化信州フェアについては、開幕まで64 日となりました。
 より多くの皆さんに本市にお越しいただいて、北アルプスの麓に広がる安曇野の春の田園風景を満喫しながらフェアを楽しんでいただきたいと思います。


 サテライト会場となる「三郷文化公園体育館」の大規模改修工事も2月28日に竣工となります。


 工事期間中は、ご不便をお掛け致しましたが、西北に隣接する駐車場の舗装工事も竣工となりましたことから、全国都市緑化信州フェアにもご利用いただけますので、是非、多くの皆様にご来場いただきたいと期待するものです。

 


 次に水道事業について報告させていただきます。
 水道料金については、12 月17 日に安曇野市上下水道事業経営審議会から「安曇野市水道事業における適正料金の在り方とその適用時期」の答申を受け、これを広く市民の皆様に周知するため、1月に市民説明会を5会場で12回にわたって開催しましたが、おおむねご理解をいただけたものと感じております。


 水道料金の統一は、合併協議や合併後の運営審議会等でも検討されてきたところですが、地域格差が大きかった施設の改修、改善を進めてきたことや安曇野市水道事業の一本化を行ったことなど、一定の環境整備が図られましたので、答申の内容に沿って料金統一を行い、地域間格差の解消を実現したいと考えています。


 以上、平成30 年度の各施策の主な取り組み状況などについて報告させていただきました。

 


 さて、本定例会に付議を予定している案件は条例の改正34 件、補正予算11 件、当初予算13 件、その他10 件で合計68 件となります。


 条例改正は、消費税の改定に伴う使用料等の改正が主なものになります。


 補正予算は、決算を見据えた補正となります。


 当初予算は一般会計で411 億5,000 万円の予算案を提出させていただきました。


 本年度は予算編成等における新たな試みとして、実施計画の策定と予算編成を同時並行で行いました。

 まず、実施計画においては12 月議会でも報告させていただいたとおり、行政評価を基に積極的に強化すべき12 施策、最適化に向け見直すべき3施策を「重点化施策」として位置づけ、「ひと・かね・知恵(工夫)」を集中的に投下し、短期間で効果が創出できるように目標を定めました。


 予算編成では、この重点化施策との整合を図り、かつ財政計画における財政規模を反映するため「一般財源枠配分」を行い、前年度の当初予算踏襲型の予算編成からの脱却を図ると共に「行財政のスリム化」に取り組むという予算編成方針を掲げ、編成作業を進めてまいりました。


 これらにより選択と集中によるメリハリのある予算となり、短期的な効果創出が期待できるととともに、中期的な健全財政運営を行うための道筋ができたものと考えております。


 12 の強化施策は、(1)健康づくりの推進、(2)高齢者福祉の充実、(3)出産・子育て支援の充実、(4)安曇野ブランド発信の強化、(5)水環境の保全・強化・活用、(6)景観の保全と育成の推進、(7)良質な住環境の整備、(8)移住・定住の促進、(9)学校教育の充実、(10)生涯学習の推進、(11)スポーツ活動の充実、(12)交流活動の推進であります。


 最適化施策は、1⃣防災体制の充実、2⃣農業の振興、3⃣観光の振興の3施策となります。


 (1)健康づくりでは、自転車活用による健康づくり実証実験を行います。これは活動量計を用いて体力測定等を行い、自転車走行による健康な体づくりを目指すものです。


 (2)高齢者福祉の充実では、「アクティブシニアがんばろう事業」の拡充を行います。


 (3)出産・子育て支援の充実では、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援体制として、「産婦健康診査」を新たに導入します。


 産婦健康診査は、国において、出産後間もない時期の産婦を対象に、産後うつの予防や新生児への虐待予防等を目的として創設された健診で、市では受診票を交付し健康診査費用の助成を行うもので、4月からの開始を予定しています。


 また、ファミリーサポート事業の充実と自然保育の更なる推進と充実を進めてまいります。
 ファミリーサポート事業につきましては、ひとり親や低所得世帯の方々にも、安心して子育てをしていただけるよう、利用料金の1/2を助成するなど、経済的負担の軽減を図り、利用しやすい制度とします。


 信州型自然保育につきましては、豊かな自然環境を活かした自然保育を積極的に取り入れ、その取り組み内容を市内外へきめ細やかに情報発信することにより、安曇野市として自然保育のトップブランドを確立し、子育て世代の移住・定住にもつなげていきたいと考えております。


 (4)安曇野ブランド発信の強化では、安曇野産品の海外販路拡大を行う初期事業に対しての支援や天蚕センターを拠点とした天蚕に関する情報発信の拡充を行います。


 また、2年間を費やした「お船祭り調査」報告書の刊行を通して、お船祭りの歴史を市のブランド力強化に役立てていきたいと考えています。


 (5)水環境の保全・強化・活用については、本年の取り組みを踏まえた上で、新たな地下水涵養施策の確立と展開の準備を行います。
 また、併せて2022 年度の資金調達開始に向け、資金調達の手法等を研究・調整し、地下水の安定的な確保体制を目指していきます。


 (6)景観の保全と育成の推進では、明科駅周辺整備として実施している都市再生整備計画事業を進め、サインガイドラインに従った情報案内板の整備を行います。


 また、全国都市緑化信州フェアとも連携し、緑のまちづくりを進めます。


 (7)良質な住環境の整備では、空家管理台帳をもとに、所有者に対する空き家バンクへの登録誘導により、空き家の適正管理や利活用を図り、特定空家の発生を防止するとともに移住の促進にも繋げていきたいと考えております。


 また、平成30 年度において耐震診断の促進を行い、過去最高の300 件の診断を実施しましたが、耐震診断を実施後、耐震改修の必要がありながら改修を行っていない住宅もありますので、所有者に対して耐震改修を促し、市民の住宅に関する安全性を高めていきます。


 (8)移住・定住の促進では、しごと創出事業としまして、ICTを活用した柔軟な働き方であるテレワーク事業を推進します。
また、「地域未来投資促進法」を活用した新たな産業集積地の造成を実現し、就労環境の拡大による移住希望者の就業先の選択肢の拡大を目指します。


 (9)学校教育の充実では、冒頭でも触れましたが、小学校への冷房設備を整備し、暑さから児童生徒の命と健康を守るとともに、集中力を高めることで学力向上はもとより、児童会活動などの活性化も期待します。


 また、大規模改修などの実施により、教育環境の充実を図ってまいります。


 (10)生涯学習の推進では、4か月児のブックスタート事業に加え、2歳児に絵本を配布する「セカンドブック事業」を新年度から実施し、この事業を通して、親子とのコミュニケーションを深め、家庭での読書習慣の定着と図書館の利用促進を図ってまいります。


 (11)スポーツ活動の推進では、新総合体育館建設事業について、昨年12 月27 日に基本設計委託業者である、大建・エーアンドエー安曇野市新総合体育館建設設計共同企業体に対し、実施設計業務を発注したことから、本格的な建設工事に取りかかることになります。


 なお、これに先立つ用地取得において、約5カ月の遅れが生じたことにより、工事請負等の契約が本年4月以降となることが確実となり、消費税率は10%の適用を受けることとなりました。


その結果、総事業費につきましては、実施計画書に記載のとおり、当初予定していた38 億円に対して、消費税率引き上げによる増加分6,500 万円を加えた38 億6,500 万を見込んでいるところであります。


 (12)交流活動の推進では、ハーフマラソンの第5回を記念した特別企画として、「信州安曇野田んぼアート」が計画されており、6月2日の田植えイベントには、特別ゲストとして中村勘九郎さん、スポーツ大使の有森裕子さんにも参加いただく予定です。


 さらに、ホストタウン連携事業として、前日の6月1 日には、中村勘九郎さんと有森裕子さんによるトークショーの開催も計画しています。


 また、東京2020 オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業として、昨年、オーストリア・カヌー選手の招へいを行ったところですが、こうした交流を継続させるため、本年9月に友好都市のクラムザッハを公式訪問し、オリンピックの応援を一緒に行えるように要請したいと思います。


 また、この行程の中でオーストリア・カヌー連盟へも訪問し、オリンピック後の親睦・交流についても要望していきたいと考えています。


 1⃣ 最適化施策である防災体制の充実では、地域の方々が一丸となり、「自分たちの地域は自分たちで守る」という「自助・共助」の精神のもと、「防災組織支援事業」を掲げ、地区防災計画の早期整備の必要性や重要性について、一層の周知・啓発を進めると共に、地区防災計画の整備に向け、積極的に支援をしてまいります。


 2⃣ 次に農業の振興では、国が進める「国土強靭化」の取り組みによる施策として、農業水利施設のインフラ長寿命化個別施設計画の策定に着手します。
 これは、市内の農業水利施設について機能診断等の調査を行い、これを基に個別施設計画を作成し、施設の長寿命化や維持費用の縮減・平準化を図るものです。


 3⃣ 次に観光の振興では、交流活動の推進でも紹介した信州安曇野ハーフマラソンや新たな観光イベントとなる信州安曇野田んぼアートを通じ、また、シェアサイクル事業の充実等により観光客の拡大を図ります。


 以上、平成31 年度一般会計予算について、概要を説明させていただきました。


 その他産業団地造成事業特別会計では、先ほども説明しました「地域未来投資促進法」を活用した産業団地造成に係る基本設計や実施設計経費を計上させていただきました。


 また、下水道事業会計では、より効率的な経営を目指し、明科地域の公共下水道及び農業集落排水処理場5か所を、県が管理する犀川安曇野流域下水道へ統合するための関係予算を計上させていただいております。


 なお、その他の議案は「安曇野市まちづくり計画(新市建設計画)の変更について」などとなります。


 以上、大変、多くの議案を提出させていただきましたが、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

 

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