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市長あいさつ(令和元年9月定例会)

記事ID:0055702 更新日:2019年8月26日更新 印刷ページ表示

 皆さま、おはようございます。

 本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 本日、令和元年安曇野市議会9月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、お忙しい中ご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 

 挨拶の冒頭ではありますが、本定例会に先立ち、8月13日付で市議会に対して、総務部長名で部長会から提出させていただきましたお願いの件について、若干触れさせていただきます。

 お願いの趣旨は、市民の皆さまからのご意見やご質問に対して議会審議を経て明確にお答えすることで、行政としての説明責任を果たし、開かれた市政運営に努め、市民の皆さまの負託に応えたいとしたものでありました。残念ながら一部報道では「地域の要望 議会で扱うべきか疑問」、「安曇野市注文 議会反発」という見出しで記事が掲載されました。

 お願いの趣旨からかけ離れた内容の記事に対しては、総務部長より問い合わせを行い、私からも真意を伺いました。

 また、21日に行った市長記者会見の際にも、報道機関の皆さまには公平・中立な立場での対応をお願いするとともに訂正も申し入れたところでございます。

 行政といたしましては二元代表制のもと、今後も引き続き議員各位や市民の皆さまの声を直接、あるいは、議会審議を通じてお聞きし、地域の要望は、しっかりと受け止めてまいりますので、市民の皆さま、議員各位にはご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 さて、昨年の猛暑とは対照的に、本年は梅雨の日照不足による作物への影響が懸念されましたが、梅雨明け後の好天によりまして稲穂も出揃い収穫の秋となりました。今後の台風等による被害が心配されますが、作柄には大きな影響はなさそうだとのことで安堵しているところございます。

 また、既にご承知のとおり大変喜ばしいニュースがございました。

 第61回長野県消防ポンプ操法及び第28回ラッパ吹奏大会が7月28日、飯田市で開催され、小型ポンプ操法に出場した穂高有明の第11分団が、出場13チーム中、市発足以来初となる優勝を勝ち取りました。また、ラッパ吹奏は、7位と健闘しました。
 各部門の指揮者・隊員の最高得点上位者を表彰する個人賞には、小型ポンプ操法に出場した第11分団1番員の耳塚弘樹団員が受賞しました。

 全国消防操法大会は、隔年度開催であり、本年度の全国大会はございませんが、来年度の長野県出場枠は、小型ポンプ操法とのことであります。今後、操法技術の一層の向上に取り組んでいただきたいと思います。

 

 加えて、好天に恵まれ、市内で行われましたイベントも多くの人出で賑わいました。

 本年初めての開催となる「信州安曇野田んぼアート」は、6月15日の展望台オープン以来、8月18日現在、4万人を超える皆様に県内外からご来場いただいております。7月に入って稲が成長し、絵画のような素晴らしい出来ばえとなりました。9月末までの展望台開業期間中に、ぜひ多くの皆さんにご覧いただきたいと思っております。

 また、各地域においては、第40回あづみ野祭り、第36回信州安曇野わさび祭り、第34回ふるさと夏祭りなど恒例の夏祭りが開催され、多くの市民の皆さんに参加をいただき大変盛況でした。

 8月14日には、安曇野の夏の風物詩として定着している「安曇野花火」が開催されました。第13回となる本年は、「令和に刻む、新しい安曇野の夏」と題し、令和元年にふさわしく約1万2千発の色とりどりの花火が夏の夜空を彩りました。

 県内外からの観光客を含め、25,000人の人出となり多くの観客を魅了する大イベントとなりました。

 さらに、8月24日には本年で4回目のホール開催となります第29回信州安曇野能楽鑑賞会を、豊科公民館ホールにおいて開催しました。お集まりいただいた皆さまには、稚児役に大勢の市内の子どもたちが出演した「鞍馬天狗」などの公演を満喫していただきました。

 いずれのイベントも、実行委員会の皆さまや地域の皆さまのご協力により運営できましたこと、また多くの企業の皆さまにご協賛等を賜りましたことに、深く感謝と御礼を申し上げます。

 

 さて、9月定例会に際し、市政の取り組み状況等について、実施計画策定方針等に掲げた重点化施策を中心にその概要を報告させていただきます。

 

 はじめに「健康づくりの推進」です。

 昨年度策定しました「安曇野市自殺対策計画」の推進につきましては、その一環として8月21日発行の「広報あづみの」で特集を組ませていただき、市の自殺対策計画と、学校や企業・支援者などにおける取組を紹介させていただきました。

 自殺対策につながる「いのちとくらしの相談窓口一覧」を本庁舎や各支所、関係機関へ設置・配付し、活用につながるよう周知をしております。8月23日には、長野県との共催で自殺予防のための「こころ・法律・仕事の なんでも相談会」を当市で行うなど、「誰も自殺に追い込まれることのない安曇野市」を目指し取組を進めているところでございます。

 また、歯科口腔保健条例に基づき、認定こども園の年長児や小中学校においてフッ化物洗口を推進しております。その結果、平成30年度の12歳児の虫歯数が平均0.34本と安曇野市となって以降最少で、全国平均の0.7本、県内平均の0.6本を大きく下回り、県内最少レベルとなり成果が上がってきております。

 

 次に「出産・子育て支援の充実」です。

 新築中の明科南認定こども園につきましては、令和元年12月のしゅん工を目指しており、計画通り工事が進んでいます。また、本年6月定例会で契約議決をいただきました、穂高認定こども園の大規模改修工事は、現在、給食棟の基礎工事と併せて屋根の補修工事等を進めています。

 今後も安全を第一に、特に穂高認定こども園については園を運営しながらの工事となりますので、細心の注意を払いながら進めてまいります。

 なお、この10月から全国で始まる幼児教育・保育の無償化への取り組みとして、本定例会へ、関係条例の改正案、補正予算案を上程させていただいておりますので、ご審議の程をお願いいたします。

 

 次に「安曇野ブランド発信の強化」です。

 平成28年度から農商工等連携モデル事業として取り組んできた地元産ホップと大麦、地下水を用いたクラフトビールの醸造ですが、昨年の商品化に続き、さらに発信力を高めるため生産者と醸造者との連携強化に向け、産業支援コーディネーターを中心に安曇野産ホップの新たな販路拡大により「安曇野ブランド品の確立」に取り組んでまいります。

 

 次に「水環境の保全・強化・活用」です。

 去る8月5日、国土交通省で開催された「令和元年度水資源功績者表彰式」において、石井啓一国土交通大臣より表彰を受けました。

 この表彰は、水資源の開発、利用及び水源の涵養等、水資源行政の推進に関する組織的かつ永続的な活動に努め、その功績が特に顕著な団体または個人に対し行われます。

 市がこれまで地下水や水循環など水資源に関する調査研究を行い、市民や事業者の皆様と協働して水資源の保全に係る活動を長年にわたり実施してきた功績が認められたものです。

 今回の表彰を受け、先人から受け継いできた豊かで恵まれた安曇野の水環境を、引き続き市民、事業者の皆さまとともに次世代に引き継いでまいります。

 

 次に「移住・定住の促進」です。

 本年度、第1回目となる「夏の安曇野暮らしセミナー」を7月14日に東京都武蔵野市の市民会館で開催しました。当日は、都内を中心に20組32名と大勢の皆さんに参加いただき、安曇野市の紹介のほか、仕事や不動産・住宅などに関しての説明や個別相談を行いました。

 8月24日、25日には、県外の皆さんに安曇野市を訪れていただき、移住者の住まいや経験談を聞いていただく「夏の安曇野体験会」を開催しました。首都圏を中心に10組18名が参加されました。

 また、秋には、東京都ふるさと回帰支援センターで「安曇野暮らしセミナー」を、さらに、「冬の体験会」の開催も予定しており、多くの皆さんに移住していただけるよう取り組んでまいります。

 

 次に移住・定住とも関わりの深い「しごと創出事業」です。

 市内製造業事業者の経済活動を支援する助成事業として、設備投資や、空き工場活用、人材育成に係る事業等7事業 延べ46事業者に対し1億6,600万円余の補助金を、また、空き店舗等を活用した「しごと創出事業」には、38店舗 1,600万円余の補助金を交付決定しました。活力ある産業振興を図るため、市内事業者の育成に努めてまいります。

 

 次に「学校教育の充実」です。

 8月7日に本年度第1回の総合教育会議を開催し、市内小中学校のスマートフォン等電子メディアの利用における課題と対策について、教育長、教育委員の皆さんと意見交換をさせていただきました。

 一部の小学校においてアンケート調査を行ったところ、小学校入学前からインターネットを使い始めている子どもは17.3パーセントにのぼるなど、低年齢化とともに、スマートフォン等を巡るトラブルや心身に及ぼす影響等について報告を受けました。

 会議では、スマートフォン利用について、あらためて市内全小中学校にアンケート調査を行い、全体の状況を把握した上で、行政と保護者等が連携しながら必要な対策を講じていくことになりました。

 また、市教育委員会では、夏休みの期間中に、体験的な活動をしてもらおうと、市内小学4年生・5年生を対象とした「小学生夏休み企業見学」を8月20日、22日の2日間実施しました。

 市内企業の皆さまにご協力をいただき、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズと株式会社デンソーエアクール穂高本社工場、日本電熱株式会社と株式会社ゴールドパックあずみ野工場を見学させていただきました。

 世界に誇るべきものづくり産業に取り組んでいる企業の姿を通じて、将来、安曇野で自分の力を発揮してみたいと考えてもらえるような人づくり、そして地域に愛着と誇りを持った「たくましい安曇野の子供」の育成に取り組んでまいります。

 

 次に「スポーツ活動の充実」です。

 市民の皆さんが、スポーツを通じて交流と連携を深める「安曇野市民スポーツ祭」を6月30日に穂高会館で開催しました。

 本年度は、第10回記念事業として、安曇野市に移住予定の柔道家、篠原信一さんと松山三四六さんによるアスリート特別講演会を開催しました。

 二人の絶妙な掛け合いに会場は大きな笑いに包まれ、聴講された約500人の皆さんには大変好評でした。

 また、大勢の方にスポーツに親しんでいただける企画として、子ども向けのボールゲーム、ボッチャ、女性を対象とした自分磨きレッスン、健康チェック等、様々なイベントを開催し、延べ約3,000人と大変大勢の方に参加いただきました。

 スポーツを通じて楽しいひと時を過ごしていただけたと感じております。

 

 7月31日には、2027年に開催される「第82回国民スポーツ大会(国体)」の長野県準備委員会第3回総会で、国体競技会場の2次選考分が承認され、安曇野市は少年女子6人制バレーボールとウエイトリフティングの競技会場地として内定されました。

 バレーボールについては、松本市、大町市との共同開催で、開催施設としては、今後建設する新総合体育館を予定しております。
 また、ウエイトリフティングについては、全種別を三郷文化公園体育館で開催する予定となっております。

 国体の開催が、スポーツに親しむ契機となり、スポーツ振興を通じて交流人口を増やし、健康長寿や協働のまちづくりにつながりますとともに、安曇野市からぜひとも国体選手が輩出されますよう期待しております。

 

 なお、会場となる新総合体育館の建設につきましては、去る5月7日に入札公告を行い、総合評価落札方式による一般競争入札での施工者決定に向けて作業を進めております。
 現在は、入札参加業者が提出した「技術提案書」等を、総合評価審査委員会において審査を行っており、9月上旬には落札候補者が決定する予定です。

 なお、本定例会に追加議案として提出させていただく予定でございます。

 

 次にホストタウン事業です。

 東京2020オリンピックを1年後に控え、カヌーの魅力発信を目的に8月4日、カヌー競技が行われる東京都江戸川区で、「カヌー・スラロームシンポジウム2019in江戸川区」が開催されました。このシンポジウムに先立ち、カヌー競技会場となるカヌースラロームセンターと新左近川親水公園カヌー場を視察し、オリンピック開催を改めて実感いたしました。

 このカヌー競技への興味・関心につなげ、ホストタウンとして市全体の応援機運の醸成を図るため、8月から9月にかけて、市内在住の小学5年生から6年生を対象にカヌー体験教室を開催しています。児童37名が申し込みをしており、オリンピック正式種目であるカヌー競技に興味を持つきっかけとなることを期待するとともに、オーストリアカヌー連盟との連携を図りながらホストタウンとして準備に万全を期してまいります。

 

 次に「交流活動の推進」についてです。

 8月5日・6日、市内中学生の代表が広島平和記念式典へ参加いたしました。

 多くの中学生に平和の大切さ、命の尊さについて考えていただきたいとの思いから昨年に引き続き、各学校から4人、合計28人の生徒を派遣しました。

 

 式典では、昨年の「平和のつどい」に参加いただいた皆さんから「平和への願い」を込めて折っていただいた千羽鶴を、2歳で被爆し、小学校6年生で亡くなられた、佐々木禎子さんを偲んで建てられた「原爆の子の像」に捧げさせていただきました。

 過去に起きた戦争の悲惨さを実際に見る機会を通じ、命の大切さと平和について学び、考え、行動することで、平和に対する意識の高揚が図れたものと思います。

 なお、広島平和記念式典に参加した生徒が、各中学校に戻って全校生徒に広島での体験や平和の大切さを伝えていく機会を設けていただくよう、教育委員会を通じて各中学校に依頼いたしました。

 また、11月30日には、広島平和記念式典へ参加をした中学生の作文の発表や平和に関する展示発表などを行う「安曇野市戦没者追悼式並びに平和と人権のつどい」を豊科公民館ホールで開催します。

 平和や人権について改めて考える機会でありますので、ぜひ大勢の市民の皆さまに参加いただきたいと思います。

 

 次に「防災体制の充実」です。

 市総合防災訓練を、9月1日に防災広場を主会場として実施いたします。

 市民の皆さまを対象とした「シェイクアウト訓練」や、主会場では、自主防災組織を中心に「初期消火訓練」、「検索・救出・搬送訓練」など、より実践的な訓練を行い、災害時の対応力や防災意識の向上を図ります。

 また、松本広域消防局と安曇野市消防団が連携して行う訓練のほか、体験コーナーや特殊車両の展示等も行います。本庁舎では、3市5村と、医療機関とが連携した「松本広域圏合同医療救護訓練」なども行われます。

 このほか、豊科交流学習センター「きぼう」では避難所運営訓練が、堀金総合体育館サブアリーナでは福祉避難スペース設置訓練、また、穂高健康支援センターでは医療救護活動訓練が行われる予定です。

 各家庭での防災対策や、災害から身を守るための行動について考えていただく機会として、市民の皆さまの積極的な参加をお願いいたします。

 

 次に「農林業の振興」です。

 「第2次農業・農村振興基本計画」では、「体験や観光を取り入れた農業経営の推進」を掲げ、具体的な取り組みの一環として農家民宿を推進しています。

 都市の中高生などを対象に、都会では感じられない自然の雄大さや時間の流れ、そして食の大切さや感謝の気持ち等、農家の日常を通じて感じてもらう体験を、受け入れ農家が提供していますが、5年目の本年度は、前年度より3校多い14校となりました。

 生徒数は、339人多い1,352人の予定で、この中には海外からの学生の受け入れも含まれており、7月末現在では11校の受け入れが無事終了しました。

 受け入れ体制については、受け入れ農家で組織している「農家民宿連絡協議会」の会員73戸の皆さんにエネルギッシュに対応をしていただいており、生徒の皆さんや先生から好評をいただいております。

 なお、この事業は、観光誘客にもつながることから事業対象の拡大、推進体制等を観光協会と連携し、検討しております。

 また、荒廃農地の解消については、この度、明科天王原で栽培されたブドウで醸造されたワインが、「日本ワインコンクール2019」の欧州系品種(赤)部門において銅賞を受賞されました。

 「明科地域の農業を守る会」の皆さんにより荒廃農地、約10ヘクタールが解消し、私もブドウ苗の定植に参加させていただきましたが、大変喜ばしい限りであります。

 今後、信州ワインバレー構想のもとワイン産地として、農業の活性化を図ってまいります。

 

 次に、野生イノシシによる豚コレラウイルス感染の危惧について、県内では8月22日現在、死亡または捕獲された野生イノシシ237頭に対し豚コレラ検査を実施し、71頭が陽性となっております。

 近隣では、松本市(奈川地区)と塩尻市(西条地区)で発見された死亡イノシシに陽性の検査結果が出ています。

 陽性となった野生イノシシの発見場所から半径10km圏内にある養豚農場は監視対象農場となりますが、この圏内にある塩尻市の2戸の養豚農場の養豚を検査した結果、感染は確認されていません。

 

 ウイルスの拡散防止対策として長野県においてイノシシの経口ワクチンの散布が行われていますが、市内での豚コレラの発生を絶対に防止する立場から、市としましては、養豚農家等に対し、長野県との連携の下でイノシシの「侵入防止柵」「防除ネット」等の設置および消毒用の消石灰の散布を養豚農家へ働きかけております。

 なお、これらの対策に係る費用のうち「侵入防止柵・防除ネット」の設置費は、国・県が実施する補助事業の補助残を緊急性に鑑みて予備費充用で、消石灰は、県の無償配布で不足する購入費に12月補正で助成対応し、農家負担の軽減を図りたいと考えております。

 

 次に、再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業の採択についてです。「森林環境譲与税」の配分が本年度から開始され、これを原資として実施する市町村主導による森林整備が推進されることから、今まで以上に森林整備により搬出される木材の有効活用と地域における木材利用の中で、木質バイオマスとしての利用を検討することが求められております。

 今回、森林整備で搬出された木材を、チップボイラー等への熱利用として活用できないか検討するため、環境省所管の再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業へ公募申請を行い、7月24日付けで採択となりました。

 全国221事業者が応募し94事業者が、県内では当市のほか、松川町、大桑村、上松町、飯綱町が採択されています。

 本年度の調査費用等に対して、全額補助金が交付されることとなり、森林の資源量、森林整備による木材搬出量、チップの流通・加工体制を調査し、具体的にどのような施設で熱利用が実現できるのか、まずは公共施設でのチップボイラー導入を視野に入れ詳細に調査を行います。

 

 次に「観光の振興」です。

 観光の二次交通の充実を図るシェアサイクル実証実験事業ですが、2年目を迎えた本年度は、車両を50台、サイクルポートを池田町、松川村まで拡大し16か所で検証しています。昨年度に比べ、利用率が増えており、一定の効果が出ているところです。

 今後は、周遊滞在型観光の促進に向け、GPSの運行データ等をもとにモデルコースの設定や既に実施している松本市への相互乗り入れの一層の推進など実施主体の市観光協会と課題の検証や必要な事業等を検討してまいります。

 

 次に、信州まつもと空港の新路線「松本-神戸線」の開設であります。

 既に報道等で発表されているとおり、10月27日から

 毎日1往復で運航されます。信州まつもと空港から関西方面への通年運航は、平成22年の大阪線休止以来となり、今後、観光面はもちろんビジネス面での利用など、新たな交流人口の拡大、経済の活性化が期待されます。

 当市としても加盟する「信州まつもと空港地元利用促進協議会」等を通じ、近隣自治体や県とも連携しながら誘客等に努めてまいりたいと考えております。

 

 次に「その他」事項としてご報告申し上げます。

 10月1日から販売が始まるプレミアム付商品券ですが、市商工会と協定を締結し、「安曇野市プレミアム付商品券事業実行委員会」を立ち上げ、7月4日に第1回目の実行委員会を開催いたしました。

 現在、市商工会で商品券を取り扱う店舗を募集し、8月20日現在、大型店を含む市内360店舗が登録されております。

 また、プレミアム付商品券の購入対象者の方々に商品券購入引換券交付申請書を7月30日に発送しました。申請者には9月下旬から随時、商品券の引換券を送付いたします。

 なお、3歳未満の乳幼児がいる世帯主の皆さまには、プレミアム付き商品券の引換券を9月下旬に直接、郵送しますので、交付手続きの必要はありません。

 プレミアム付商品券の販売は、10月1日から簡易郵便局を除く郵便局などでお求めいただきたいと思います。

 

 次に松本糸魚川連絡道路についてでありますが、今日までに住民説明会を2回開催しました。

 7月に開催した2回目の説明会では、広域的な観点からの課題の共有と必要性について意見交換を行いました。

 9月8日には、午後2時から市役所4階会議室で説明会を開催し、安曇野市にかかわる課題の共有と必要性について確認を行う予定です。

 また、須砂渡トンネルの事業化等、安曇野市の建設事業促進に関して、7月16日に長野県建設部長に要望を行いました。要望しました県事業の促進が図られるよう、市も地元調整など、協力していきたいと考えています。

 

 次に下水道マンホールのふたのデザイン公募を、6月に締め切りましたが、市内外から82名、105作品の応募をいただきました。今後は、選考委員により10点程度に選定したのち、10月から市民の皆さまに投票をしていただき、新デザインを決定した上で、製作に入る予定でございます。

 

 以上、重点施策の取り組み状況について報告をさせていただきました。

 

なお、本定例会に付議を予定している案件は報告事項8件、議案は条例の制定1件、改正6件、補正予算10件、決算の認定13件、その他1件で合計39件となります。

 一般会計補正予算(第2号)につきましては、8億7,500万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ421億6,400万円とするものです。

 また、決算については、一般会計の実質収支額は7億1,597万円、一般会計に10の特別会計を含めた実質収支額は、10億5,122万円となっており、全会計とも黒字決算となっています。

 

以上、よろしくご審議いただきますようお願いします。

 

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