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市長あいさつ(令和元年12月定例会)

記事ID:0057513 更新日:2019年11月26日更新 印刷ページ表示

 皆さま、おはようございます。本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 本日、令和元年安曇野市議会12月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、お忙しい中ご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 冒頭、私事で恐縮ではありますが、11月半ばより風邪をこじらせ、大事を取り、病院に入院いたしました。この後も数日は通院となりますが、私の健康管理不行きとどきから議員や市民の皆様をはじめ、関係皆様には多大なご心配とご迷惑をお掛けいたしましたこと、お詫び申し上げます。 
 お陰様で体調も順調に回復し、本定例会も会期日程のとおり、公務に務めてまいります。これまで頂戴いたしました多くの激励やお見舞いに心から感謝を申し上げます。

 もとより、元気高齢者を自負しております。
 今後も精力的に市政に取り組んでまいりますので、引き続きのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 さて、朝夕の冷え込みや常念岳の冠雪に、本格的な冬の訪れを感じておりますが、こうした厳しい寒さの中、先の台風19号の被害に遭われました皆様には、お身体や生活への影響が懸念されます。
 改めて、被災地域の皆様へのお見舞いと共に、一刻も早い災害復旧・復興を心からお祈り申し上げます。

当市では、長野県市町村災害時相互応援協定に基づき、10月18日~28日まで、千曲市へ罹災証明発行の基礎調査となる「家屋被害認定調査」のため、延べ14人の職員を派遣いたしました。

 10月21日~25日には、長野市へ指定避難所となっている「長野運動公園の避難所運営」に、延べ20人の職員を、同じく長野市の古里支所へ11月2日~17日までの土曜日・日曜日に限り「被災者生活再建支援制度の受付業務」に、延べ7人の職員を派遣いたしました。

 現在は、長野市豊野支所へ同じく「被災者生活再建支援制度の受付業務」に、10月29日~11月30日まで、延べ58人の職員の派遣を予定しております。

 また、飯山市へは自主的な支援行動として、災害廃棄物の運搬のため、10月19日~24日まで、延べ45人の職員をそれぞれ派遣いたしました。

 今後の予定といたしましては、長野県市町村課からの「中長期職員の派遣」要請に基づき、12月から令和2年3月31日までの間、被災地へ特に要請のあった土木技師1名の派遣を検討しております。

 加えて、台風19号被害で発生した災害ごみの受け入れについて、既に報道のとおり、こちらも「長野県市町村災害時相互応援協定」に基づき、県を通じて長野市等からの要請により、穂高広域施設組合では、11月から1日10トン、週に40トンの災害ごみの受入準備を済ませております。

 現在、ごみの搬入は行われておりませんが、排出先市町村との事前協議を経て、今後受け入れを行ってまいります。受け入れに対しましては、狐島区など地元の皆さんに快く承諾していただきました。被災市町村が一日でも早く復興できますよう支援してまいります。

 なお、台風19号の被害として、穂高広域施設組合し尿処理施設の屋根が破損し、トタンと防水シートの一部がはがれ、現在修繕工事を行っております。修繕工事費は、1,397万円で、予備費で対応いたします。

 また、9月の台風15号により甚大な被害のあった千葉県南房総市へは、友好都市 武蔵野市を中心とする「武蔵野市交流市町村協議会」として、見舞金50万円をお贈りしました。

 同じく千葉県東金市へは、物資のほか、新たに見舞金100万円をお贈りいたしました。11月17日の「東金市産業祭」出席の折りに、私から鹿間市長へ目録をお届けしたところであります。

 今回の台風による大規模災害の現状から、改めて日頃からの備えの重要性を再確認しております。特に行政と区が連携しながら地域の絆を深め、自主防災組織など地域防災の体制強化を図ることが重要であります。市といたしましては、出前講座や研修会などを継続的かつ定期的に実施し、地域防災・減災体制の整備に努めてまいります。

 加えて、災害時の情報伝達の在り方についても、防災行政無線やFMラジオ放送のほか、新メール配信システムの周知徹底を図り、的確な情報伝達の普及とともに、市民の防災意識の高揚に努めてまいります。

 

 それでは、12月定例会に際し、市政に関する取り組み状況等について報告させていただきます。

 

 はじめに「健康づくりの推進」です。

 生活習慣病の発症予防、重症化予防に向けて、糖尿病性腎症による人工透析を予防するため、保健指導の実施に努めています。このほど、平成30年度の特定健診受診者の内、生活習慣の改善が必要とされた方への、特定保健指導の実施率が、速報値で52.3%となりました。

 平成29年度に比べ6ポイントと大幅に増加しており、多くの皆様に対し、生活習慣の改善に向けた支援を進めることができました。

 

 続いて、「自転車活用の推進」です。

 「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会」の活動の一環として、しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス2019に合わせ全国シクロサミットが、10月19日・20日に愛媛県今治市で開催され、参加してまいりました。

 全国的にも有名な「しまなみ海道」を視察し、改めて広域連携の重要性を再認識したところです。

 また、「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会 令和元年度総会」が、11月14日に東京都衆議院第1議員会館で開催されました。全国9ブロック、358自治体で構成しており、関係機関等に対する要望活動やイベントの開催、ホームページによる情報発信などの事業を推進しています。今後、県や近隣自治体との広域連携を図りながら自転車を活用したまちづくりに取り組んでまいります。

 

 次に「移住・定住の促進」です。

 「しごと創出事業」の「UIJターン就業移住事業」ですが、この度、1件の申請があり交付決定の運びとなりました。

 この事業は、県内55の自治体と長野県が共同で策定した地域再生計画に基づき、首都圏や中京圏から就職を機に移住された方に対し助成するもので、当市に移住された方が県内第1号の交付決定となりました。今後も、本事業の周知に努め、関係人口の促進に取り組んでまいります。

 

 次に「学校教育の充実」です。

 今年で7回目を数える中学生議会を11月4日、議場で開催いたしました。市内中学校の代表21名の皆さんが、学校ごとに7つのグループに分かれ、市の課題について生徒や保護者への意識調査、関係者への聴き取り調査の結果から、提言型の質問をしていただきました。

 発表された提言は、自由で柔軟な発想から生み出されたものであります。今後、庁内で検討させていただき、市政の参考にしていきたいと思います。

 中学生議会をきっかけに、より多くの中学生が安曇野への思いを巡らし、ふるさとへの愛着を持っていただき積極的に市政に関わっていただくことで、将来のまちづくりの担い手として成長していくことを願っております。

 11月15日には、市と連携協力に関する協定を結ぶ南安曇農業高校において、生徒と市長の意見交換会「ふれあいミーティング」を開催しました。この取組は、昨年度の穂高商業高校に次いで開催するもので、若者たちと共に市政を考え、その視点や活動を活かすことを狙いとするものです。当日は、農産物のブランド化や高校の地域の役割などについて、14名の生徒たちと意見交換しました。いただいた意見や提案は広報紙などにより広く皆さまに紹介し、施策に反映できるものについては、取り入れるよう検討を進めます。

 

 次に「スポーツ活動の充実」です。

 東京2020オリンピックの聖火が、来年4月3日、安曇野市を通過いたします。またとない機会に全市を挙げて歓迎し、大勢の皆さんと感動を共有するとともに、心に残る一日にしたいと考えております。

 当日は、沿道で多くの市民の皆さん、特に未来を担う子どもたちに聖火リレーを観覧いただきたいと考えております。

 今後、聖火リレーの実施につきましては、議員の皆様をはじめ、市実行委員会、オリンピック組織委員会、県の実行委員会、警察、周辺住民の方々等と十分調整を図りながら進めてまいりますので、大勢の皆様のご協力をお願いいたします。

 

 次に「交流活動の推進」です。

 「安曇野パラスポーツフェスタ2019」を11月24日に、堀金総合体育館において開催し、400名が来場されました。

パラアスリートの馬島 誠さんの講演や、松本山雅のホームタウン担当、片山さんらによる体操、パラリンピック競技であるブラインドサッカーなどの体験を通じて、「障がい」や「障がい者」に対する理解を深めていただく機会となりました。

 このイベントでは、来年、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業として、カヌー競技を映像で疑似体験していただき、カヌー競技に関心を持っていただくよう、PRコーナーを設けました。来場の皆さんには大変好評でした。

 また、11月16日には、安曇野クラムザッハ友好会が友好協定30周年を記念して、豊科公民館で「日本・オーストリア友好150周年記念コンサート」を開催いたしました。

 市も共催者として展示コーナーを設ける中、市民など約550名が来場し、大変好評でありました。

 今後も、姉妹都市クラムザッハとの親善交流の推進とともに、ホストタウン事業の成功に向けて情報の発信に努めてまいります。

 

 なお、重点化施策とする「交流活動の推進」につきましては、11月30日に豊科公民館ホールにおいて、「安曇野市戦没者追悼式並びに平和と人権のつどい」を開催いたします。

 昨年まで、別々に開催しておりました「平和のつどい並びに戦没者追悼式」と「人権のつどい」を統合いたしました。

 「平和と人権のつどい」では、元高校教諭で作家の宮本 延春さんを講師にお招きし、『オール1の落ちこぼれ、教師になる』と題した基調講演のほか、広島平和記念式典へ参加をした中学生による作文発表、また、全国中学生人権作文コンテスト松本支局管内入選作品の表彰と発表、さらに、穂高東中学校、三郷中学校合唱部による歌声の披露、市内小中学校及び高等学校の児童・生徒による作品等の展示発表などを行う予定です。

 平和と人権・命の大切さについて学び、考える、大変素晴らしい機会ですので、議員の皆様におかれましては、第1部の戦没者追悼式に続き、ご参加を賜りますようお願いいたします。

 

 次に「農業林の振興」です。

 友好都市、千葉県東金市にある城西国際大学の留学生26名の皆さんが、10月26日・27日に、当市を訪れ、農家民宿を体験しました。

 受入れ農家では、リンゴやブドウの収穫を体験し、一緒に食卓を囲み交流を深めるなど、楽しい時間を過ごし、留学生から大変好評でした。安曇野市の農家民宿事業は、これまで、主に日本の中学生・高校生を受け入れてきましたが、今後、外国人の受け入れも推進していきたいと考えております。

 また、農業振興では、安曇野の農産物等の輸出と外国人旅行者の誘致を連携させることにより、地域経済の活性化及び雇用を創出する取組として、国の地方創生推進交付金を活用した「海外輸出プロモーション事業」を平成28年度から展開しています。

 昨年度行った日本酒の輸出に向けた取組の中で、関係を深めたマレーシアの輸入関連事業者の皆様を10月28日にお招きし、30日まで当市で滞在していただきました。

 日本酒だけでなく、ワサビやお米など安曇野市の特産品を実際に見ていただき、その食材の魅力をアピールしました。

 今後、新しい販路の開拓を目指します。

 

 次に、豚コレラについてでありますが、現在、市内で野生イノシシ及び市内農場での飼育豚の感染は確認されていません。国が豚コレラウイルスの拡散防止のため推進しているワクチンベルトを形成するため、野生イノシシへの経口ワクチンを10月7日に散布しました。

 また、飼育豚に対する予防的ワクチン接種が国から認められたことに伴い、当市でも10月26日から11月3日までに、市内すべての農場でワクチン接種を実施しました。

 広報「あづみの」お知らせ版の10月号、及びホームページに防疫への協力依頼記事を掲載し、市民の皆さんへ周知をしたところであります。

 

 次に11月9日・10日に穂高神社にて「第7回新そばと食の感謝祭・農林業まつり」を開催し、好天にも恵まれ、2日間で4万2千人の皆さんにご来場いただきました。

 南神苑の農林業まつり会場では、市内農業関連の生産者や加工業者、高校生や友好都市の皆さんにも出店いただき、大変な賑わいでした。

 また、農林部では恒例となりました農作物の収穫に感謝し、「豊穣宝船」を制作し奉納させていただきました。

 今後も商工会など関係部署と連携しながら、地域農産物の紹介や農林業への理解を深めてもらう場として、魅力的なイベントになるよう工夫していきたいと考えております。

 

 次に、地域における木材利用を推進するため、木質チップボイラー等への熱利用の可能性を検討する「再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業」の実施についてであります。

 本事業については、9月定例会で承認をいただいたところでありますが、森林の資源量や森林整備による木材搬出方法及び搬出量、さらにチップの流通や加工体制を調査し、具体的にどのような施設で熱利用が実現できるのかを検討するため、プロポーザル方式で入札を実施し、5社の企画提案から1社の提案を採用しました。

 現在、市内の施設における熱利用の状況を確認するため、エネルギー利用実態調査を実施し、この中から有効な施設を5施設程度に絞り、具体的に木質チップボイラーが導入可能か検討していきます。調査内容は、木質チップボイラー導入事業化検討協議会で協議をしながら、来年の2月末には報告書としてまとめる予定です。

 

 次に「観光の振興」です。

 初めてのロングランイベントとして開催した「信州安曇野田んぼアート」は、106日間で6万人を超える皆様にご来場いただき、シーズンを終了することができました。10月20日には「収穫祭」を開催し、「おにぎり・きのこ汁セット」の振る舞いや「コシヒカリ」「風さやか」を販売し、多くの皆さんで賑わいました。改善点については、今後、実行委員会で検証を行い、来シーズンにつなげてまいります。

 自転車を活用して滞在型の周遊観光を目指すシェアサイクル実証実験は、2年目となり電動アシスト自転車50台、サイクルポート16カ所を設置して、11月末まで運用をしています。

1日平均の利用台数は4.7台(4~10月)と前年の1.8台から大幅に伸びており、利用台数 千台中の約7割が乗降場所の異なる『乗り捨て型』のシェア的利用となっており成果として表れています。今後、利用者動向の分析等を行い、次年度に向け、運営方法など実施主体である観光協会と検討してまいります。

 

 次に、県政の重要課題についてご報告申し上げます。

 地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」は、本年度に入り新設区間の市民説明会を3回開催し、地域の皆様から様々なご意見をいただきましたが、必要性についてはご理解いただけたものと判断し、12月1日に予定している説明会では、県より複数のルート帯案を提示する段階となっています。

 今後は、年度内にルート帯の決定まで進められるよう、引き続き県と協力しながら市民の皆様に丁寧な説明を心掛けてまいります。

 

 また、かねてから県へ要望をしておりました、梓橋の3車線化工事は、今月から工事着手となっております。

 これは、梓橋の渋滞緩和を目的とするもので、県から本年度は橋脚の拡幅工事を実施する計画だと伺っております。

 

 その他、文書館の設置を目指す市町村が全国に広がることや、安曇野市文書館事業の一層の充実、市民の利用拡大につながっていくことを目的に、11月14、15日、「全史料協」の全国大会が当市で開催されましたが、全国の皆さん、二百数十名が安曇野市を訪れていただき、そして文書館の在り方について、その普及活動も含めて会議が持たれたということでございます。

 

 以上、市政等の取り組み状況について、報告をさせていただきました。

 

 現在、新年度に向けまして、実施計画の策定と予算編成に取り組んでおります。

 実施計画については、行政評価結果を踏まえ、第2次総合計画の基本施策の中から「積極的に強化すべき12施策」と「最適化に向け見直すべき3施策」を重点化施策として定め、各部局から提出された重点事業とともに査定を行っています。

 一方、予算編成については、限られた財源の効果的・効率的な配分と、本年3月に見直した財政計画が想定する事業規模の達成を基本に、一般財源の枠配分の方式による抑制とともに、「行財政のスリム化」や「事業の選択と集中」など、8項目を基本方針として掲げております。

 引き続き、職員一人ひとりのコスト意識の高揚と、貴重な財源の有効活用により、持続可能な財政基盤が確立できますよう、全庁を挙げて取り組んでまいりたいと思います。

 なお、明科南認定こども園建設事業建築主体工事の請負事業者である株式会社イトウから残念ながら工事続行不能届が提出されました。明科南認定こども園については、令和元年12月20日までの工期で工事が進められておりました。

 詳細につきましては、本日、この後の議会全員協議会でご説明申し上げます。

 本定例会に付議を予定している案件は報告事項3件、議案は条例の制定1件、改正10件、補正予算4件、その他4件で合計22件となります。

 一般会計補正予算(第3号)につきましては、5,200万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ422億1,600万円とするものであります。

 

 以上、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

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