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市長あいさつ(令和2年6月定例会)

記事ID:0062224 更新日:2020年6月1日更新 印刷ページ表示

 皆さま、おはようございます。
 本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 本日、令和2年安曇野市議会 6月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、ありがとうございます。

 

 例年であれば、安曇野では若葉の緑深まり、大変過ごしやすい季節を迎えているはずですが、本年は新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちの暮らしや取り巻く環境が一変しております。
 市では、2月21日に安曇野市新型コロナウイルス感染症対策本部を設置して以降、市民の皆様には、3密を避けること、人との接触機会をできる限り控えて、外出や県域をまたいだ移動を自粛することなどをお願いして参りました。
 また、一部の事業者の皆様には、休業や営業時間の短縮などにご協力をいただきました。市民の皆様、事業者の皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。

 小・中学校の臨時休業につきましては、休業の間、市内全校において家庭訪問や分散登校を行うことにより、子どもたちの心身の健康や学習の進み具合を確認しながら、5月21日からは短縮日課による授業を開始し、本日6月1日から全面的に学校を再開したところです。
 臨時休業により実施できなかった授業時間については、授業日を10日間確保して夏季休業を短縮するとともに、学校行事の中止や縮小などの見直しを行うことにより、年度末には、各学年の学習内容が修了する見込みです。
 今後は、感染症対策を図りながら、1日も早く児童・生徒の皆さんが休業以前にも増して充実した学校生活が送れるよう切望しております。

 市立幼稚園、認定こども園についても、小・中学校の臨時休業の動向を踏まえ、登園自粛を延長しながら、協力をお願いして来たところですが、本日、1日から自粛要請を解除いたしました。
 今後も感染状況の推移により臨機に対応して参りますので、保護者の皆様には、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。

施設の休館等につきましては、緊急事態宣言解除後の16日以降、社会体育施設、文化施設、公民館施設、宿泊施設などの一部施設におきまして、感染防止対策の徹底を図りながら利用を再開したところであります。現在、休止している施設につきましても、状況を勘案しながら、順次再開して参ります。

 なお、穂高プールの営業については、更衣室等で「3密」を避ける対応が難しいこと、プールサイド等での会話による感染リスクが高いこと、また、市外や県外から帰省した方々の利用も多く、感染予防対策の徹底が難しいことなどから、今シーズンの営業を中止することといたしました。

 

 また、大規模イベント・行事等につきましては、先般ご報告しましたとおり中止が決定されている状況ですが、毎年この時期に開催されている「信州安曇野ハーフマラソン」は、エントリーされていたランナーの皆様へ参加賞・完走賞の品とともに商品券・クオカードをお送りしました。
 ぜひ来年もエントリーいただき初夏の安曇野を満喫していただきたいと思います。

 

 職員の感染防止対策としましては、職員が一堂に集まり勤務する時間を短くする取組として、4月20日から5月末まで時差出勤を実施しました。

 窓口サービス等業務に支障が出ない範囲で、4パターンの勤務時間を基本に各課で取り組みました。

 

 続いて、感染症拡大防止支援策の実施状況について、医療機関への感染症対策支援として、2月から4月にかけ、市で備蓄したマスクを国の支援分と合わせて約3万枚を配布しました。

 加えて、希望する市内の56カ所の介護保険事業所などに対し、備蓄マスク約5,000枚を配布いたしました。

 また、市内事業所等から医療機関等への支援としてマスクや金員等の寄贈を頂きましたので、感染防護用品を市内医療機関へ配布させていただくほか、妊婦の皆さんに対して1人10枚、約3,700枚を配布させていただきました。本年度中は、配布を継続して参ります。

 

 これまでの間、個人や団体の皆様方から、マスクや消毒液、金員などを数多く頂戴しており、温かい御支援に対しまして心より感謝申し上げます。
  また、松本圏域の感染症対策の基幹である松本保健所において、管内のクラスター対策や県民からの相談業務等が増加し、保健所の機能が逼迫したことから、3月から5月末までに保健師を延べ32名派遣し、支援をいたしました。

 

 次に、経済や雇用情勢が一段と厳しさを増す中で、国、県の経済対策と市独自の生活支援を併せて、先ごろの臨時議会において補正予算107億3千6百万円の議決をいただき、市民の皆様の暮らしや子育て世帯の支援、雇用の維持・事業継続に向けた各支援策を展開しております。

 中でも国民一人に10万円を給付する「特別定額給付金」は、5月7日からオンライン申請の受付を開始するとともに、雇止めとなった方などに1日でも早く給付金が届くように、申請・受付の相談窓口を開設し、早期申請の支援をいたしました。
 5月31日現在の申込件数は、33,402件、申請率は83.1%となっております。
 この他の皆様には、5月19日から各世帯の世帯主あてに、特別定額給付金の申請書を郵送させていただきました。
 まだ、申請をされていない皆様は、8月25日が期限となっておりますのでお早めに手続きをお願いいたします。

なお、郵送申請をされた皆様へのお支払いは、6月2日、火曜日、明日からとなりますが、以降、毎週火曜日に振込みをいたします。引き続き、全部署応援体制のもと、全ての世帯に給付金がお支払いできるよう全力で取り組んで参ります。

 

 続いて、水道料の基本料金 1期・2カ月分の減免については、全ての給水契約者が対象で、一般家庭及び事業者等約3万9,000件となります。減免手続きは不要で、対象期間は、豊科・堀金・明科地域は7月請求分、穂高・三郷地域は8月請求分となります。

 水道基本料金の減免による減収額、約1億2,300万円は、全額一般会計から補填いたします。

 

 続いて国の子育て世帯への支援として、児童手当受給世帯に対する給付金のほか、本市が独自に2万円を支給する「安曇野市子育て世帯支援臨時給付金」につきましては、6月8日、月曜日に該当世帯に案内書を発送します。
 受け取り拒否をされる方に対する受付期間を設けた後、7月7日に口座振り込みにより支給する予定です。
 なお、国の給付金については、案内書を既に発送し、同様の期間を設け、7月1日に支給する予定です。

 

 また、小中学生の給食費の減免について、市内小中学校では、学校給食を開始しておりますが、市では、5月21日付けで保護者の皆様に、新型コロナウイルス感染症対策の市独自の支援策として5月分の給食費の保護者負担を全額減免することを通知いたしました。

 

 次に、雇用の維持・事業継続に向けた事業者の皆様への支援の実施状況です。

 県の休業要請等にご協力いただいた事業者の皆様に対する市独自の支援策として給付する「新型コロナウイルス拡大防止対策支援金」の受付も、5月18日から開始しました。
 これまで5月29日現在で84事業者の申請がありました。

 自粛期間の売り上げ減少が著しい事業者への事業継続に向けた支援策として支援金を支給して参ります。
 同時に支援金の給付だけでなく、事業者の円滑な資金繰りを支援するための「新型コロナウイルス対策特別資金」の需要も、予想以上に増加しております。
 この制度を活用した事業者数は、5月28日現在、270件。融資あっせん額は約34億3千万円を超えております。
 今後の需要を見込む中で、必要であれば更なる増資を計画して参ります。

 

 国では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた第2次補正予算案を5月27日に閣議決定いたしました。雇用調整助成金の上限額の引き上げや事業者への家賃補助・資金繰り支援、ひとり親世帯への給付金の支給、地方創生臨時交付金の増額などが盛り込まれました。
 市では、国や県の動向を注視しつつ、地域経済の回復と感染症拡大防止の両立に向けて今後も引き続き取り組んで参ります。

 

 非常事態宣言は解除されましたが、今後、第2波・第3波の感染拡大が懸念される中で、長期にわたる感染防止への取組が欠かせないことから、市民の皆様には、引き続き、人との間隔を空けること、マスクの着用、手洗いの徹底など新生活様式を実践しながら、皆で心を一つに支え合い、この難局を乗り切れるようご理解とご協力をお願い申し上げます。

なお、再度、感染の拡大が認められた場合には、速やかにまん延防止対策等を講じて参ります。

 

 

 それでは、市政の主な事業への取組状況を報告させていただきます。

 

 はじめに、日常生活において自転車を活用することで、脚筋力や持久力、柔軟性など健康にどの程度、効果が上がるのかを検証する健康づくり実証実験が6月から始まります。

 本年度は、新たな参加者を加え、35人の市民の皆さんが参加されています。
 松本大学やマウンテンバイクの元オリンピック選手 小林可奈子さんの協力により、体力測定や運動指導、栄養指導などを行い、楽しみながら教室に参加いただけるよう取り組んで参ります。

 また、4月に広報紙や市ホームページなどで公表しましたサイクリングコースにつきましては、市民の皆さんの関心も高く、本年度は、県や関係機関とも連携しながらやまびこ自転車道や穂高地域の観光施設を巡るAコースの路面表示や案内板設置等の整備を進めて参ります。
 今後、滞在型観光及びスポーツ振興も図れるよう自転車を活用したまちづくりを一層推進して参ります。

 

 次に穂高北部児童館については、施設の老朽化が著しく、利用者からも改善要望が寄せられていたことから、移転新築により課題解消を図るとともに、放課後児童クラブ室を併設することで、現在小学校4年生までとなっている児童の受入れを6年生まで拡大していきます。
 本年度は、用地取得、造成設計、建設工事実施設計を実施し、竣工は、令和4年3月を予定しております。

 

 次に空家対策に関する総合的な施策を展開するため、4月から環境課内に空家対策室を設置いたしました。

 特に周辺環境に著しい影響を及ぼしている管理不全の空家は、空家等対策協議会へ諮り、特定空家に認定し、所有者に対して法に基づく指導、勧告、命令などの措置を行い、環境保全や防犯対策に努めて参ります。

 6月から施行する空家対策補助金制度は、所有者向けと移住者向けのメニューを用意いたしました。それぞれの用途に応じた補助金の積極的な活用をうながし、放置状態の空家について空家バンクを通じて市場に流通させることで、空家の解消と利活用を進めて参ります。

 

 

 続いて新型コロナウイルス感染症の影響による休校中のオンライン学習への機運の高まりや、国の補助制度の前倒しなど情勢の変化に伴い、市では、国が進める「GIGA(ギガ)スクール構想」で掲げられている市内の全小中学校の児童・生徒に1人1台の端末(パソコン)と学校内のネットワーク環境の整備を進めて参ります。
 また、すでに電子黒板を整備している中学校に加えて、本年度は小学校にも電子黒板を導入することとしております。パソコンと電子黒板が、小中学校において十分に教育的効果が発揮されるよう期待をするものであります。

 

 次に新型コロナウイルス感染が終息しない中、大規模災害が発生した場合の指定避難所における感染症対策を取り入れた避難所運営が求められています。こうしたことから、平成31年3月に策定した指定避難所運営マニュアルを改定しました。
 避難所内での感染拡大を最小限にくい止めるため、避難所を分散させることや段ボールによる間仕切りの設置などにより、まん延防止対策を図ります。

 また、市民の皆様にマニュアルを出前講座等でお知らせし、各家庭の状況等にあった避難方法や備蓄品等を検討することで、避難所の過密状態の解消や、衛生用品の備蓄促進を図ります。

 

 次に、県との連携事業についてです。

 地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」につきましては、昨年6月から市民説明会を開催し、現在までに5回に及ぶ説明会を行っています。
 ご多用中のところ大勢の皆様がご参加いただき、活発な意見交換をしていただいていることに感謝を申し上げます。

 

 本年3月には進捗段階で第4段階となる第6回市民説明会を開催し、公表した5つのルート帯案についての比較評価結果を 提示する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となりました。

 松本糸魚川連絡道路は、安曇野市だけでなく広域的にも重要な道路であることから、現在、国や県の方針を確認しながら、できる限り早期に市民説明会が再開できる準備を進めております。

 また、2月に開催した第5回説明会から期間が空いているため、市では明日6月2日から18日まで1階の中央ロビーで、これまでの説明内容をパネル展示いたします。

ぜひご覧いただきたいと思います。

 

 次回市民説明会の開催日時が決定しましたら、「ポスティング」や「広報あづみの」「新聞報道」等で周知して参ります。今後も意見交換を重ねながら、一人でも多くの皆様から理解が得られるルート帯が選定されるよう、県と連携しながら計画を進めて参ります。

 

以 上、主な事業への取組状況を報告させていただきました。

 

 

 さて、本定例会に付議している案件は、議案18件となります。条例関係9件、補正予算4件、市有財産の処分等5件です。

 一般会計補正予算につきましては、6億1,700万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ535億3,300万円とするものです。

 

以上、よろしくご審議いただきますようお願いします。

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