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市長あいさつ(令和2年12月定例会)

記事ID:0066292 更新日:2020年11月24日更新 印刷ページ表示

 皆様、おはようございます。本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 本日、令和2年安曇野市議会 12月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜りありがとうございます。

 寒さが日一日と深まる中で、三度都市圏を中心として全国的に新型コロナウイルス感染者数が増加しております。11月21日には、1日当たりの感染者数が全国で2,592人と、連日国内最多を更新しており、感染拡大が顕著化する中で、今後国民生活や経済活動に与える影響が懸念されます。

 市内では、7月、8月に9人の感染者が確認されて以降、新たな感染者は確認されておりませんが、急速な感染拡大に備えて、感染防止の徹底を呼び掛けるとともに、これまでの支援事業を有効にご活用いただきたいと思います。 
 また、今後の感染拡大が先行き不透明な中で、国・県の動向に注視しつつ、引き続き感染拡大防止対策及び地域経済の回復に努めてまいります。

 これまでの各種支援策の実施状況についてご報告申し上げます。

 高校2年生、3年生にあたる年齢の子供さんがいる世帯主に対して対象者一人につき2万円を給付する、市独自の「安曇野市高校生世代支援臨時給付金支給事業」は、10月30日に1,870通の案内状を該当世帯に郵送いたしました。
 申出書の受付を行い、順次審査を進めておりますが、11月30日には、第一回目の支給分として589件、1,208万円を給付する予定となっております。

 続いてコロナ禍の影響を受けている本市出身の県外在住学生に対して、米やリンゴなどの地域産品をお贈りする「あづみの学生応援便」は、11月2日から12月18日まで受付を行っており、11月20日現在、480人の申し込みがございました。市ホームページ、メール、郵送等で申し込みが可能ですので、多くの皆さんのご応募をお待ちしております。
 なお、発送は、令和3年1月12日からとなりますが、本事業を通じて一層ふるさと安曇野への愛着が深まり、やがて安曇野に戻ってご活躍いただくことを期待しております。

 続いて農産物の市場での需要の落ち込みを解消し、農家の独自販売ルートの開拓を支援する農産物等通販サイト出店補助事業について、既存の通販サイトを利用して農産物等を販売する際に必要となる販売手数料15万円を上限に補助するものですが、現在までに、15件の申請を受け付け、191万9千円を交付決定いたしました。
 この補助事業の実施期間は12月31日までで、来年の1月には、販売実績により補助金額を確定する予定です。

 また、市農業再生協議会では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた農業者への支援として国の「高収益作物次期作支援交付金」事業に取り組んでおり、12月下旬の国への申請に向けて、現在市農政課において申請受付を行っております。これまでに67件の申請を受け付け、交付額は、1億400万円を超える額となりました。申請総額は、今後の申請受付により数千万円の増額を見込んでいます。

 続いて、中小事業者の資金繰りを支援するため、4月から新たに創設した「新型コロナウイルス対策特別資金」ですが、これまで2回に及ぶ補正予算をお認めいただき、市内事業者に対し110億円の融資枠を確保させていただきました。
 この利用状況ですが、10月末の融資あっせん申込件数は531件、融資あっせん額は66億8,110万円であります。年度末に向け、新たな資金需要に対応しながら事業者の事業継続が図れるよう支援してまいります。

 続いて、既に交付した休業要請協力金の対象事業者を除き、コロナ禍で自粛により業務縮小を余儀なくされ、感染予防対策ガイドラインに沿って感染対策を講じた事業者の皆様に対して、協力金10万円を交付いたしました。交付実績は2,643件、2億6,430万円となっております。

 また、8月に5万セットを発行した「安曇野市ささえあいプレミアム商品券」は、11月15日で商品券の使用期間が終了しましたが、これまで6億円余が換金されております。さらに、年末・年始の消費喚起を図るべく、本日から第2弾となるプレミアム商品券を発売しております。この商品券の使用期間は12月1日から令和3年1月31日までで、4万3千セット、総額5億5,900万円を予定しております。

 次に市内宿泊施設への誘客を促し、宿泊料金の一部を助成する「宿泊施設応援券」は、11月15日で使用期間が終了し、1万2千枚の応援券を発行いたしました。利用状況は11月1日現在、ほぼ100%となっております。更に第2弾として1万5千枚を追加発行し、一層利用拡大を図ってまいります。

 この他に宿泊等の来訪者向けに、プレミアム付きクーポン券や地域応援タクシー券をそれぞれ5千セット発行し、観光消費拡大を図っているほか、市内旅行事業者への支援策として、採択された企画提案に対し、最大25万円を補助する「安曇野あんしん旅」プラン企画造成支援事業を実施しており、11月14日現在、7件の企画提案が寄せられております。
 加えて、感染症対策を講じた県内バス旅行プランの造成に対し、バス1台につき1日の利用料の3分の2を補助する「ご近所をつなぐ市民旅行プラン助成」事業ですが、11月18日現在、14件の申請がございました。

 次に水道料金基本料金の7月・8月請求分、1期2カ月分を減免する経済的支援対策については、対象件数3万9,518件、1億2,518万円の減免額となりました。加えて、飲用の井戸を利用されている方々への水道料基本料金相当額の給付については、11月18日現在で119件、34万1,768円の支給を行っております。

 コロナ禍の不安がある中で、出産・育児に携わっていただいている方を支援し、新生児の健やかな成長を応援する「安曇野市新生児特別定額給付金事業」は、本年4月28日から令和3年3月31日までに生まれた新生児が対象で、世帯主等へ一人5万円を給付いたします。

 本定例会に関連予算案を上程させていただきました。

 次に、感染症拡大防止対策について、医療体制の確保とともに、PCR等の検査の拡充が喫緊の課題となっております。松本医療圏には、すでに2カ所の検査センターが設置されておりますが、県から委託を受けまして、安曇野市医師会等にもご協力いただき、3カ所目となる外来・検査センターを市内に設置し、今月25日から稼働いたします。今後も関係機関と連携・協力しながら円滑な運営に努めてまいります。

 また、年間、10万人を超える来館者がある、穂高交流学習センターみらい、中央図書館、豊科図書館の3つの文化施設に、市民の皆さんが安心して利用できるようモニター表示のAI検温器を設置いたしました。

 以上、主な新型コロナウイルス感染症対策の実施状況について報告させていただきました。第3波といわれる感染拡大を防ぐため、マスクの着用、手指消毒、検温、部屋の換気等の徹底を広く呼びかけ一層の感染防止に努めてまいります。

 

 次に、感染症対策以外の主な事業への取組状況を報告いたします。

 はじめに「出産・子育て支援の充実」について、老朽、狭隘化しております「三郷東部認定こども園」は、現園舎の改修、現地改築及び移転新築の3つの整備手法を慎重に検討してまいりました。
 財源については、合併特例債を活用することが、最も有利な手段と考え、活用期限の令和7年度までに、移転新築により整備することといたしました。
 場所につきましては、一日市場区、七日市場区が隣接する「旧三郷村の村営住宅跡地」及びその周辺を候補地とし、今後、用地交渉を進めてまいります。
 令和6年度末には新園舎で卒園式を挙行し、令和7年度に現園舎の解体工事を予定しています。現園舎の敷地については、7割ほどが借地でありますので、地主の方と共に今後検討してまいります。

 続いて穂高北部児童館の整備については、地質調査、造成設計、実施設計を進めるとともに、用地取得に向け、土地収用法に基づく説明会を開催し、県へ事業認定申請を行っております。
 事業認定後、税務署との協議を経て、本年度中には用地取得を完了させる予定です。

 次に「防災体制の充実」について、10月8日、長野県行政書士会松本支部と「災害時における被災者支援に関する協定」を締結させていただきました。
 この協定は、市内で大規模災害が発生した場合、被災後の生活再建に向けて、必要となる罹災証明書や自動車登録申請書など、行政書士が関与できる様々な事務手続きについて専門的な立場から相談に応じ、申請書類の作成など被災された方を支援するものです。
 行政書士の方々にお力添えをいただくことは、大変心強く、被災者応援体制を築けるものと考えております。

 次に、10月27日、令和元年東日本台風において、長野市災害対策本部 副本部長として、災害対応にあたられた、長野市危機管理防災監の鎌田富夫氏を講師にお招きし、本市職員の防災意識の高揚を図ることを目的に研修会を開催しました。
 研修では、被災経験に基づく教訓と今後どのようなことを準備していくべきか、また災害対応にあたる市職員の心構え等について講演いただきました。

 続いて、11月1日、勤務時間外に震度7の直下型地震が発生したとの想定のもと、早期に災害対策本部の設置及び指揮本部機能を立ち上げるため、指揮本部業務図上訓練を実施いたしました。
 当日は、職員の安否確認、非常参集してからの災害対策本部室の設置のほか、任務分担に沿って、災害情報の流れと対応方法について確認する訓練を実施しました。今後、12月と1月にも同様の訓練を計画しており、職員の災害対応力の向上に繋げていきたいと考えております。

 なお、令和3年安曇野市消防団出初式については、令和3年1月10日日曜日、午前8時30分から、参加人数を300人程度に縮小し、また時間を短縮して豊科公民館大ホールにおいて開催する予定です。議員各位のご出席をお願いいたします。

 次に「移住・定住の促進」について、コロナ禍の影響から本年度は、首都圏での移住定住セミナーや安曇野暮らし体験会が開催できない状況が続いることから11月4日にインターネットを活用した「安曇野オンライン移住相談会」を初めて開催いたしました。
 首都圏や沖縄県から5名の参加があり、移住体験談や住まい、仕事、子育て環境などについて質問が寄せられ、安曇野暮らし支援協議会の専門の委員がお答えしました。
 今後、更なる移住定住促進を図るため、定期的に相談会を開催してまいります。 

 次に「学校教育の充実」について、国の主導による学校の情報化を推進する「GIGAスクール構想」は、3月上旬の学校内のネットワーク構築に向け、整備を進めております。端末の整備は、児童生徒の3分の2に相当する台数が年度内に納品される予定です。残りの3分の1の台数の早期導入に向け、本定例会において、債務負担行為の補正予算を上程させていただきました。

 次に主権者教育は、中学生の政治への意識を高める重要な機会です。本年度は、コロナ禍の影響で中学生議会の開催は中止いたしましたが、これに代わる取組として、10月から11月にかけて各中学校に出向いて2年生を対象に「市政学習講座」を実施しております。
 中学校ごとに取り組みたい市の課題について、学校教育課の教育指導員が現在の市の抱える課題や将来構想について解説し、生徒一人ひとりが施策につながるアイデアを考えていくもので、今後、学習の成果を学校内で発表する予定です。

 次に毎年実施をしております学校訪問「ようこそ市長さん」について、11月9日に豊科南中学校で、11日には堀金小学校で開催させていただきました。
 豊科南中学校では、生徒会の役員の皆さんと懇談をする場を設けていただき、子供たちから通学路の安全対策や施設改善の意見・要望などを直接聞くことができました。今後、できる限り対応してまいりたいと考えております。
 堀金小学校では、5年生と6年生のクラブ活動をいくつか見学させていただきました。子供たちが一人ひとり工夫をしながら楽しそうに取り組んでいる姿を参観することができました。

 

 次に「生涯学習の推進」について、令和3年成人式は、1月10日日曜日に安曇野スイス村サンモリッツにおきまして、式典規模を縮小し、なおかつ密を避けるため新成人を4グループに分け、入れ替え制で実施したいと考えております。
 なお、今後の感染症の状況によっては急きょ中止、または延期も想定されるところですが、新成人の皆さんは、節目としての式典を心待ちにしておられることと思いますので、感染対策を十分施す中で、ぜひ開催していきたいと考えております。

 次に「スポーツ活動の充実」について、安曇野市総合体育館の整備は、現在、体育館を含む公園全体の管理運営をしていただく指定管理者の募集を行っております。令和3年1月には候補者を決定し、3月議会に管理者指定の議案の上程を予定しております。指定管理者には、体育館及び公園の賑わいに資する取組、興行の企画・誘致等を積極的に行っていただきたいと考えております。

 次に「農林業・商工業の振興」について、毎年、市内外の多くの方に支えられ開催してきた「新そばと食の感謝祭・農林業祭り」が本年はスタンプラリー形式に装いを変えて安曇野の魅力を堪能していただきます。開催期間は11月11日から、来年1月31日までで、そば店や、食堂、お菓子やお土産品等の小売店、農産物直売所、観光施設等89の店舗の中から3店舗のお店で、食事や買い物をしていただくと、商品券が当たる抽選に参加できる仕組みです。

 加えまして、初の試みとして、「“美味しい安曇野”を味わう オンラインツアー」を11月22日に実施いたしました。
 今回の企画は、単に観光地を巡るものではなく、安曇野の農産物や特産品を事前に購入してもらい、当日は5軒の生産者との交流を楽しみながら、食事を味わっていただきました。ツアー参加人数は30人、販売額は約23万円で、安曇野の魅力をPRするとともに、新たな販路開拓につなげていきたいと考えております。

 

 次に「観光の振興」について、本年度は、信州安曇野ハーフマラソンや田んぼアート、そして夏の風物詩である「安曇野花火」などのイベントがコロナ禍の影響で相次いで中止となりました。
 来季のイベント開催に向け検討を始めておりますが、感染対策の徹底により安全・安心なイベントの運営を行ってまいります。

 12月5日には「安曇野穂高ロゲイニング2020」という一定の時間内に設置ポイントを巡りチームごとポイントを競う屋外でのイベント開催を予定しております。
 穂高地域を中心に200名ほどが参加予定で、これを皮切りに、コロナ対策を十分図った上で、工夫をしながら各種催しを再開してまいりたいと考えております。

 

 次に、上水道事業についてでありますが、平成29年度から4年間の継続費事業とし実施しております、豊科・明科地域整備事業でありますが、本年度が最終年度となります。
 計画した、管路工事は全てしゅん工いたしました。残る取水・送配水施設工事につきましては、11月末にしゅん工する予定です。現在、新光配水池からの配水・給水については、水量・水圧等問題ないか点検作業を進めております。

 次に松本糸魚川連絡道路につきましては、Aルート帯に関係する地域の皆様を対象に10月20日から説明会を開催し、Aルート帯決定の報告と今後の進め方について説明させていただきました。合わせて地権者を対象とした説明会を10月29日から開催し、地形測量への協力についてお願いをしたところです。
 説明会は11月7日までにすべて終了し、今後は地形測量を行い、詳細なルート検討を進めると県から伺っております。
 また、松本糸魚川連絡道路を市のまちづくりに活かすため、庁内検討委員会を開催し横断的に意見集約を行っております。今後、市総合計画・後期基本計画において、主要道路として位置づけて推進してまいります。

 

以上、主な事業への取組状況を報告させていただきました。

 現在、実施計画の策定及び新年度予算編成作業を進めておりますが、歳入は、コロナ禍の影響等によりまして、個人市民税や固定資産税、法人市民税などの市税は、現段階では8億5千万円を超える減収が見込まれ、財政計画で予定していた財源の確保が極めて厳しい状況です。

 また、歳出では、義務的経費である扶助費や公債費のほか、公共施設の老朽化対策に要する費用の増大などにより、財政の硬直化が進んでおります。
 歳入では大幅な減収が見込まれている状況に加えて、歳出では財政の硬直化が進む逼迫した状況から、市発足以来の厳しい実施計画の策定及び予算編成作業となっております。

 行政評価の成果から既存の事務事業の徹底した見直しを行い、真に必要とされる事業に「ひと・かね・知恵(工夫)」を集中的に投入し、継続事業及び計画事業を中心に選択と集中による予算編成を進めてまいります。

 さて、本定例会に付議を予定している案件は、条例関係7件、補正予算4件、その他公の施設の指定管理者の指定等11件で、合計22件です。
 一般会計補正予算(第7号)につきましては、7億7,200万円を増額し、歳入・歳出予算の総額をそれぞれ573億8,500万円とするものです。

 

以上、よろしくご審議いただきますようお願いします。

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