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市長あいさつ(令和3年6月定例会)

記事ID:0079080 更新日:2021年5月31日更新 印刷ページ表示

 皆さま、おはようございます。 本定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 本日、令和3年安曇野市議会 6月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。 

 安曇野では若葉が北アルプスとともに田んぼに映り、日本の原風景を思わせる美しい季節を迎えています。
 芽吹きの季節を迎える中、新型コロナウイルス感染症により1年間の延期を余儀なくされた東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレーが、去る4月2日(金曜日)、安曇野市で開催されました。

 当日は天候に恵まれ、豊科近代美術館から、堀金の中堀交差点東まで約2.4キロ、13区間をランナーの皆さんによって聖火が繋がれ、多くの方に感動を与えるとともに、安曇野市を全国に発信することができました。

 スタート地点でのミニセレブレーション会場では、豊科高校吹奏楽部の皆さんの素晴らしい演奏によって聖火リレーを盛り上げていただくとともに、市内外から寄せられた180点の応援写真とメッセージを「笑顔でつなごう!聖火の道」と銘打ち市役所前に掲示し、聖火ランナーを後押ししました。
 改めまして関係の皆様のご尽力に対しお礼を申し上げます。

 さて、このような晴れやかな催しとは裏腹に、昨年から続く新型コロナウイルス感染症は、収束の見通しが望めず、私たちの暮らしは様々な面で影響を受けています。
 4月25日から開始された緊急事態宣言は、6月20日まで期限が延長され、また宣言地域も、現在、10都道府県となっております。全国的な新規感染者は、減少傾向がみられるものの、いまだ、一日4千人弱と高い水準で推移しており、また、変異株の流行も懸念される状況です。

 当市においても、4月は44人の感染者が発生し、昨年7月に最初の感染者を確認して以来、5月28日現在、118人を数えております。市民の皆さんには、感染拡大防止の取組みを今一度お願いするところです。まず当市のコロナ対策に関係する事業の取組みの状況を報告させていただきます。

 新型コロナ感染症対策の決定打として期待されているワクチン接種が65歳以上の高齢者を対象として4月12日から全国各地で始まりました。
 本市におきましても、安曇野市医師会をはじめ、各医療機関や高齢者施設等、関係各位にご協力をいただき、4月19日から、県のモデル市町村として供給されたワクチンで高齢者施設の巡回接種を開始しました。さらに5月24日からは、65歳以上の在宅の方への接種を各医療機関と保健センターで開始しました。
 5月30日現在、高齢者施設につきましては52施設、施設従事者を含めた2,319人が接種を受けております。また、在宅の高齢者につきましては、85歳以上の方まで接種券を発送したところですが、5月28日までに3,771人、約68%の方が接種予約を済ませ、順次接種を受けております。
 予約開始時に、接種券の送付を細かく年代別に発送したことで、大きな混乱はなく、接種の対象となった皆様が円滑に予約を取れる状態になっております。

 今後も毎週、段階的に接種券をお送りし、65歳以上の皆様につきましては、7月末までに接種が完了できるように関係機関と連携して体制づくりを進めてまいります。
 市民の皆様全員にご案内するには、もう少し時間がかかりますが、国から示されるワクチンの供給計画に沿って接種を進めてまいりますので、引き続き、咳エチケットや手洗い、うがい等日常の感染対策に務めていただくようお願いします。

 続いて、新型コロナに係る市独自の経済支援策として、5月1日現在、安曇野市に住民登録されている方を対象に、もえるごみ専用指定袋を一人に付き1パック(10枚)を、本庁舎及び各支所窓口等で配布いたします。
 期間は、6月1日から9月30日までで、先ごろ各家庭に郵送した引換券をお持ちいただき、ごみ袋と交換してください。
 なお、開庁時間以外にも延長・休日窓口のほか、6月6日(日曜日)には、穂高支所、堀金支所、6月19日(土曜日)には、三郷公民館・明科支所に臨時の引換窓口を設ける予定です。
 本事業が、少しでも皆様のご家庭の負担軽減につながれば幸いです。
 なお、外出自粛などにより、令和2年度の家庭ごみの排出量は前年度より増加しております。改めて市民の皆さんにごみ減量化にご協力いただくようお願いします。

 低所得のひとり親世帯の給付金につきましては、専決により補正予算を組ませていただきました。5月11日に対象世帯567世帯、794人分を支給いたしました。引き続き、申請が必要な方の受付を行っております。
 また、ふたり親世帯の給付につきましては、国の制度設計を待っている状況ですが、本年度の住民税均等割が非課税で、対象児童がいる世帯については、所得が確定後、速やかにお支払いすることとなっており、今定例会最終日に関連費用の補正予算案を追加提案させていただきます。

 次に事業者の方への支援ですが、中小事業者の資金繰り支援のため昨年4月から取り組んでいます「新型コロナウイルス対策特別資金」の取り扱い期間を、本年3月から9月末までに期間を延長し、引き続き支援を続けています。
 5月28日までの融資あっせん申込件数は715件、あっせん額は86億7,047万円となっています。
 また、新型コロナウイルス感染症の第3波による、国の緊急事態宣言や松本地域への警戒レベル4の指定で大きな影響を受けた飲食店等への応援策として、本年1月及び2月の売上げが前年と比べ一定以上減少した飲食店等の皆様に「飲食店等応援給付金」を支給しています。5月28日時点での申請件数は281件、給付額は5,815万円となっています。
 同じ時期に飲食店や宿泊事業者との取引額が著しく低下した事業者の皆さんには「納入業者応援給付金」を支給しています。こちらは5月28日時点で申請件数は24件、給付額は460万円となっています。
 更に、コロナ禍で業績が著しく悪化した宿泊事業者や観光事業者の皆様への支援策では、「新型コロナ対策宿泊施設関連支援」の各事業で昨年度、総額7,500万円の支援を実施したところですが、今年度においても、市内で宿泊施設や山小屋を経営される皆様へ、飲食店と同様、本年1月と2月の売上げの減少割合に応じ、応援給付金を支給いたしました。5月28日時点で35件、1,939万円の支援となっています。

 次に、新型コロナで実施を見合わせた行事等を報告させていただきます。

 東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで2か月を切りました。
 市では大会に合わせ、カヌー競技応援ツアーを予定していたほか、このツアーに合わせ姉妹都市であるオーストリア共和国クラムザッハの皆様をお招きし、双方の国の選手を一緒に応援しようと計画しておりました。
 しかし、去る3月20日、新型コロナの拡大を受け、海外からの一般客受入を断念することが大会組織委員会等によって決定され、また、クラムザッハ側からも「この夏に日本へ行くことは不可能である」との書簡をいただいたことから、大変残念ですが、本年度の招待は断念することといたしました。

 観光イベント関係では、今年の「第7回信州安曇野ハーフマラソン」を中止とし、これに代わるイベントとして、6月6日から7月4日までの間、オンラインマラソン「安曇野ランラン」を開催することといたしました。
 全国どこからでもコロナを避けて参加できることからご好評をいただき、5月24日の申込期限までに、2,733人の方からお申込みをいただきました。このように多くの皆様から期待していただいていることを実感いたしましたので、参加を心待ちにされている皆さんに満足していただけるよう、第8回大会の開催に向けて全力で準備をしてまいります。

 文化イベント関係では、8月21日(土曜日)に開催を予定しておりました「第30回 信州安曇野薪能」が、実行委員会において感染症拡大防止の対応が難しいという結論に至り、昨年に引き続き中止とさせていただきました。
 なお、薪能の灯を来年へつなげるため、現在、能楽鑑賞の仕方を学ぶ講座等を検討しています。

 市では農業振興の一環として「玉ねぎ」を重点作物に位置付け、消費者に向けて地産地消をアピールし生産者と消費者の結びつきを強めるため、例年「玉ねぎ祭り」を開催しておりますが、本年度も感染症拡大防止のため昨年度に引き続き、残念ながら中止し、直売会とすることにいたしました。
 各会場ともドライブスルーによる販売とするなど感染拡大防止策を講じ、開催に向けて準備を整えています。
 実施日は6月12日(土曜日)と13日(日曜日)、各会場で20kgネット袋詰めを2,000円で販売しますので、市民の皆さんもぜひご利用ください。

 コロナ禍の中、市では農家民宿の受入農家が少しでも安心して受入れができるよう「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用し令和3年度、簡易PCR検査を予算化しました。
 しかしながら、再度の緊急事態宣言の発表等、市内でも未だ予断を許さない状況で受入農家の安全を確保できないことや、学校行事を計画している相手校の混乱を最小限にする必要から、県外校の受入れを中止といたしました。
 なお、県内校については、引き続き新型コロナの状況を注視しつつ、受入農家の意向をお伺いしながら、当面、農家民宿の受入れを継続します。

 それでは、令和3年度一般会計予算に関わる主要事業についてこれまでの取組と合わせ報告させていただきます。

 はじめに「健康づくりの推進」ですが、自転車を活用したまちづくりの取組みの一環として、令和2年度は市内に設定した3つのサイクリングコースのうち、Aコース約17キロメートルの整備に着手しました。
 令和3年度は、Aコースに加えBコース約19キロメートルの路面復旧やルートマーカー、サイン設置などの整備を実施し、コースを利用する方々が安全で快適に走行できる環境を整えてまいります。

 次に、市立認定こども園、幼稚園のへのエアコン設置ですが、現在、すべての園で設置が完了しました。今後、6月中旬までに稼働するよう電源等の付帯工事を進めております。

 商工観光関係では先ほど報告したもののほか、あづみ野産業団地拡張事業では、5月27日(木曜日)に太田副知事はじめ議会議員の皆様および関係各位のご臨席を賜り、しゅん工式を執り行いました。今後は進出企業3社に分譲し令和4年度に操業開始できるよう事業を進めてまいります。

 観光イベントでは、6月19日(土曜日)から「信州安曇野田んぼアート」の観覧を始めます。開催場所は一昨年と同じスイス村サンモリッツ西のほ場で、今回のテーマは大相撲の御嶽海関です。コロナ禍で密を避けての開催となりますが、特に県内からの誘客に期待するところであります。
 明科駅周辺地区で実施しております「都市再生整備計画事業」につきましては、平成30年度から令和4年度まで5年の計画期間で進めており、現在4年目を迎えております。
 事業の進捗ですが、これまでに事業用地の取得や公園整備、周辺道路整備に着手しております。また、駅前駐車場の整備にも着手しており、本年10月からコインパーキングとして供用開始を予定しております。
 令和3年度は、これに加え、駅前広場の整備や駅前トイレの改修にも着手する予定であり、駅を中心としたコンパクトなまちづくりに向け、利用者の利便性を高めるとともに、周辺の安心安全な生活空間の創出を図ってまいります。

 公営住宅整備事業につきましては、「安曇野市公営住宅等長寿命化計画」に基づき、各団地の修繕や改修工事等を実施しております。
 また、県と協働で実施している県営アルプス団地建替事業につきましては、現在、6号棟の建設工事が進められており、引き続き市営住宅から県営住宅への移転を促進します。
 これからも、計画的な団地の再編を進め、低廉な家賃による公営住宅を、市民に安定的に供給できるよう努めてまいります。

 続いて教育関係ですが、国が進める「Gigaスクール構想」に伴い、昨年度より、市内の全小中学校の児童・生徒に1人1台のパソコンの整備を進めてまいりました。
 3月末には、令和2年度分として小学4年生から中学3年生分の購入が完了し、4月から授業での使用が始まりました。
 市教育委員会では、本年度からIct支援員を1名配置し、パソコンや電子黒板の効果が発揮されるよう、情報通信を通じたコミュニケーション教育を推進していきます。

 入学準備金貸付事業は、ふるさと納税等による寄附金を活用し、未来を担う人材育成のため、平成28年度から事業を開始し本年度で6年目となります。
 昨年度は広報を強化し、高校等への案内の範囲を広げる等、制度の周知に力を入れてきましたが、さらに利用しやすい制度とするため、返済月額軽減を図るため、利用者の返済期間を延長する条例改正案を本定例会に提案いたしました。

 新総合体育館建設事業ですが、おかげさまで工事は順調に進捗し、現在、内装と設備工事に移っています。
 4月18日(日曜日)には、約50名の市民の方にご参加いただき、2回目の現場見学会を開催いたしました。主に内部構造など完成後には見られない部分をご覧いただき、参加者の皆さんからもご好評をいただきました。 
 また、施工者の協力により、市内高校の生徒から提供された絵画などの作品と冒頭の聖火リレーで申し上げた「笑顔でつなごう!聖火の道」の写真を仮囲いに展示いたしました。
 現在、体育館の周りはアートの花で彩られております。
 仮囲いは6月下旬以降に取外しの予定ですが、市民の皆さんには、ぜひ作品をご覧いただき、より一層新総合体育館に親しみを持っていただきたいと思っております。

 さて、今回の新体育館では、安曇野市では初の試みとなるネーミングライツ・パートナーを募集したところですが、既にご承知のとおり「あづみ野テレビ株式会社」がパートナーの候補に決定いたしました。
 愛称は「Ancアリーナ」、ネーミングライツ料は、年額100万円、期間は来年1月1日より令和9年3月31日までの5年3か月となっており、現在、契約の準備を進めております。
 いただきましたネーミングライツ料は、今後、体育館の管理運営はもとより利用者のサービス向上に役立ててまいります。
 皆様の期待をいただく中、おかげさまで工期内に竣工できる見込みから、関係各位また市民の皆様へのご報告を兼ね、来る10月8日(金曜日)に引渡し前の施設をご披露する機会を計画しております。その節は改めてご案内させていただきますが、当日はぜひご来場くださるようお願いいたします。

 続いて、国・県との関連事業についてです。

 地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」につきましては、ドローンによる上空からの測量が終了し、現在は細かな地形を把握するための補足測量および今後の設計に用いる地形図の作成作業を進めていると県から伺っています。
 また、6月1日(火曜日)からは関係区を対象に、具体的なルート線とアクセス道路の説明会を県と協力し開催することとなっております。
 県では、都市計画決定に向けた手続きや長野自動車道への連結に必要な協議を進め、早期の事業化を目指しているとのことですので、市としましても、引き続き事業促進に努めるとともに、庁内検討会議で松糸道路をいかしたまちづくりとして何ができるかを研究してまいります。
 また、須砂渡トンネルの整備につきましては、県議会2月定例会で補正予算が成立し、新規事業化されましたことを3月議会の閉会挨拶で申し上げたところですが、去る5月21日には「一般県道豊科大天井岳線須砂渡トンネル建設促進協議会」総会が開催され、地元区長をはじめ関係の皆さまに報告するとともに、建設促進に向けて今後の取り組みを確認したところです。
 今後とも、県と連携を図りながら建設促進に努めてまいります。

 次に県教育委員会が進めている高校改革につきまして、旧第11通学区の将来を見据えた高校教育のあり方を検討するため令和元年12月に設置された懇話会の第4回会議が、5月24日、開催されました。
 市としましては、県教育委員会は、高校改革に対する県民や市民の関心がまだまだ低い状況にある中、南農・穂商・池工の3校が専門高校の統合ありきで拙速に進めるのではなく専門高校として存続すべく、私学も含め県教育全体のあり方を議論し、また市民の疑問や質問に丁寧に答えながら、長野県教育の再生と魅力ある学校づくりの取組みを進めていただきたいとの意見を申し上げているところであります。

 続いて、特別会計・企業会計に関わる主な予算事業です。

 下水道事業会計では、事業のアピールを目的に、路上の文化物とも言われる「マンホールのふた」を描いたカードを4月25日(日曜日)より市役所本庁舎で無償配布しております。
 当市のカードは、昨年度に設置を始めたものと同じく常念岳や道祖神などが水田に映る「水鏡」をあしらったもので、第14弾となる今回の発行では当市のほか40自治体が選ばれ、第1弾からの累計で全国575団体から758種類が発行されております。
 発行枚数は、2,000枚を用意しましたが、5月28日までに1,441人の方にお渡ししております。また、カードの収集家は全国にいらっしゃるとのことで、この期間に北海道や福島県、滋賀県からお越しいただいた方もおられました。こうした方が観光を兼ねて安曇野を訪れることも期待しているところです。

以上、令和3年度各予算に関わる主な取組をこれまでの取組と合わせて報告させていただきました。

 

 さて、本定例会に付議を予定している案件は、報告17件、議案10件でこの内、条例関係が3件、補正予算2件、その他が5件です。

 補正予算のうち一般会計補正予算(第2号)につきましては、3億5,200万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ418億6,400万円とするものです。主な内容は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の令和3年度分の確定とこれに伴う財政調整基金の積立て、市内児童クラブに定員以上の申し込みをいただいたことに対して受入れ態勢を整える費用、また、産業団地造成事業に伴う産業団地造成事業特別会計からの繰入れなどによるものです。

 

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

 

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