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市長あいさつ(令和3年12月定例会)

記事ID:0084554 更新日:2021年11月24日更新 印刷ページ表示

皆さま、おはようございます。

定例会開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

本日、令和3年安曇野市議会 12月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、お忙しい中ご出席を賜り、ありがとうございます。

寒さが日一日と深まる中、10月の市内における新型コロナウイルス感染症の新規感染者は3名で、10月27日以降、感染者がいないことから、市のイベント等も感染対策に配慮しながら徐々に実施できるようになってまいりました。

安曇野市総合体育館(ANCアリーナ)につきましては、スポーツの拠点としてはもとより、市民交流や日常的なトレーニングの場として、また、地域の防災拠点としての機能をもった施設として建設を進めてまいりました。工事が順調に進捗したことから、去る10月8日(金)に、多くの皆様のご臨席を賜り竣工式を挙行いたしました。

現在は、来年1月のオープンに向け、備品の搬入や施設の運営を担う指定管理者の「ミズノ・安曇野市スポーツ協会・A&Sグループ」が、運営スタッフの体制づくりや、市民の関心が高いトレーニング室の機器調整など着々と準備を進めているところでございます。

今後、多くの皆様に施設をご利用いただき、市民の健康増進に資することを期待しております。

また、竣工式当日は、シドニーオリンピック柔道100キロ超級で銀メダルを獲得した篠原信一さんを、「安曇野市スポーツ大使」に委嘱いたしました。市スポーツ大使は、信州安曇野ハーフマラソンで第1回大会からゲストランナーをお願いしている、有森裕子さんに続き2人目となります。

篠原さんは市内に居を置き、柔道以外にも多方面で活躍されておりますことから、市の魅力を広くPRするとともに、スポーツの振興や市民の健康づくりなど、地域の活力ある人づくりにお力添えをいただけるものと、大いに期待をしているところであります。

 

続きまして、新型コロナウイルス感染症の現状と対応について報告いたします。

新型コロナワクチン接種につきまして、11月19日現在、接種率は全体で1回目が90.36%、2回目が87.34%となっております。

対象となる12歳以上の方の接種が概ね完了したことから、11月20日以降は、これまでに接種機会を逃した方や新たに12歳になる方を対象に接種医療機関を集約して進めてまいります。

さらに第6波に備えて2回目の接種から8ヵ月経過した方に対して、追加接種となる3回目の接種を12月から開始いたします。

接種体制はこれまでと同様に各医療機関での個別接種と保健センター等での集団接種を主体に、施設入所者や在宅療養者等に対しましては訪問接種を実施しながら進めてまいります。

詳細な日程や接種方法は広報等でもお知らせしますが、対象となる方へは接種時期に合わせ順次案内をしてまいります。市が設置しております予約コールセンター又はインターネット予約サイトを通じてご予約のうえ、接種を受けていただきますようお願いいたします。

 

さて、私は10月23日の着任以降、市政の現状の把握に努めてまいりました。10月26日からは部局の長より事務事業の説明を受けたところです。その際、面談を通じて現在の市政の現状と課題を把握するとともに、私の公約に係る思いを伝え、今後の取組みについていくつかの提案をいたしました。

それらを踏まえ、私の公約に掲げた政策への取組みの状況をお話しさせていただきます。

私は長野県職員・副知事として培った経験を活かし、いただいた多くのご縁を生かし、生まれ育った安曇野市に尽くすため、「住んでよかったゆたかな安曇野」のテーマを掲げ、それぞれ「守る」「創る」「興す」の面から実現力を持った公約を申し上げてまいりました。

その中から、比較的短期に実現できるものから、実施させていただくことといたしました。

 

最初に、「守る」についてです。

まず、市の重点化施策にもなっている医療費無料化の延長についてです。福祉医療費給付事業において、子育ての経済的負担軽減を図るため、乳幼児等の受給資格要件を、現在は中学卒業までとしております。現在、これを令和4年4月から18歳まで拡大できないかという観点に立ち検討しております。

次にコロナ禍でダメージを被った観光施設・飲食店への支援についてです。

国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、12月補正予算において、「(新型コロナウイルス感染症対応)宿泊施設関連支援事業」として、宿泊者一人当たり3,000円を助成する宿泊施設応援券作成換金事業と、旅企画として採択された実施経費などを上限30万円支援するウィズコロナ旅行企画造成等支援事業の事業費3,637万円を計上いたしました。

 

次に<創る>についてです。

安曇野は全国的なブランドとして定着しております。

しかしながらその知名度故に市を積極的にPRする姿勢がやや物足りないものになっていると感じております。公約の文化・芸術中核都市の形成においていくつかの施策を掲げておりますが、この中で安曇野市を知ってもらう取組みとして、各メディアの団体等へ当市の番組を提案する等の活動に取り組むよう指示いたしました。この取組みは市の重点事業の安曇野ブランド発信の強化にも資するものです。将来は当市を舞台にしたドラマ・映画・アニメを誘致するフィルムコミッションの機能を充実し観光客が訪れるきっかけを作っていきたいと考えております。

また、私は以前より地元の文学者である臼井吉見を深く尊敬しております。その代表作である「安曇野」に描かれた相馬愛蔵、黒光夫妻をはじめとした安曇野の先人の群像劇をぜひとも大河ドラマにしたいと考えております。実現までには息の長い取組みが必要となりますが、粘り強く継続してまいります。

 

最後に<興す>についてです。

中小企業への支援の中で空き家活用により商店街を活性化することを申し上げました。当市を訪れた方が“まちあるき”で市内観光を楽しんでいただけるよう空き店舗の活用を指示いたしました。市内に中小企業と連携した観光集客のスポットを作りたいと考えております。この取組みは重点化施策である観光の振興や安曇野ブランド発信にも良い効果をもたらすものと考えます。

令和4年4月(29日~5月15日)から「穂高神社式年遷宮」が開催されます。こちらはおりしも善光寺御開帳と諏訪大社(式年造営)御柱大祭が同時期に開催され、「ご遷宮」を通じて当市へ観光客を誘導する大きな機会ととらえています。期間中は遷座祭をはじめとして神竹灯(かみあかり)などの会場イベントや、周遊バス等の交通事業も拡充されます。また、神社だけでなく地域資源を活用した自転車での周遊プランや里山トレッキング、碌山美術館の体験プログラムなど安曇野をPRし滞在していただくイベントも実施されます。

これに加え、市では市内に宿泊した観光客に宿泊クーポン券の発行を予定しており、今後、飲食やみやげ店で利用可能なクーポン券の発行についても検討するよう指示いたしました。こうした取組には必要に応じて追加の財政措置も必要と考えております。また、国の経済対策の情報を収集し、交付金等の活用についても研究するよう指示いたしました。こうした催しは実行主体が共通の認識を持ち、そのもとで実行委員会がそれぞれ主体となる事業を実施することが肝要と考えます。その中で市が行うべき事業を選定し、しっかり実行するよう担当部署へ申し伝えました。

 

続きまして、本年度の重要施策の取組みについて報告いたします。

まず、ファインビュー室山及びほりでーゆ~四季の郷につきましては、現在、経営移譲先となる民間事業者の公募を行っております。

いずれの施設も、第三セクターが指定管理者となり管理運営をしております。今後、市が保有する第三セクターの株式の一部を民間事業者に譲渡し、実質的な経営権を民間に移譲する方針です。

両施設とも9月に現地説明会を行い、関心をお持ちの複数の事業者に参加いただきました。現在、公募に関する質疑を数件いただいており、その内容と回答を市のホームページで公開しております。

公募期間は12月10日までとなっており、今回の公募により、事業者を広く募り、その応募者の中から、優れた経営能力を備えた事業者を選定することを目指しております。

新たな経営者が、地域に根差しつつ、経営基盤の強化を託せる民間事業者に応募していただくことを、期待しているところであります。

 

前市長から引き継いだ「自転車が楽しい まち 安曇野」に関する施策として、令和元年度から健康づくり実証実験を実施してまいりました。本年度はこれに加え「安曇野市自転車活用推進計画」の策定に取り組んでおります。6月に協議会を立ち上げて以降、10月までに3回の協議を重ね、現在は計画(案)の策定まで完了しております。今議会に報告後、12月に予定しているパブリックコメントを経て、本年度中に計画を策定する予定であります。

 

三郷西部認定こども園々舎建て替え計画につきましては、10月11日から仮設園舎の建設が始まりました。新園舎の建築確認申請を提出するためには、仮設園舎の完成が必要となり、ひとまず先に着工しております。本体工事については年度末に発注を予定しております。内容については改めて、ご説明させていただきます。

 

また、本市の特徴を生かした「信州型自然保育」の推進のため、「地域おこし協力隊」制度を活用した「ブランディング保育士」を採用して情報発信等の業務に従事していただいております。10月から新たに1名を採用し、2名体制といたしました。すでにSNS等の媒体を活用して市内外にPRしております。先日、県外の2名(京都府、兵庫県)から、保育士として本市に移住して就職したいという問合わせがありました。情報発信の成果の一端が現れたと感じております。

 

現在、令和4年度から令和8年度を計画期間とする第3次安曇野市農業農村振興基本計画を策定しております。

市は本計画の策定にあたり、「5年後を見据えた安曇野市の農業・農村の在り方及びこれを実現するための具体的な取組み」について令和2年7月に市農業農村振興計画推進委員会に諮問しております。

委員会では、本計画策定にあたり実現性・実効性の高い計画にするため、第2次計画の点検・評価の結果を踏まえた検証及び信州大学との包括的連携協定を活用して、アンケート結果の解析等、地域農業の現状調査・分析など計画策定に向けた基礎資料を整備しております。

これらを基に、令和3年度は5回の安曇野市農業農村振興計画推進委員会において計画(案)がまとまり、10月28日に中間答申をいただきました。

今後、庁内会議、議会への説明を経て、パブリックコメントを実施し、来年2月には完成させる予定でおります。

 

水環境基本計画は、「市環境基本計画」を踏まえ、水環境全般に関する方針や取組の全体像を定める10年間(2017‐2026年度)の計画であり、その下部計画である水環境行動計画は本年度、前期5年の最終年度にあたり、現在、令和4年度からの後期行動計画を策定しております。

「地下水は市民共有の財産」であり「その保全に努め」、「これを次世代へ引き継ぐ」という市水環境基本計画で定めた、いわゆる安曇野ルールを踏まえ、本年度4回の安曇野市水環境審議会を開催し、改訂案がほぼまとまりました。

今回の改訂では、新たに地下水涵養に資するよう親水公園やビオトープ等のグリーンインフラ施策の検討を進めていく内容となっております。また、「水を上手に使う施策」では、限りある地下水を次世代に引き継ぐため、節水に関する普及啓発、地下水を多く利用する事業者へ再涵養方法の事例の提供、周知を行います。また、新たな人為的な涵養施策が固まりしだい資金調達についての費用負担ルールを検討してまいります。

今後、庁内会議、議会への説明を経て、パブリックコメントを実施し、来年3月に成案とすることを目指しております。

 

冒頭申し上げたとおり、新型コロナの感染レベルの低下を受け、文化課では、人数の制限をしながらコンサートや講演会などを再開いたしました。市の名誉市民である熊井啓監督の映画「日本列島」の上映会を2回、また奥様の熊井明子さんによる講演会を開催し、230名余りの皆様にご来場いただきました。その他、小学校へ直接演奏家が出向いて行うアウトリーチコンサート、文書館での講座など、文化の秋に相応しい事業を実施しております。

以上、重要施策への取組状況を報告させていただきました。

 

ここからは、それ以外で進捗のあった事業を報告いたします。

11月13日(土)、平成25年度より始め、今年で9年目を数える中学生議会が開かれました。市内の中学校において、未成年者の消費者トラブルや農業施設の維持管理など市の7つの課題について、学校ごとに解決策を考え、各校の代表生徒21名の皆さんから、前向きな提言型の質問の形で発表していただきました。これらの提言は、今後、市政の問題解決の参考とさせていただきます。主権者教育は、中学生の政治への意識を高める重要な機会です。市の課題を考えることをきっかけに、より多くの生徒が積極的に市政にかかわり、より良い安曇野を育てていただきたいと願っております。

 

コロナ禍の中、延期をしておりました令和3年成人式を、11月21日(日)、安曇野市総合体育館(ANCアリーナ)で開催いたしました。テーマである「Canvas 20歳の可能性」のとおり、簡素ながらも新成人の門出に相応しい式を挙行することができました。なお、令和4年成人式につきましては、来年1月9日(日)に同じく市総合体育館で開催する予定です。

 

市の公共交通については、昨年度まとめた改善箇所をもとに、定時定路線バスでは、本年7月から16時便等の新設と増便、豊科・南農両校付近への延伸を行いました。また、デマンド交通である「あづみん」では、待ち時間の見える化、土曜日運行、予約の取りにくさの解消等に向け、令和4年8月に予約システム等の更新を予定しており、現在、準備作業を行っております。

 

8月13日から15日にかけての豪雨による、災害復旧に向けた進捗状況について、報告いたします。

まず、林道関係では、14箇所で法面、路肩、路面浸食等の被害があり、9月補正に予算計上いたしました。市単独分については、復旧が終了しています。被災規模が大きい明科地域の林道長峰線、三郷地域の林道滝ノ沢線については、10月26日に国の災害査定が終了し、令和4年度の復旧を目指しております。

農業用施設では、犀川左岸の豊科光地籍にある犀川用水頭首工と豊科田沢地籍にある重光堰頭首工の一部が被災しました。また、御宝田遊水地と犀川白鳥湖でも、川の増水によって冠水し、のり面や道路が削られるなどの被害がありました。現在、白鳥湖では国土交通省千曲川河川事務所により崩れた堤防を保護する応急処置がとられ、白鳥湖から取水している犀川用水と重光堰の頭首工は、11月29日に災害査定を受検する予定となっております。

災害査定により認定を受ければ、今回の豪雨は激甚災害に指定される見込みで、補助率増嵩となります。

また、中部電力(株)も共用使用している施設のため費用負担をしていただくよう協議をしております。

なお、復旧時期については、河川管理者の千曲川河川事務所より、仮締切を伴う復旧作業は渇水期(11月から3月)に施工との指示を受けております。その時期の施工を念頭に協議を行い、早期の復旧に向け準備を進めているところです。

これから雪の季節を迎えますが、除雪対策につきましては、事業所等に対する除雪協力の依頼、また、市民の皆さまへの情報提供などにより、市民生活への影響を最小限に抑えたいと考えております。

特に、大型の除雪機械が入らない生活道路や歩道などの除雪、また、機械除雪によって寄せられた雪の除去につきましては、市民の皆さまのご理解とご協力が不可欠であると考えます。

これまでに各区に貸与しております「歩行型除雪機」を大いに活用していただき、通学路や高齢者世帯の除雪も含め、地域ぐるみの除雪にご協力をお願いいたします。

 

さて、本定例会に付議を予定している案件は、条例関係6件、補正予算2件、その他私有財産の処分等12件の、合計20件です。

一般会計補正予算(第6号)につきましては、ふるさと寄付金増額見込みによる歳入増、また、これに伴う返礼品費の増額や公共施設整備基金への積立による歳出増により11億8,800万円を増額し、歳入・歳出予算の総額をそれぞれ447億400万円とするものです。

 

以上、よろしくご審議いただきますようお願いします。

 

 

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