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市長あいさつ(令和4年6月定例会)

記事ID:0092623 更新日:2022年5月30日更新 印刷ページ表示

皆さま、おはようございます。
定例会開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、令和4年安曇野市議会 6月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼申し上げます。

まず、ロシアによるウクライナに対する軍事進攻について触れさせていただきます。
ウクライナ各地で激化している戦闘により、多くの市民が緊張と不安の中で過ごしています。すでに子どもを含む多数の市民の死傷者が報告され、市民生活に不可欠なインフラにも被害が出ています。

この事態に対し、日本国政府は「日本はウクライナと共にあります」という声明(5月10日)を出し、「ロシア軍によるウクライナでの多数の無辜(むこ)の民間人の殺害は重大な国際人道法違反であり、戦争犯罪です。断じて許されず、厳しく非難するものです。」「こうした残虐な行為の真相は徹底的に明らかにされなければならず、ロシアは戦争犯罪の責任を問われなければならない。」という姿勢を示しています。

安曇野市議会に置かれましても先の3月定例会において「ロシアによるウクライナ侵略を厳しく非難し、即時撤退を求める意見書」を決議し、衆・参議長、内閣総理大臣及び外務大臣へ提出されたところでございます。

市といたしましてもウクライナを支援するため、日本赤十字社による救援金を受け付けているほか、ウクライナ避難民受入れに関しましては、要請があれば受け入れできるよう、県と連携し、取り組んでまいります。

つづいて、市政の状況についてご報告いたします。

最初に、新型コロナウイルス感染症の安曇野市の状況でございます。
今年の1月から続いております第6波につきましては、4月中旬以降、一時期、減少傾向となっておりましたが、大型連休明けから再び増加傾向が見られております。
5月からの状況では、60歳以上が全体の8%で、30歳台以上が38%、20歳台以下が54%となっており、特に10歳未満が全体の22%と、最も多くなっております。

県では、実際の医療の状況や県の要請等に関わらず過度の自粛となっている場合があるため、医療ひっ迫の状況を感染警戒レベルに反映させることとして、5月23日に感染警戒レベルの基準の見直しを行うとともに、医療警報を解除し、各圏域の医療警戒レベルの引き下げを行いました。

市民の皆様には、状況に応じた基本的な感染防止対策に取り組んでいただき、感染対策と経済との両立が図られますよう、引き続きご協力をお願いいたします。

新型コロナワクチンの3回目の追加接種については、18歳以上の全ての対象者について、2回目の接種から6カ月経過後に接種が受けられるよう進めていましたが、予防接種法施行令の一部改正により、5月25日より6カ月から5カ月に接種間隔を短縮して進めております。5月26日現在、対象者の接種率は、60.43%となっております。
3月末には、国から12歳から17歳までの方の3回目の追加接種についての通知があり、こちらにつきましても接種が受けられるよう対応しているところです。

5歳から11歳を対象とした接種は、3月から始めており、5月26日現在の接種率は、1回目が28.09%、2回目が25.75%となっております。

また、4回目接種について、60歳以上と18歳以上60歳未満での基礎疾患を有する方、その他重症化リスクが高いと医師が認める方を対象に、3回目接種から5カ月以上経過後に接種ができるように準備を進めております。
対象となる方へは5月31日から接種券を発送して参りますので、市が設置しております予約コールセンター又はインターネット予約サイトを通じてご予約のうえ、接種を受けていただきますようお願いいたします。

次に経済対策についてです。
コロナ感染症対策として第3弾となる「ささえあいプレミアム商品券」事業は、50,000セットに対して49,789セットの申込をいただき、本年4月30日までの間に市内登録店舗にてご利用いただきました。
多くの市民の皆さまにご協力いただきましたことにお礼申し上げます。

また、コロナ第6波の到来及びまん延防止等重点措置の発出により、売上減少などの影響を受けた市内事業者への支援を目的として実施しております、国の事業復活支援金受給事業者への10万円の上乗せ給付事業につきましては、現在610件を給付させていただいております。
今後も7月まで申請を受け付けておりますので、該当する事業者の皆さまには是非申請していただきますようお願いいたします。

国の施策として実施している「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」につきましては、2月から申請受付を開始し、1世帯あたり10万円を支給しております。
5月24日現在、7,693世帯に合計で7億6,930万円を支給いたしました。

また、国から新たに「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」が示されたことにより、令和4年度課税情報を活用した、臨時特別給付金の支給を行う予定としており、国から詳細な支給事務実施要綱等が示され次第、対応してまいります。

なお、本市独自の施策として、住民税非課税で、一定の要件に該当する世帯に1万円を支給する「福祉灯油等助成事業」につきましては、申請期限の2月28日までに、3,713世帯から申請があり、3,713万円を支給いたしました。

就労による自立を図るために支援金を支給する「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金」につきましては、5月25日現在、126世帯、4,022万円を支給いたしました。
この申請受付は、8月31日までとなっており、支給条件の確認後、支給決定を行い、順次支給を行います。

また、物価高騰等に直面する低所得等の子育て世帯に対し実施する給付金について、5月10日付にて、専決補正をさせていただいました。
児童一人あたり一律5万円を支給する国の「子育て世帯生活支援特別給付金」(1億412万円)と、安曇野市独自の児童一人あたり一律5万円を支給額に上乗せする「安曇野市子育て世帯生活支援特別給付金」(9,577万7千円)を合わせて1億9,989万7千円としています。

給付の対象となる主な方は、児童扶養手当を受給している低所得のひとり親世帯、約1,000人、及び令和4年度の住民税の均等割りが非課税となる低所得の子育て世帯、約900人を見込んでおります。

なお、現時点で支給要件が整っている、児童扶養手当を受給しているひとり親世帯の皆様に対し、6月の支給に向け準備を進めております。
それ以外の方についても、令和4年度の住民税の課税が確定する要件が整い次第、順次支給に向け、準備を進めてまいります。

次に観光の振興についてです。
本年は、7年に一度に開催される「穂高神社ご遷宮祭」を観光振興の契機と位置づけ、「善光寺御開帳」、「諏訪御柱祭」、「飯田お練り祭り」と共に長野県や関係自治体と連携し誘客活動に取り組んでまいりました。
4月29日から5月15日までの期間中、約12万人が穂高神社を訪れ、壮大な穂高人形の展示と共に、北神苑で行われたタイアップイベント「あづみ野てらす」では、多くの方に食やクラフト体験など、春の安曇野を楽しんでいただきました。

また、安曇野ブランド向上の取組として、市と市観光協会と共催による「安曇野インスタグラムフォトコンテスト2022」が5月1日から始まっております。
12月18日までの応募期間中、市民の皆様、来訪者の皆様に四季折々の安曇野の風景を投稿いただきます。

安曇野をロケ地とした映画では、「太陽とボレロ」が6月3日に封切られるほか、アニメ映画「ざんねんないきもの事典」が7月8日に封切られます。
「ざんねんないきもの事典」では、ここ安曇野に生息する「ノウサギ」にスポットが当てられ、美しい安曇野の風景が物語に登場します。
映画のワンシーンで使われる拍手の音は、5月21日に穂高北小学校の子どもたちが録音に協力しました。
こうした機会を捉え、本市の魅力を全国に向け発信し、市の認知度向上を図ってまいります。

次に、地域経済の振興といたしまして、市では6月7日午後2時40分から、経済産業省中小企業庁角野長官をお招きして「中小企業成長の可能性について」と題した講演会を、穂高会館講堂で開催いたします。
角野長官とは関東経済産業局長時代からの旧知の仲でございまして、この度、講演の依頼をさせていただきましたところ、無償で快く引き受けていただきました。
デジタルトランスフォーメーション、SDGs、BCP策定など中小企業をとりまく環境はめまぐるしく変化しており、その変化にいち早く対応することが求められています。
本講演会では、中小企業が継続的に成長するために必要な考え方や取組についてお話いただきます。
市内中小企業経営者や市議会議員の皆さまをはじめ、多くの皆さま方に是非お聞きいただきたいと思います。

次に、スポーツ振興についてです。
4月20日にマウンテンバイクコースがオープンし、4月23日(土曜日)にはオープニング式典とオープニングイベントを開催しました。
晴天の中、式典、及びイベントには、関係者を含めておよそ400人が参加し、子供たちからは、コースを走るのが楽しかったという感想が多く聞かれました。

このマウンテンバイクコースは、アトランタ五輪マウンテンバイク日本代表の小林可奈子さんに監修を依頼し、MTBクラブ安曇野のメンバーの皆さまと、賛同する多くのボランティアの皆さまのご協力により、コースが作り上げられました。
関係の皆さまには心より感謝申し上げます。
今後は、観光振興、教育の充実、健康の推進をコンセプトに県内外から多くの人に利用される施設となるよう取り組んでまいります。

また、自転車を活用したまちづくりの取り組みの一環として、市内に設定したサイクリングコースA、B、Cコースのうち、令和3年度はBコース約19キロメートルを整備しました。
令和4年度は、Cコース約15キロメートルのルートマーカー、サイン設置などを整備し、コースを利用する方々が安全で快適に走行できるような環境を整えてまいります。

また、6月5日には、3年ぶりに信州安曇野ハーフマラソンが開催されます。ランナーについては、ハーフの部が6034名、ファミリーランの部が344組750名となり、全国各地からおよそ6,800名がエントリーしていただいております。
感染予防対策を十分に講じて、コロナ禍であっても安曇野らしい「おもてなし」ができるように開催に向けた準備を進めてまいります。

次に、子育て支援についてです。
私の公約に掲げておりました子どもの医療費の無償化につきましては、令和4年4月より年齢要件を15歳到達年の年度末から18歳到達年の年度末まで拡大いたしました。
新たに対象となった方は2,311名で、これまの対象者と合わせて、12,625人に拡大しました。
これにより、子育て世帯の医療費負担の軽減及び早期受診の促進が図られます。

次に自然環境の保全についてです。
4月1日に安曇野市が所有する穂高牧地区の市有林において、企業と連携しながら、森林づくりを進める、森林(もり)の里親促進事業の里親契約を、ゴールドパック株式会社様と締結しました。

5月4日にはこの契約締結を記念する記念式典が開催され、契約した森林を「ゴールドパック常念湧水の森林(もり)」と位置付けたアダプトサインの除幕式やオオヤマザクラの記念植樹を行いました。
今回の契約を契機に、ゴールドパック株式会社の皆様には、安曇野市の森林(もり)づくりに深く関わっていただき、さらに持続可能な森林づくりにつなげていただきたいと考えております。

また、昨年11月18日に、安曇野市とエア・ウオーターグループ、公益社団法人国土緑化推進機構の3者で協定を締結しました「安曇野エア・ウオーターの森」については、6月11日に緑の募金事業により、アダプトサイン(看板)のお披露目と、植林作業を実施いたします。

次に都市整備関係では、明科駅周辺地区で平成30年度から令和4年度の5年間の計画期間で進めております「都市再生整備計画事業」につきまして、令和4年度は、事業最終年度となります。
これまでに、駅前広場整備や周辺道路整備等に着手しております。
駅前広場については、コインパーキングとトイレ棟を供用開始しております。
令和4年度も引き続き、安曇野市の「東の玄関口」として明科駅周辺の基盤整備を進め、国道19号明科駅前歩道事業と連携して公共交通の利便性を高めるとともに、駅周辺での、安全で安心な生活空間の創出を図ってまいります。

また、長野県が整備を進めております地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」につきましては、3月末(3月25日)に、国土交通省において「令和4年度道路関係予算配分概要」が発表され、安曇野市内の新設区間である「安曇野道路」が国の補助事業として新規事業化されました。
「安曇野道路」の新規事業化は、本道路の整備に向けた大変大きな一歩でございます。これまでご尽力をいただいた方々に対して、心から感謝申し上げます。
「安曇野道路」は、長野自動車道と接続することから高速道路へのアクセス性向上や安曇野インターチェンジ周辺の渋滞緩和はもとより、地域産業や観光の発展、医療環境の充実、災害への備えの強化など、様々な面で当市の発展の礎になると考えております。
市としましても、引き続き事業主体の長野県と連携して事業促進に努めて参ります。

次に、移住・定住の促進についてです。
市内に移住された篠原信一さんを昨年10月に委嘱いたしました「安曇野市スポーツ大使」に引き続き、「あづみの移住大使」に委嘱いたしました。委嘱式は、晴天に恵まれた長峰山で行いました。
本市の特徴でもあるアウトドアスポーツを活用した魅力を発信していただくほか、移住に至るまでの体験談など、様々な機会に発信していただくことを期待しております。

また、ご当地ナンバーの導入について、5月17日に池田町、松川村、生坂村の首長と懇談会を開催し、安曇野ナンバーの実現に向けて連携して取り組むことで合意しました。
今後、それぞれの議会で報告した後に、正式に協議会を発足させて、住民アンケートを行う等、申請に向けた具体的な取り組みを進めていく予定でございます。
「安曇野」という地域ブランドとしてのシティプロモーション、観光振興につなげていきたいと考えております。

次に、芸術文化活動の推進につきまして、豊科近代美術館では、4月23日から5月15日まで、「第8回日展 安曇野展」が開催されました。
期間中は、13,000人余りの来場者があり、日本の最高峰のアーティストの作品に触れる大変良い機会となりました。

また、引き続き、豊科近代美術館では、5月29日から7月10日まで、昭和を代表する写真家「土門拳記念館コレクション展【肉眼を超えたレンズ】」を開催しています。
安曇野で土門作品を鑑賞できるまたとない機会ですので、多くの市民の皆様のご来場をお待ちしております。

また、5月15日に安曇野市公民館大会が開催され、各地区の公民館役員のみなさまをはじめ関係者が一堂に会し、「ともに学びあう場・ふれあう場」としての公民館を再確認する機会となりました。
コロナ禍で様々な活動が制限されるなかではありますが、地域のつながりの根幹でもある公民館活動が今後も充実していくこと、みなさまの身近な学びや交流の機会となることを期待いたします。

次に、防災体制の充実につきまして、令和4年6月3日に市内にある宿泊施設(ホテル・旅館)の6社の協力を得て、「災害時等における宿泊施設の提供に関する協定」を締結することになりました。
協定では、災害発生の恐れ、または災害が発生した場合に、避難行動要支援者及びその支援者の方が、市内の宿泊施設(ホテル・旅館)に避難いただくことが可能になるもので、市がその宿泊費の一部を負担するものであります。
今後も災害時の避難場所の確保に向け、市内のほかの宿泊施設にもご説明しながら、賛同いただける施設を拡大するとともに、災害への備えに万全を期してまいりたいと考えております。

次に、その他の施策では、今まで以上に、本市のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために、組織改編と併せて、4月から私がⅮX推進本部の本部長となりました。
全庁における横断的な連携及び情報の共有により、市が取り組むべき事項及び内容を具現化するためのマネジメント体制として、直接指揮を執ることといたしました。
今年度においては、国の計画である「行政手続きのオンライン化」の実現、また、本市の行政事務手順の見直し作業やペーパーレス・電子決済を推進するほか、市民向けにIctを正しく適切に利用、活用できる力、いわゆるIctリテラシー向上のための学習機会の強化などに取り組んでまいります。

また、第2次安曇野市総合計画につきまして、先の3月議会において策定方針をお示しし、現在、策定作業を進めているところでございます。
前期基本計画の策定時から5年が経過するなかで、新型コロナウイルス感染症や、DX、SDGs、ゼロカーボンなど、社会情勢の大きな変化がございます。
このため、安曇野市総合計画審議会において、基本構想の見直しも含めた検討をお願いしております。
今後、審議会において本格的な審議が進められますが、随時、議会へも経過を報告しながら進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

以上、市政の状況についてご説明しました。

さて、本定例会に付議を予定している案件は、報告15件、議案13件で、この内、条例関係が11件、補正予算1件、その他が1件です。

一般会計補正予算(第1号)につきましては、1億1,500万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ426 億7,200 万円とするものです。
新型コロナウイルス感染症対策として早急に実施すべき事業、その他スピーディな対応を要する事業について予算化いたしました。

新型コロナウイルス感染症対策に係る主な補正内容としましては、求職活動を条件に3か月間支援金を支給する「生活困窮者自立支援金支給事業」の申請期間が8月末まで延長されたことによる予算、12歳から17歳が3回目のワクチン接種対象に拡大されたことによる予算、また、アフターコロナ対策として観光需要を喚起するための予算などを追加するものです。
また、あづみの移住大使の篠原信一氏にご協力いただきながら移住セミナー等のPR活動を推進するための予算、更に農産物PR事業としてオール安曇野産農産物を食材とした和食コースメニューの開発・お披露目会の開催や特急あずさで農産物を運搬し、新宿駅で販売キャンペーンを行う「あずさマルシェ」に関する予算を計上するものです。

その他、平和都市宣言10周年記念事業に係る予算、ご当地ナンバー導入に向けたアンケート調査などの準備予算、空き家利活用のための新たな補助メニュー追加に係る予算、信州歴史的まちなみフォーラム開催に向けた予算、観光振興ビジョンの実現性等を担保するため観光振興アクションプランの策定、持続可能な観光の実現を目指してスイスで開催されるアドベンチャー・トラベル・ワールド・サミットへの参加予算、マウンテンバイクコースに備えるレンタル用バイクの購入予算など、私が公約に掲げた施策の着実な推進を図るため計上したものです。

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

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